矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2019.06.13

PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)市場に関する調査を実施(2019年)

2018年のシステムメーカー出荷金額ベースでの市場規模は2,675億円で前年比6.0%増となった。好調な製造業の設備投資を受けて堅調に推移。PLM市場の追い風となった。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役 水越孝)は、国内のPLM市場を調査し、セグメント別の動向、参入企業動向、市場動向と展望を明らかにした。

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PLMの市場概況

2018年における国内PLM市場規模(システムメーカー出荷金額ベース)は2,675億6,400万円で、前年比6.0%増となった。日本国内のPLM市場は、2015年にかけては世界経済の低迷により伸び悩んだが、2017年以降は景気回復によるIT投資・設備投資の増加と共に急速に回復した。特に、2018年は企業収益が高い水準を維持するなかで、設備投資が大幅に増加し、PLM市場の伸びにつながった。
?また、「IT導入補助金」や「ものづくり・商業・サービス補助金」などといった政策も効果を発揮した。とりわけ、中小企業の製造業におけるCADの導入が促進され、PLM市場の追い風となった。

【図表:国内PLM市場規模推移と予測】

図表:国内PLM市場規模推移と予測
  • 矢野経済研究所推計
  • 注:PLMシステムメーカー出荷金額ベース、ハードウェア売上高を含まず、サービス・保守メンテナンス売上高を含む。
  • 注:2019年以降は予測値。

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PLM市場の注目トピック

■製造業における技術革新とPLM市場の課題
近年、製造業におけるものづくりは大きく変わりつつある。機械設計、電気設計だけでなく、システム設計まで含めて、統一されたプラットフォームにより、同時並行的に実現しようとしている。また、IoTやVR、ARといった技術の普及により、製造業の設計手法そのものも変化している。
しかし、PLM市場の実態をみると、その70%以上がCAD/CAM/CAEで占められるなど、大きな変化はない。つまり、コンピュータ上で3次元の形状を作るという従来のあり方からあまり変わっていない。今後、製造業の環境変化をビジネスチャンスとすることができるかどうかが、PLMの発展に大きく影響する。システム設計も含めて新技術をいかに取り込み展開していくかは、PLM市場における課題になると考える。

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PLM市場の将来展望

2019年に入り、米国と中国の貿易摩擦により中国経済の失速が見込まれる。日本においては、電機・電子部品メーカーがその影響を受ける見通しである。また、日本国内では、2019年10月に消費税率が8%から10%に上がることが予定されている。これらを背景として、経済には先行き不透明な要因が多く、これまで旺盛だった製造業の設備投資意欲が減退する可能性もある。
こうしたことから、日本のPLM市場は若干減速し、2019年の国内PLM市場規模(システムメーカー出荷金額ベース)は前年比3.9%増の2,780億円になると予測する。しかし、PLMが将来にわたってものづくりの中核となるソリューションであることに変わりはなく、市場は中期的に成長を維持していくと考える。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

Ⅰ.総論
1.PLM市場概況
  • PLM売上高の推移(全世界)
  • PLMの出荷状況(日本国内)
  • 民間企業設備の推移(実質)とPLM市場
2.PLM市場中期予測
  • PLM関連売上高予測(全世界/2016-2022予測)
  • 地域別売上高予測(全世界/2016-2022予測)
  • アプリケーション別売上高予測(全世界/2016-2022予測)
  • PLM関連売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
  • アプリケーション別売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • CAD/CAM/CAE売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • PDM売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • デジタルファクトリー売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • ビューワ/DMU売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
  • 業種別売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • 電気・電子機械業界に対する売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • 精密機械業界に対する売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • 産業機械業界に対する売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • 自動車・輸送機械業界に対する売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • エネルギー・プロセス業界に対する売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • その他業界に対する売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
  • 年商別売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • 大手企業に対する売上高予測 (日本国内/2016-2022予測)
    • 中小・中堅企業に対する売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
  • ライセンス、サービス別売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • ライセンス売上高予測(日本国内/2016-2022予測)
    • サポート・保守・サービス売上高予測(日本国内/2016-2022予測)

 

Ⅱ.データ編
PLMの出荷状況(全世界)
  • PLM売上高推移(全世界)
  • PLM売上高シェア(全世界)
  • 地域別売上高の推移(全世界)
  • アプリケーション別売上高の推移(全世界)
    • CAD/CAM/CAE売上高の推移(全世界)
    • CAD/CAM/CAE売上高シェア(全世界)
    • PDM売上高推移(全世界)
    • PDM売上高シェア(全世界)
    • デジタルファクトリー売上高の推移(全世界)
    • デジタルファクトリー売上高シェア(全世界)
    • ビューワ/DMU売上高の推移(全世界)
    • ビューワ/DMU売上高シェア(全世界)
PLMの出荷状況(日本国内)
  • PLM売上高推移(日本国内)
  • PLM売上高シェア(日本国内)
  • アプリケーション別売上高推移(日本国内)
    • .CAD/CAM/CAE売上高の推移(日本国内)
    • CAD/CAM/CAE売上高シェア(日本国内)
    • PDM売上高の推移(日本国内)
    • PDM売上高シェア(日本国内)
    • デジタルファクトリー売上高の推移(日本国内)
    • デジタルファクトリー売上高シェア(日本国内)
    • ビューワ/DMU売上高の推移(日本国内)
    • ビューワ/DMU売上高シェア(日本国内)
  • 業種別売上高の推移(日本国内)
    • 電気・電子機械業界に対するPLM売上高の推移(日本国内)
    • 電気・電子機械業界に対するPLM売上高シェア(日本国内)
    • 精密機械業界に対するPLM売上高の推移(日本国内)
    • 精密機械業界に対するPLM売上高シェア(日本国内)
    • 産業機械業界に対するPLM売上高の推移(日本国内)
    • 産業機械業界に対するPLM売上高シェア(日本国内)
    • 自動車・輸送機械業界に対するPLM売上高の推移(日本国内)
    • 自動車・輸送機械業界に対するPLM売上高シェア(日本国内)
    • エネルギー・プロセス産業業界に対するPLM売上高の推移(日本国内)
    • エネルギー・プロセス産業業界に対するPLM売上高シェア(日本国内)
    • その他業界に対するPLM売上高の推移(日本国内)
    • その他業界に対するPLM売上高シェア(日本国内)
  • 顧客企業年商別売上高の推移(日本国内)
    • 中小・中堅企業(年商500億円以下)に対するPLM売上高の推移(日本国内)
    • 中堅・中小企業(年商500億円以下)に対するPLM売上高シェア(日本国内)
    • 大企業(年商501億円以上)に対するPLM売上高の推移(日本国内)
    • 大企業(年商501億円以上)に対するPLM売上高シェア(日本国内)
  • ライセンス、サービス別売上高の推移(日本国内)
    • ライセンス売上高の推移(日本国内)
    • ライセンス売上高シェア(日本国内)
    • サポート・保守・サービス売上高の推移(日本国内)
    • サポート・保守・サービス売上高シェア(日本国内)

 

Ⅲ.主要ベンダーの戦略展望
アラスジャパン、オートデスク、シーメンスPLMソフトウェア、図研、ダッソー・システムズ、PTCジャパン、富士通、ラティス・テクノロジー

 

Ⅳ.個別企業編
アンシス、NTTデータエンジニアリングシステムズ、MSCソフトウェア、オートデスク、シーメンスPLMソフトウェア、C&Gシステムズ、図研、ダッソー・システムズ、ESIグループ、NEC(日本電気)、日本ユニシス、PTC、富士通、ラティス・テクノロジー

…ほか

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関連リンク

■レポートサマリー
国内PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)市場に関する調査を実施(2017年)
PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)市場に関する調査結果 2015
CAD/CAM/CAEシステム市場に関する調査を実施(2018年)
機械系CAE市場に関する調査を実施(2018年)

■同カテゴリー
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調査要綱

調査対象:PLMシステムメーカー
調査期間:2019年1月~5月
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリングを併用

※PLMとは:PLM(Product Lifecycle Management)とは、開発・生産からメンテナンス、あるいはリサイクルにいたるまでの、製品のライフサイクル全般にわたり管理しようという概念である。本調査におけるPLM市場とは、それを実現するためのツールとして、CAD/CAM/CAE、PDM(Product Data Management)、デジタル・ファクトリー、ビューワ/DMU(Digital Mock-Up)等のシステムツールを対象としている。

<市場に含まれる商品・サービス>
PLM、CAD/CAM/CAE、PDM、デジタルファクトリー、ビューワ/DMU

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小林 明子(コバヤシ アキコ) 主任研究員
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