矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2019.04.10

クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場に関する調査を実施(2019年)

DXの基盤としての活用、基幹系システムのウラウド移行による従量拡大は2019年以降に期待。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のクラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場を調査し、市場規模推移・予測、クラウドベンダ動向、新サービス普及状況等を明らかにした。

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クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービスの市場概況

2018年の国内クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場(事業者売上高ベース)は、2017年同様に既存システムのクラウドへの移行が市場を牽引する形で堅調に推移し、前年比133.3%の3,200億円と推計する。

クラウド基盤サービスの利用は、年商数百億円以下の中堅・中小企業においてももはや一般的となり、ユーザー企業がパブリッククラウドやプライベートクラウド、オンプレミスなどのシステム環境を組み合わせて使い分けるハイブリッドクラウドの利用も増加基調にある。

【図表:クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)市場規模推移と予測】

図表:クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)市場規模推移と予測
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:事業者売上高ベース
  • 注:2019年以降は予測値
  • 注:表中のCRGRは、2016年から当該年までの年平均成長率
  • 注:市場規模にSaaS(Software as a service)は含まない

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クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場の注目トピック

■DXの基盤としての活用は、2018年はPoCが中心
IoTやAIなどデジタルを活用して企業やビジネスに新しい価値を持たせるデジタルトランスフォーメーション(DX)の基盤としての、クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス活用は、期待されたほど大きな効果を生まず、2018年は総じてPoC(Proof of Concept/概念実証)が中心であった。しかし、2018年下期以降、DXに関する取組みがビジネスに実装される芽が出始めた。DXはPaaSの拡充とともに、2019年には本市場を成長させる大きな要因のひとつになると考える。

そうしたことなどから、2019年の国内クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場(事業者売上高ベース)は、前年比131.3%の4,200億円に達する見通しである。

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クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場の将来展望

今後は、ユーザー企業の基幹系システムのクラウド移行による従量(使用量)拡大なども期待される。この点に関する一例として、SAPのERP保守サポートが2025年に終了予定という問題が挙げられる。同ERP製品は2,000社以上の企業が導入しているとみられ、中には「SAP S/4 HANA」をAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure上に構築することについて検討しているユーザー企業もいる。最近は、基幹系システムのクラウド移行事例も増加しており、今後の市場拡大要因のひとつになると考える。

基幹システムは未だオンプレミスの割合が高く、クラウド移行に伴う商談規模も大きい。そのため、クラウドベンダ(サービス提供事業者)にとって、市場開拓のポテンシャルが非常に高いといえる。そうしたことなどから、国内クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場(事業者売上高ベース)は、2016年から2022年までのCAGR(年平均成長率)が29.3%で成長し、2022年には8,400億円になると予測する。クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場は、今後も高い成長を継続していくと考える。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場の現状と展望
  • クラウドコンピューティングの分類
  • クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス売上高(2016~2022年予測)
  • クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス売上高シェア(2017~2019年予測)
  • AWS(EC2+VPC)とMicrosoft Azureの「利用中」の割合(2018年)
  • AWS(EC2+VPC)とMicrosoft Azureの「利用中」「導入検討中」の割合(2018年)
  • ITベンダのクラウド基盤(エクスターナル+パブリック)の利用状況推移(2015~2018年)
  • パブリッククラウドの利用予算推移(2013~2018年)
  • ベアメタルクラウドの市場規模(2017~2021年予測)
  • エッジコンピューティングのコンセプト
  • エッジコンピューティングの主な用途

 

企業個票
  • 株式会社IDCフロンティア
    • IDCFクラウドの基本構成
    • 2018年に提供開始したサービス・機能の例
  • アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
    • AWS Outpostsの概要
  • 株式会社インターネットイニシアティブ
    • オンプレミス環境とVWシリーズの相互利用・移行(イメージ図)
    • VMシリーズ東西リージョン間の相互利用(イメージ図)
    • IIJ GIO移行ソリューション(イメージ図)
  • NTTコミュニケーションズ株式会社
    • GPUクラウドソリューションの特長
    • VMware Cloud FoundationとVMware Hybrid Cloud Extensionを採用したEnterprise Cloudのイメージ図
    • Rancherの概要図
  • グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
    • 海外におけるGCPの主な提携例
  • さくらインターネット株式会社
    • sakura.ioの提供範囲
  • GMOクラウド株式会社
    • ALTUSのBasicシリーズとIsolateシリーズの比較
  • 株式会社セールスフォース・ドットコム
  • 日本アイ・ビー・エム株式会社
  • 日本電気株式会社
    • VMwareラインナップ強化
    • マルチクラウドソリューションセンターの概要
  • 日本マイクロソフト株式会社
  • 株式会社日立製作所
  • 富士通株式会社
    • VMware ESXi™活用イメージ図
  • 富士通クラウドテクノロジーズ株式会社
  • 株式会社リンク

 

アンケート結果の分析
  • クラウドコンピューティングの分類
  • クラウドコンピューティングの利用状況と利用意向
  • ITベンダのクラウド基盤 利用状況推移(2010~2018年)
  • エクスターナル・プライベートクラウドとパブリッククラウドの
  • パブリッククラウド基盤の活用
  • 自社クラウド基盤(インターナル・プライベートクラウド)の活用
  • クラウドの累積導入企業推移
  • 利用開始予定時期
  • パブリッククラウドの費用感(平均値、中央値、回答社数)
  • パブリッククラウドの費用感(平均値、中央値、回答社数/1社除く)
  • パブリッククラウドの利用予算推移(2013~2018年)
  • 利用中のエクスターナル・プライベートクラウド(MA)
  • 導入検討中のエクスターナル・プライベートクラウド(MA)
  • 利用中のパブリッククラウド(MA)
  • 導入検討中のパブリッククラウド(MA)
  • 利用中のパブリッククラウドの伸び(2017、2018調査比較)
  • パブリッククラウドの利用目的(MA)
  • 将来のクラウド移行希望割合の推移(2016~2018年)
  • 「一切移行しない」の推移(2014~2018年)

…ほか

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関連リンク

■レポートサマリー
クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場に関する調査を実施(2018年)
クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)市場に関する調査を実施(2016年)
クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)市場に関する調査結果 2015
クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)市場に関する調査結果 2014

■アナリストオピニオン
なるかクラウド基盤市場変革 妥協のないオラクルクラウド
クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)はキャズムを超えて普及期に突入

■同カテゴリー
[ICT全般]カテゴリ コンテンツ一覧

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調査要綱

調査対象:国内クラウドベンダ(サービス提供事業者)、国内民間企業等
調査期間:2018年11月~2019年3月
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話、e-mailによるヒアリング併用、郵送による法人アンケート調査

※クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービスとは:本調査における IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)とは、いずれもパブリッククラウド(サービス提供事業者のクラウド基盤)を利用し、インターネット経由で提供される仮想化技術、自動化技術等を施したクラウドコンピューティング環境をさす。市場規模はクラウドベンダ(サービス提供事業者)の事業者売上高ベースにて算出した。なお SaaS(Software as a Service)は含まない。

<市場に含まれる商品・サービス>
IaaS、PaaS

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