矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2020.10.29

DMP/MA市場に関する調査を実施(2020年)

DMP/MA市場は拡大傾向が続き、2020年は551億円に成長する見込み。新型コロナウイルス感染拡大を背景に、デジタルマーケティングツールの重要性が高まる。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のデジタルマーケティング市場を調査し、市場概況、参入企業の動向や将来展望を明らかにした。ここでは、DMP市場ならびにMA市場の市場規模推移・予測について公表する。

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【図表:DMP/MA市場規模推移・予測 】

図表:DMP/MA市場規模推移・予測
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:事業者売上高ベース
  • 注:2020年見込値、2021年以降は予測値

 

DMP/MA市場の概況

DMP/MA市場は拡大傾向が続いており、合算した2020年の市場規模(事業者売上高ベース)は551億300万円となる見込みである。そのうち、DMP市場が103億6,800万円(前年比106.7%)、MA市場が447億3,500万円(同111.3%)となっている。

コロナ禍で顧客行動のオンライン化が急激に進み、オンライン上での顧客行動の把握や顧客接点の創出に向けたデジタルマーケティングツールの重要性が高まっている。既にオンラインチャネルを持っているユーザー企業においては、営業強化に向けた取り組みが加速している。
一方で、外出自粛などで業界自体が大打撃を受けた観光業界やイベント業界などに向けたサービス売上高は減少している。加えて、在宅勤務が広がったことで、導入を検討中のユーザー企業において、事務処理が行えない、あるいは会議を開催できないなど意思決定にかかる時間が長くなり、思うように導入が進んでいない側面もある。

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DMP/MA市場の注目トピック

■オンライン化が進む、顧客行動のニューノーマルへの対応が追い風
2020年は新型コロナウイルスの影響で顧客の購買行動は急激にデジタルへとシフトしており、オンラインでの顧客行動把握や顧客理解、顧客アプローチは、ユーザー企業にとっての喫緊の課題となっている。営業活動を行うにも、在宅勤務が広まったことや感染拡大防止の観点から、従来通りの対面営業といった営業手法は実施しづらい状況にある。

今後は、従来の顧客行動に基づいた施策の実施ではなく、オンライン化が急激に進んだ顧客行動のニューノーマルをふまえた顧客体験の創出が必要である。そのため、MAをはじめとするデジタルマーケティングツールの導入/活用のニーズは拡大すると考える。
顧客行動がオンラインへとシフトしたことで収集できるオンラインデータは増加し、より精度の高いマーケティング施策の実施や、より深い顧客理解へとつなげやすくなっている。ユーザー企業側だけでデジタルマーケティングツールを運用するハードルはいまだ高いため、引き続きベンダーなどによるサポートは重要なポイントとなっている。

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DMP/MA市場の将来展望

DMP/MA市場は今後も拡大傾向が続き、2025年はDMP市場(事業者売上高ベース)が235億5,800万円、同じくMA市場は737億円に成長すると予測する。

オンライン上で顧客の行動把握や理解、顧客アプローチを強化すべく、今後もデジタルマーケティングツールの需要は高まると考える。そのうえ、顧客の購買行動はますます多様化し、顧客との接点は増えると同時に複雑化している。オンライン上で顧客と適切なコミュニケーションをとるためにはデジタルマーケティングツールの活用は不可欠となっていくとみる。加えて、人口減少による人手不足や人材採用が難しくなっている日本市場においては、業務の効率化や生産性向上に向けた導入も市場拡大の追い風となる。

一方で、デジタルマーケティング市場全体において、ツールの定着・運用に向けたユーザー企業内での体制構築に加え、ツールを活用して何を実現したいのか、ゴールを明確化することが課題としてある。
また、顧客の個人情報に対する意識が高まっていることから、事前同意やオプトアウトなど顧客主導で顧客自身の情報を操作できるような視点や、どのような目的でどんなデータが取得され、どのように活用されるのか、データ取り扱いの透明性の確保は必要不可欠となっている。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • DMP/MA/CRM市場(2019年~2025年予測)
  • AIDMAモデルとAISASモデル
  • デジタル/アナログそれぞれの強み・弱み
  • DMP/MA/CRMの位置づけ
  • DMP市場規模推移(2019年~2025年予測)
  • パブリックDMP・プライベート/CDP別市場規模推移(2019年~2025年予測)
  • パブリックDMP市場規模推移(2019年~2025年予測)
  • プライベートDMP/CDP市場規模推移(2019年~2025年予測)
  • DMP概念図
  • パブリックDMPとプライベートDMPの主な違い
  • CDPとは
  • パブリックDMPベンダー各社の製品概要
  • プライベートDMPベンダー各社の製品概要
  • ポストクッキーを見据えたベンダー各社の取り組み
  • CMP活用に関する取り組み
  • データの種類
  • MA市場規模推移(2019年~2025年予測)
  • MAベンダーシェア (2019年:事業者売上高ベース)
  • MAとCCCM
  • 狭義のMAとCCCMの比較
  • MAツール 主要参入事業者・製品概要一覧
  • 商談までの流れ
  • AIの活用状況、AI活用に対する各社見解
  • CRM市場規模推移(2019年~2025年予測)
  • 業務ソリューション別 CRM市場規模推移(2019年~2020年見込)
  • CRM市場 ベンダーシェア(2019年:事業者売上高ベース)
  • 法人向け名刺管理市場規模推移(2019年~2025年予測)
  • 本調査における名刺管理
  • 法人向け名刺管理サービス 主要参入事業者一覧
  • ビデオ・Web会議システム市場規模推移・予測(2015年度~2022年度予測)
  • インターネット広告市場規模推移と予測(2018年度~2023年度予測)
  • 情報銀行とは
  • 日本IT団体連盟による情報銀行の認定事業者
  • 個人情報の保護に関する法律等の一部を改正する法律(概要)
  • GDPRにおける事業者の義務の例
  • パーソナルデータの提供状況
  • サービス・アプリケーションの利用時にパーソナルデータを提供することについての不安
  • 提供に当たって不安に感じるパーソナルデータ
  • パーソナライズされた広告等への認識
  • 消費者がパーソナルデータの安心・安全な提供のために効果的と思う取組(複数選択)
  • 消費者がパーソナルデータの提供を求められた場合に提供してもよいと思う条件(複数選択)
  • 消費者がパーソナルデータを提供する際に最も重視する事項
  • 株式会社インティメート・マージャー
    • IM-DMP概要
  • Supership株式会社
  • デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社
  • トレジャーデータ株式会社
    • Treasure Data CDP概要
  • 株式会社ブレインパッド
  • アドビ株式会社
    • Adobe Experience Cloud 概要
  • 株式会社イノベーション
    • List Finder 機能一覧
  • SAS Institute Japan株式会社
  • 株式会社シャノン
    • デジアナマーケティング 概要
    • シャノンマーケティングプラットフォーム 契約アカウント数推移
  • 株式会社セールスフォース・ドットコム
  • 日本オラクル株式会社
    • Oracle CX Marketing概要
  • 日本情報通信株式会社
  • SAPジャパン株式会社
    • SAP Customer Experience 概要
  • 株式会社NIコンサルティング
    • 可視化経営システム概念図
  • シナジーマーケティング株式会社
  • Sansan株式会社
  • ベルフェイス株式会社
    • レコログデータを活用した分析機能
    • bellFace サービス連携
  • 株式会社インティメート・マージャー
  • Supership株式会社
  • デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社
  • トレジャーデータ株式会社
  • 株式会社ブレインパッド(Rtoaster)
  • 株式会社ブレインパッド(Probance)
  • アドビ株式会社(Adobe Experience Cloud)
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  • SAS Institute Japan株式会社
  • 株式会社シャノン
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  • 株式会社セールスフォース・ドットコム(Salesforce Sales Cloud、Salesforce Service Cloud)
  • 日本オラクル株式会社(Oracle CX Marketing)
  • 日本オラクル株式会社(Oracle CX Sales等)
  • 日本情報通信株式会社
  • SAPジャパン株式会社
  • 株式会社NIコンサルティング
  • シナジーマーケティング株式会社
  • Sansan株式会社
  • ベルフェイス株式会社

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調査要綱

調査対象:独自に選定したDMP、MA、CRM/SFA、法人向け名刺管理、オンライン営業システム事業者等
調査期間:2020年7月~9月
調査方法:当社専門研究員による直接面談(Web取材含)、ならびに電話調査・文献調査併用

※DMPとは:DMP(Data Management Platform)とは、様々な販売チャネルにおける顧客の行動データを集約して分析することで、顧客の特徴を明らかにし、広告/メール/DMなどのマーケティング施策を最適化するシステムやサービスを指す。
DMPは、自社サイト以外の第三者が保有する顧客データを活用するパブリックDMPと、自社サイトの顧客データを活用するプライベートDMPの2種類に区分され、本調査におけるプライベートDMPには顧客個人を軸としたデータ管理を行うCDP(Customer Data Platform)を含む。

※MAとは:MA(Marketing Automation)とは、大量の見込み顧客や既存顧客のデータを一元化し、自動的に評価し、設計したシナリオに基づいて、シナリオを自動実行させ、顧客を個別に育成することで確度の高い商談を創出するシステムやサービスを指す。

<市場に含まれる商品・サービス>
DMP、CDP、MA、法人向け名刺管理

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宮川 典子(ミヤカワ ノリコ) 研究員
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