矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2020.02.25

ドローン(UAV/UAS)世界市場に関する調査を実施(2019年)

2020年から2025年における年平均成長率は8.3%、商用サービス分野では15.5%の成長を予測。主な先進国においての許認可を背景に、ドローンを活用した輸送・配送サービス分野の高成長を予測。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、世界のドローン市場を調査し、軍用から民生用までのドローン(UAV、UAS)などの無人航空機とそのシステムを含め、現況、需要分野別、将来展望を明らかにした。

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ドローン(UAV/UAS)世界市場調査の結果概要

2018年のドローン世界市場規模は軍用需要と民生需要(産業用機体、個人用(ホビー)機体、機体を活用した商用サービス)の合計で約1.6兆円(1USドル=110円で換算)で、2020年から2025年における年平均成長率(CAGR)は8.3%で成長すると予測する。軍需用ドローンの同年平均成長率が 4.1%に留まるのに対して、民間(産業用+個人用)ドローン機体は同11.7%、ドローン機体を活用した商用サービスでは同15.5% の成長を予測する。

【図表:ドローンの世界市場規模予測(軍需と民需計)】

図表:ドローンの世界市場規模予測(軍需と民需計)
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:事業者売上高ベース
  • 注:2019年以降予測値
  • 注:世界市場規模はUSドルで算出し、1USドル=110円で日本円に換算

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ドローン(UAV/UAS)世界市場の注目トピック

■ドローンを活用した商用サービス分野別の概況と展望
ドローンを活用した商用サービス分野の世界市場規模は、2020年から2025年における年平均成長率(CAGR)15.5%の成長を予測する。前回の2016年調査時において最大のサービス分野になると予測した点検・検査分野は、社会インフラ保全のための点検や災害時における状況把握などの需要により、2016年調査時の予測を大きく超える結果である。

ドローンを活用した商用サービス分野のうち、最も成長率が高いのは輸送・配送サービス分野で、2020年から2025年におけるCAGRは 29.7%を予測する。これは、現状がほぼゼロであるが故の成長率であるが、今後、主な先進国においてドローンを活用した輸送・配送サービスに対する許認可が進むとみられることが背景にある。一方で最も低成長なのは測量・マッピング分野である。すでにドローンを活用している土木測量は、徐々に利用拡大が進んでいくものとみるが、高精度な測量や3Dマッピングはドローン活用が期待されるものの、活用範囲がある程度限られるとみられることから、2020年から2025年におけるCAGRは10.7%を予測する。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • ドローンの種類一覧
  • 世界のドローンの市場規模予測
  • 主要国における民間ドローン(コンスーマー+コマーシャル)機体市場規模
  • 軍用ドローンの世界の市場規模予測
  • 世界の軍用ドローン市場規模推移
  • 軍用ドローンの主要製品
  • 主要国の軍用ドローン配備方針
  • 世界の軍事費用推移
  • 世界の地域別軍事費用推移
  • 主な民生用ドローンの主要メーカーと製品一覧
  • 米国LAANC提供企業
  • 米国州ごとのドローンに対する決まり
  • フランス民間航空管制局(DGCA)が定めるドローンのカテゴリー
  • フランスにおける目的別許可制度の概要
  • 中国のドローンパイロット免許取得者数
  • 中国におけるUASの分類
  • 世界の民生用(コンスーマー+コマーシャル)ドローン全体の世界市場(国別)
  • 民生用コンスーマー/コマーシャル別市場
  • コンスーマードローンの世界市場規模
  • コマーシャルドローンの世界市場規模
  • ドローン販売シェア推計(コンスーマー+コマーシャルドローン)(2018年)
  • ドローンの分野別サービス市場規模
  • ドローンの分野別市場規模
  • 映像撮影の市場規模
  • 映像撮影のポテンシャル
  • 農業分野市場規模
  • 農業ドローンサービスの市場規模
  • 無人航空機体登録数
  • 無人航空機オペレーター認定者数
  • 点検・検査分野の市場規模
  • 点検・検査の分野別市場ポテンシャル推計
  • 世界の風力発電タービン点検市場規模
  • 世界の風力発電タービン点検サービス市場規模
  • 風力発電の設置発電能力上位9か国+日本(2018年)
  • 太陽光発電パネル点検市場規模
  • 太陽光発電の設置発電能力上位10か国(2018年)
  • 橋梁・トンネル点検の市場規模
  • 橋梁・トンネルの数、点検条件
  • パイプライン点検市場規模(米国を除く)
  • パイプライン点検市場規模
  • パイプライン点検市場規模(米国のみ)
  • 主要国のパイプライン敷設距離(2018年)
  • 送電線点検市場規模
  • 主要国の送電線延長距離(2017年)
  • 携帯電話基地局点検市場規模
  • 世界携帯電話基地局点検市場規模
  • 測量市場
  • 警察・消防・救急分野の市場規模
  • 輸送・配送の市場規模
  • エンターテイメント分野の市場規模

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注目トピックの追加情報 ※1
調査結果詳細の追加情報
  軍用ドローンの市場概況
  民生用(コンスーマー+コマーシャル)ドローンの市場概況
  映像撮影(空撮、映像制作)
  農業
  点検、検査
  測量(マッピング、3Dモデリング)
  警察・消防・救急
  輸送・配送
  エンターテイメント

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調査要綱

調査対象:ドローン製造企業、オペレーション企業、ユーザー企業等
調査期間:2019年6月~9月
調査方法:当社専門研究員による直接面談調査、および文献調査を併用

※ドローン市場とは:本調査におけるドローン市場とは後述する無人航空機、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)、UAS(Unmanned Aircraft System)、RPAS(Remotely Piloted Aircraft Systems)を全てを対象とし、操縦信号が途切れた時にはその場でホバリングしたり、電池残量を判断して自動的に出発地点に戻ったりするなど、自律的な制御が伴うものを「ドローン」と定義する。また、UAVであって、少なくとも自動で姿勢修正を行うなどある程度の自律制御(autonomy)が備わっているものとし、映像の撮影など何らかのタスクを実行することを目的とした機体とする。なお、操縦者のコントロールに依存するいわゆるラジコンは対象外である。

※ドローンとは:ドローンは、無人航空機(UAV: Unmanned Aerial Vehicle)の俗称ともいえ、UAVとこれをコントロールする地上操縦装置(GCS: Ground Control Station)を包含して無人航空システム(UAS: Unmanned Aircraft System)とも呼ばれる。米国連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)では、UASを正式名称としている。
国際民間航空機関(ICAO:International Civil Aviation Organization)では、飛行体は無人であるとは言え、遠隔操縦に人間が介在し、完全な自律(Autonomous)ではないため、完全自律航行システムと区別するために遠隔操縦航空機システム(RPAS: Remotely Piloted Aircraft Systems)を正式な呼称として用いている。そのため、ヨーロッパ圏ではRPASと呼ばれることも多い。

<市場に含まれる商品・サービス>
ドローン、UAV、UAS、無人航空機、流通小売、一般・事業所向けサービス、金融 / 環境・エネルギー、自動車、機械、エレクトロニクス、点検、検査、測量、マッピング、3Dモデリング、警察、消防、救急、輸送、配送、エンターテイメント、撮影、空撮

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古舘 渉(フルダテ ワタル) 主任研究員
新規事業コンサルティング部門、上海現地法人、海外部門を歴任し、新規市場開拓のお手伝いには自信があります。

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