矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2020.05.13

クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場に関する調査を実施(2020年)

オンプレミスからのクラウド移行、コンテナ、マイクロサービスへの需要が拡大。金融業における利用も拡がりを見せ、メガバンクや地方銀行などでもクラウド基盤サービスを活用している。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内のクラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場を調査し、市場規模推移・予測、クラウドベンダ動向、新サービス普及状況等を明らかにした。

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【図表:クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)市場規模推移と予測】

図表:クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)市場規模推移と予測
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:事業者売上高ベース
  • 注:2020年以降は予測値。予測値には新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮していない。
  • 注:市場規模にSaaS(Software as a Service)は含まない。
  • 注:表中のCAGRは、2017年から当該年までの年平均成長率。

クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービスの市場概況

既存情報システムのクラウド移行が引き続き市場を牽引する形で堅調に推移しており、2019年の国内クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場(事業者売上高ベース)を前年比134.5%の7,800億円と推計する。
ハイブリッドクラウドは、最早一般化した。プラットフォームを適材適所に使い分け、またリスクを分散させる目的などから、2019年はコンテナやマイクロサービスへの需要が拡大し、IaaS/PaaSのマルチクラウド化が進展を始めた。このトレンドは今後も続く見込みである。

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クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービスの注目トピック

■金融業における利用が拡大
2019年には金融業におけるサービス導入および利用が拡大し、大手保険会社や証券会社でAmazon Web ServicesやMicrosoft Azureなどを採用する事例が増加した。またメガバンクや地方銀行などでもクラウド基盤サービスを活用し、その適用範囲を広げようとしている。

最近は、勘定系システムの基盤にパブリッククラウドを採用する事例も増えつつあり、これらのシステムが稼働後、何も問題がなければ勘定系システムの基盤にパブリッククラウドを採用する流れが起きるとともに、これまでセキュリティを理由にパブリッククラウドを敬遠してきたユーザー企業等におけるサービス利用も増加し、クラウド基盤サービス市場の成長スピードは加速すると考える。

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クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービスの将来展望

2020年は政府情報システムにおける「クラウド・バイ・デフォルト原則」を背景に、公共分野におけるクラウド基盤サービス利用の拡大が期待でき、各クラウドベンダも注力業種のひとつに挙げている。もっとも、公共分野は民間と比較すると検討から導入までに要する期間が長い、あるいは地域特有の事情があるなどの理由から、これらに理解のあるパートナーの確保がポイントになる。
また、今後はオンプレミスからのクラウド移行だけではなく、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目的としたサービスの活用や、IoT、AI、5Gなどの普及が進み、大量のデータ管理やその分析が必要になると考える。海外でクラウド内のデータが漏えいする事故があったことなどを受け、クラウド内のデータ管理に注目が集まった。2020年以降は、国内でもクラウド内のデータ管理が注目され、データ管理に関するノウハウを持ったクラウドベンダが台頭していくと考える。

市場規模が拡大したことにより、成長率こそ低下していくが、市場は高い成長を継続し、2023年のクラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場(事業者売上高ベース)は1兆6,700億円に達すると予測する。

※なお、2017年から2023年までのCAGR(年平均成長率)は25.4%で成長する見通しである。
※なお、本予測では新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮していない。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • クラウドコンピューティングの分類
  • クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス売上高(2017~2023年予測)
  • IaaS/PaaS別 クラウド基盤サービス売上高(2017~2023年予測)
  • クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス売上高シェア(2018~2020年予測)
  • プライベートクラウドサービス市場規模(2019~2023年予測)
  • HCIの市場規模(2017~2023年予測)

■アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
■株式会社インターネットイニシアティブ

  • IIJ GIOインフラストラクチャーP2(イメージ図)
■NTTコミュニケーションズ株式会社
  • Smart Data Platformの全体像
■グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
■株式会社セールスフォース・ドットコム
■日本アイ・ビー・エム株式会社
■日本電気株式会社
  • NECのコンテナプラットフォーム
  • NEC公共IaaS 概要
■日本マイクロソフト株式会社
  • MPN for Industryパートナープログラムに参画した企業
■株式会社日立製作所
  • Hitachi Cloudサービス体系
  • Lumada Solution Hubの構成図
■富士通株式会社
  • FUJITSU Cloud Service for OSSイメージ図
  • FUJITSU Cloud Service for OSSの主な特長
■富士通クラウドテクノロジーズ株式会社
  • 「ニフクラ プライベートリージョン」概要イメージ
  • 「AIモデリングサービス」サービス提供範囲および提供内容
■株式会社NTTデータ
  • Digital Community Platformによる公共向けマルチクラウド対応イメージ
  • ITインフラマネージドサービス利用後のITインフラ運用のイメージ
  • NTTデータのクラウドソリューションマッピング
■TISインテックグループ
  • ブランド統合後のサービスマップ(概略)
  • EINS WAVEが提供する3タイプのクラウドサービス
■Dell Technologies
  • ハイパーコンバージド インフラストラクチャ ポートフォリオ
■日本ヒューレット・パッカード株式会社
  • HPE SimpliVityポートフォリオ
  • クラウドコンピューティングの分類
  • クラウドコンピューティングの利用状況と利用意向
  • ITベンダのクラウド基盤 利用状況推移(2010~2019年)
  • パブリッククラウド基盤の活用
  • 業種別 パブリッククラウド基盤の活用(2018年~2019年)
  • クラウドサービスの基幹業務系システムでの利用
  • 金融機関におけるクラウド導入
  • 自社クラウド基盤(インターナル・プライベートクラウド)の活用
  • 利用開始予定時期
  • パブリッククラウドの費用感(平均値、中央値、回答社数)
  • パブリッククラウドの利用予算推移(2013~2019年)
  • 利用中のパブリッククラウド(MA)
  • 導入検討中のパブリッククラウド(MA)
  • パブリッククラウドの利用目的(MA)
  • 売上高規模別 パブリッククラウドの利用目的(MA)
  • 将来のクラウド移行希望割合の推移(2016~2019年)
  • 「一切移行しない」の推移(2014~2019年)

■プロフィール

  • 業種
  • 売上高規模
  • 従業員数規模
  • 情報システム要員数規模
■利用状況
  • プライベートクラウド(自社クラウド基盤)の利用率
  • プライベートクラウド(自社クラウド基盤)の導入/導入予定時期
  • エクスターナル・プライベートクラウドの利用率
  • エクスターナル・プライベートクラウドの導入/導入予定時期
  • 利用中/検討中のエクスターナル・プライベートクラウド(MA)
  • パブリッククラウド(SaaS 含まず)の利用率
  • パブリッククラウド(SaaS 含まず)の導入/導入予定時期
  • 利用中/検討中のパブリッククラウド(SaaS 含まず)(MA)
  • パブリッククラウド(SaaS 含まず)の利用予算
  • パブリッククラウド(SaaS 含まず)の利用目的(MA)
  • 全システムにおける外部クラウドサービスの将来シェア
■アンケート票

 

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関連リンク

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マネージドクラウドサービスが市場拡大に貢献
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調査要綱

調査対象:国内クラウド関連ベンダ(パブリッククラウド及びその周辺サービス提供事業者)、HCIベンダ、国内民間企業等
調査期間:2020年1月~4月
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング調査、郵送による法人アンケート調査併用

※クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービスとは:本調査における IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)とは、いずれもパブリッククラウド(サービス提供事業者のクラウド基盤)を利用し、インターネット経由で提供される仮想化技術、自動化技術等を施したクラウドコンピューティング環境をさす。
クラウド基盤サービス市場規模は、クラウドベンダ(サービス提供事業者)の事業者売上高ベースにて算出した。なお SaaS(Software as a Service)は含まない。

<市場に含まれる商品・サービス>
IaaS、PaaS

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