矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2021.03.10

クレジットカード市場に関する調査を実施(2020年)

キャッシュレス決済の利用機械が拡大し、2019年度のクレジットカード市場規模は約70兆円となった。クレジットカード市場は2025年度には約109兆円に達すると予測。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、クレジットカード市場を調査し、現況、参入企業の動向、および将来展望を明らかにした。

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【図表:クレジットカード市場規模予測】

図表:クレジットカード市場規模予測
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:クレジットカード発行元のショッピング取扱高(利用額)ベース
  • 注:2020年度以降予測値

 

クレジットカード市場の概況

2019年度のクレジットカード市場規模(クレジットカードショッピング取扱高ベース)は、約70兆円まで拡大した。

消費税率引上げ前の駆け込み需要や政府の推進するキャッシュレス・消費者還元事業によるキャッシュレス決済の利用機運の高まりに加え、QRコード決済やモバイル決済等の新決済サービスの台頭により、キャッシュレス決済の利用機会が拡大し、これに伴い当該決済のアプリに紐づくクレジットカードの取扱高が拡大したことなどが主たる拡大要因である。

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クレジットカード市場の注目トピック

■コロナ禍の影響
新型コロナウイルス感染拡大により、クレジットカード業界においても大きな影響を受けている。

緊急事態宣言発出後は取扱高が大きく落ち込み、特に実店舗における主な利用を想定するクレジットカード会社等においては、大幅な落ち込みをみせた。

外出自粛により消費自体が低迷し、業種としては、レジャーや旅行、そして飲食業界の落ち込みが深刻であった。加えて訪日外国人客の激減に伴い、銀聯(ぎんれん)カード等の利用やDCC(多通貨決済)事業などにおいては深刻な影響を受けている。

一方で、食品スーパーやドラッグストアでの取扱高は増加しており、業界によって明暗が分かれている。クレジットカード加盟店(実店舗)においては非接触決済へのニーズの高まりを受け、クレジットカードを始めとする非接触決済に対応する小売事業者が出てきている。

こうしたなか、クレジットカード会社各社は、一般生活者の消費行動がすぐには元の状況まで回復しないとみており、コロナ禍におけるキャッシュレス決済への機運の高まりを受け、非対面や非接触への対応を加速させている。

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クレジットカード市場の将来展望

クレジットカード市場規模(クレジットカードショッピング取扱高ベース)は、コロナ禍の影響を受け、2020年度は落ち込みを見せるものの、2021年度以降は拡大基調で推移し、2025年度には約109兆円に達すると予測する。市場が拡大する要因としては、政府主導によるキャッシュレス化の推進により、決済環境の整備が進み、消費に占めるキャッシュレス決済が高まることがあげられる。

特にキャッシュレス・消費者還元事業の実施に伴い、従来導入の進まなかった地方の中小・小規模事業者へのキャッシュレス決済環境の整備が想定以上に進んだ影響は大きく、ポイント還元事業による決済環境整備とキャッシュレス決済利用への意識が変化している。

加えて、QRコード決済を活用した決済サービスの拡大により、ユーザーの利便性や利得性が向上すると同時に、当該決済においてはアプリに紐づけられる形でクレジットカードが使用されることからその利用も拡大するとみる。また、コンビニエンスストアなど、実店舗における省人化による運営のため、キャッシュレス決済の利用が進むことなども拡大する要因としてあげられる。

コロナ禍の中、接触機会を減らすことができるキャッシュレス決済(特にコンタクトレス決済)への機運が高まっている。消費に占めるキャッシュレス決済の利用拡大と相まって、クレジットカードの利用拡大は進んでいくとみる。

※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • 新型コロナウイルスの影響
  • キャッシュレス・消費者還元事業の効果等に対する考え方
  • ショッピング取扱高推移(イシュアベース)
  • ショッピング取扱高予測(イシュアベース)
  • コンタクトレス決済市場予測(ポストペイ/プリペイド別:2019~2024年度予測)
  • モバイル決済市場規模推移と予測
  • 営業収益
  • 経常利益
  • 当期純利益
  • 有効会員数
  • 稼動会員比率
  • カード取扱高(ショッピング・キャッシング合計)
  • カード取扱高(ショッピング)
  • カード取扱高(キャッシング)
  • ショッピングリボ・分割払い残高
  • キャッシング残高
  • ポイント引当金残高
  • 主要銀行系、独立系カード会社一覧
  • 主要銀行系、独立系カード会社の業績動向一覧
  • 主要銀行系、独立系カード会社の基本戦略一覧
  • 主要信販会社一覧
  • 主要信販会社の業績動向一覧
  • 主要信販会社の基本戦略一覧
  • 主要流通系カード会社(GMS、スーパー、コンビニ)一覧
  • 主要流通系カード会社(GMS、スーパー、コンビニ)の業績動向一覧
  • 主要流通系カード会社(GMS、スーパー、コンビニ)の基本戦略一覧
  • 流通系カード会社(百貨店)一覧
  • 流通系カード会社(百貨店)の業績動向一覧
  • 流通系カード会社(百貨店)の基本戦略一覧
  • 自動車メーカー、交通系カード発行会社一覧
  • 自動車メーカー、交通系カード会社の基本戦略一覧
  • 通信キャリア、IT系カード会社一覧
  • オンラインモール、通信キャリア、IT系カード会社の業績動向一覧
  • オンラインモール、通信キャリア、IT系カード会社の基本戦略一覧
  • Apple Pay対応イシュアの状況
  • Apple Payへの取組み状況
  • Google Pay対応ブランドやイシュアの状況
  • Google Payへの取組み状況
  • 主要事業者のQRコード決済への考え方・対応
  • 楽天カード
  • 三井住友カード
  • 三菱UFJニコス
  • イオンフィナンシャルサービス
  • JCB
  • クレディセゾン
  • トヨタファイナンス
  • オリエントコーポレーション
  • ワイジェイカード
  • ジャックス
  • エムアイカード
  • セブン・カードサービス
  • UCS
  • ライフカード
  • アプラスフィナンシャル
  • ポケットカード
  • 東急カード
  • ゆめカード
  • NTTドコモ
  • ユーシーカード

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関連リンク

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■アナリストオピニオン
存在感を増す携帯キャリア系のクレジットカード
キャッシュレスによる店舗等の支援を
Apple Pay、2016年中に日本で導入か?
Apple Payの動向と決済ビジネスに与えるインパクト

■同カテゴリー
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調査要綱

調査対象:主要クレジットカード発行会社等
調査期間:2020年7月~11月
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話によるヒアリング、郵送アンケート、及び文献調査併用

※クレジットカード市場とは:本調査におけるクレジットカード市場とは、国内のクレジットカード会員が国内外の店舗やオンラインショップ等におけるクレジットカードを利用したショッピングを対象とし、市場規模はクレジットカード発行元(自社発行)のショッピング取扱高(利用額)ベースで算出している。

<市場に含まれる商品・サービス>
クレジットカード

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高野 淳司(タカノ ジュンジ) 主任研究員
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