矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2018.07.02

国内M2M市場に関する調査を実施(2018年)

2017年度の国内M2M市場規模は前年度比6.0%憎の1,770億円の見込み

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株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内外のM2M市場を調査し、アプリケーション分野別の動向、主要ベンダー動向、次世代のIT技術動向などを明ら かにした。

国内M2M市場の概況

【図表:国内M2M市場規模推移・予測】

【図表:国内M2M市場規模推移・予測】
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:事業者売上高ベース
  • 注:2017年度は見込値、2018年度以降は予測値

2016年度の国内M2M市場規模(事業者売上高ベース)は、前年度比3.7%増の1,670億円であった。新たにLTE通信モジュールの普及やそれを利用したアプリケーションの拡大もあり、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクの主要3キャリアともに堅調に推移している。加えて、NTTドコモやKDDIのMVNOが提供するサービスも好調であった。2017年度も自動車や流通小売業向けなどMVNO関連での需要拡大を背景として伸びが加速しており、2017年度の同市場規模は前年度比6.0%増の1,770億円の見込みである。主要キャリアも引き続き拡大基調となっており、エネルギー関連(新電力含む)や防犯・セキュリティ、製造、運輸・物流といった分野でのM2M利用が好調である。

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国内M2M市場の注目トピック

■IoTスターターキットへの参入が続く
主要なITベンダーやSIerなどでは、「データ収集/見える化」及び「遠隔モニタリング」などを迅速・廉価に実現できるソリューションをパッケージ化して、トライアルユーザをメインターゲットにIoTスターターキット(スタンダードパック、お試しキット、PoCキットなど様々な呼称がある)の展開を進めている。
これまでのIoTスターターキットは製造業向けが主体であったが、物流や農業、公益・公共(社会インフラ、エネルギーなど)、見守り・セキュリティ、流通などの幅広い業種・業態向けのキットも販売が始まっている。このようなIoTスターターキットでは、M2Mも利用されており、40社以上の企業が参入している。

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国内M2M市場の将来展望

2018年度以降は、MVNO関連の需要増等で国内M2M市場の拡大は続くものの、徐々にM2MとIoTの境界線が薄れており、M2M自体の呼称が消失する可能性もある。実際に大手ITベンダーではM2Mを冠した組織がなくなりつつあり、5G以外の次世代テクノロジーであるLPWA(Low Power Wide Area)を利用した通信やAI、VR/AR、作業支援用ロボット、コミュニケーションロボット、ドローンなどの機器・デバイス間への適用が進み、IoT社会を実現するためのアプローチが様々な領域で実装段階に入ってくる。
一方、M2M市場は安定的に推移し、2022年度の国内M2M市場規模(事業者売上高ベース)は2,020億円になると予測する。将来的に、センサーネットワーク社会と表裏一体の形でIoT社会が実現し、M2Mを含めたIoT技術は現在の通信インフラと同様に社会インフラの一翼を担うようになると考える。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

第Ⅰ章 総論

  • IoTとM2Mの関係
  • IoT/M2Mマーケットの構造
  • M2M/IoTの差異点
  • M2M/IoTでの展開領域
  • IoTが生み出す価値・ソリューション
  • 分野別のIoTポテンシャル
  • 分野別のビジネス構造変化
  • 国内M2M市場規模推移(M2M売上ベース:2013~2022年度予測)
  • 国内M2M市場規模推移(累計M2M回線数ベース:2013~2022年度予測)
  • 世界M2M市場規模推移(M2M関連売上ベース:2013~2022年度予測)
  • 世界M2M市場規模推移(累計M2M回線数ベース:2013~2022年度予測)
  • M2M/IoTプラットフォーム
  • 国内M2M市場の内訳(2016年度)
  • 海外のM2M/IoT関連プラットフォーム事業者
  • 世界M2M市場の内訳(2016年度)
  • カテゴリー別のM2M市場規模推移(国内累計回線数)
  • カテゴリー別のM2M構成推移(%)
  • 国内IoT市場規模推移(IoT売上ベース:2015~2022年度予測)
  • 国内IoT市場の内訳(2016年度)
  • IoT関連技術/IoT活用分野での普及タイムテーブル
  • IoTスターターキットの分野別ターゲット割合(n=42)
  • IoTスターターキット一覧①
  • IoTスターターキット一覧②
  • IoT/M2M事業の位置づけ
  • IoT/M2M事業の展開状況
  • IoT/M2M事業でのターゲット
  • IoT/M2Mでの事業目標
  • 自動車での5G活用に関する取り組み
  • サービス・防災などでの5G活用に関する取り組み
  • AI活用に関する取り組み
  • VR/AR活用に関する取り組み
  • IoTセキュリティでの問題点・課題
  • IoTセキュリティにおける留意ポイント
  • 主なものづくり系IoTプラットフォーム一覧
  • ものづくり系IoTプラットフォームの主旨
  • ものづくり系IoTプラットフォームの構成
  • タイプ別LPWAの特徴
  • 主要海外事業者
  • オフィス/流通・アミューズメントでのIoT潜在需要関連基礎データ①
  • オフィス/流通・アミューズメントでのIoT潜在需要関連基礎データ②
  • オフィス/流通・アミューズメントでのIoT事例
  • ヘルスケア・健康管理/医療・介護でのIoT潜在需要関連基礎データ①
  • ヘルスケア・健康管理/医療・介護でのIoT潜在需要関連基礎データ②
  • ヘルスケア・健康管理/医療・介護でのIoT潜在需要関連基礎データ③
  • ヘルスケア・健康管理/医療・介護でのIoT事例
  • 見守り・セキュリティでのIoT潜在需要関連基礎データ①
  • 見守り・セキュリティでのIoT潜在需要関連基礎データ②
  • 見守り・セキュリティでのIoTビジネス事例
  • 自動車/パーキングでのIoT潜在需要関連基礎データ
  • 自動車/パーキング関連でのIoT事例
  • 社会インフラでのIoT潜在需要関連基礎データ①
  • オフィス/流通でのIoT潜在需要関連基礎データ②
  • 社会インフラ関連でのIoTビジネス事例
  • 農業・畜産でのIoT潜在需要関連基礎データ①
  • 農業・畜産でのIoT潜在需要関連基礎データ②
  • 農業・畜産関連でのIoT事例
  • 運輸・物流でのIoT潜在需要関連基礎データ①
  • 運輸・物流でのIoT潜在需要関連基礎データ②
  • 運輸・物流関連でのIoT事例

第Ⅱ章 各論編

  • エネルギー関連でのM2M市場規模推移(2015~2022年度予測)
  • 流通/物流関連でのM2M市場規模推移(2015~2022年度予測)
  • 設備・機器監視分野でのM2M市場規模推移(2015~2022年度予測)
  • 自動車関連でのM2M市場規模推移(2015~2022年度予測)
  • 自動車関連でのM2M/IoTアプリケーション
  • その他分野でのM2M市場規模推移(2015~2022年度予測)
  • 厳しい作業環境のある現場

…ほか

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関連リンク

■レポートサマリー
国内M2M(機器間通信)市場に関する調査を実施(2017年)
国内M2M市場に関する調査を実施(2016年)
M2M(機器間通信)世界市場に関する調査結果 2014

■アナリストオピニオン
2018年はIoT元年になるか?
IoT社会はセンサーネットワークによって実現する
遠隔監視業務は次世代モニタリング(ITモニタリング)に移行する

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調査要綱

調査対象:国内外のITサービス事業者、SIer、通信キャリア・MVNO(Mobile Virtual Network Operator)、プラットフォームベンダー、デバイスメーカー、ユーザ企業等
調査期間:2017年12月~2018年4月
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリングやアンケート調査、ならびに文献調査を併用

※M2Mとは:本調査におけるM2M(Machine to Machine:機器間通信)では、人が介在せずに、主に携帯電話/PHS通信規格に準じた通信モジュールを内蔵した機器・デバイス間で情報のやり取りをする仕組みを指す。

※M2M市場とは:本調査におけるM2M市場規模とは、M2Mを実現を実現するためのデバイスやモジュール、システム構築やアプリケーション開発、回線利用料、M2M/IoTプラットフォーム利用料、データ解析・アナリティクス等のソリューション、運用・保守サービスなどを対象として算出した。

※市場に含まれる商品・サービス:ソリューション/アプリケーション開発/運用管理、プラットフォーム/汎用クラウド、M2M回線/その他ネットワーク、通信モジュール/センサー・デバイス、その他

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産業調査/マーケティング業務は、「机上ではなく、現場を回ることで本当のニーズ、本当の情報、本当の回答」が見つかるとの信念のもと、関係者各位との緊密な関係構築に努めていきます。日々勉強と研鑽を積みながら、IT業界の発展に資する情報発信を目指していきます。

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