矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2017.07.19

IoT型センサーシステム数を予測(2017年)

IoT/ビッグデータ/AI社会実現に向けて、IoT型センサーシステムの普及が進展。

「IoT型センサーシステム数を予測(2017年)」 小見出し一覧

IoT型センサーシステム市場概況

【図表:国内IoT型センサーシステム市場予測】

国内IoT型センサーシステム市場予
  • 矢野経済研究所推計
  • 注:IoT型センサーシステムとは、クラウドタイプのセンサーネットワークシステムを指す。本システムでは、親機(中継器)と子機(センサーノード)で構成される後付けタイプのセンサーネットワークシステム※に加え、組込みタイプ(生産設備や重機・建機、自販機、車両などに予めセンサーが組み込まれたタイプ)のセンサーシステムも対象とする。通信回線は、無線(ワイヤレス)だけでなく、有線も利用されている。但し、センサーとデータロガーだけで構成されスタンドアロンで利用されている装置や、スマートフォン等のスマートデバイス、RFID(Radio Frequency Identification)システムは含まない。注:エンドユーザー設置数量ベース
  • 注:2017年度は見込値、2018年度以降は予測値

※参考資料.センサーネットワークシステム数を予測(2016年)2016年7月15日発表

IoT/ビッグデータ/AI社会の実現のためには、センサーネットワークシステムを介してデータを取得し、大量データを蓄積・解析することで、新たな価値を生み出すことが必須となる。本調査では、後付けタイプのセンサーネットワークシステムに加えて、組込みタイプ(生産設備や重機・建機、自販機、車両などに予めセンサーが組み込まれたタイプ)のセンサーシステムも対象として、当該年度に新たに設置された数量規模を算出した。

2016年度の国内IoT型センサーシステム市場規模(エンドユーザー設置数量ベース)は、前年度比6.7%増の109.6万システムとなった。2016年度は、M2M(Machine-to-Machine:機器間通信)を通信回線に利用したセンサーシステムの導入が好調であった。分野別では、エネルギー関連(HEMS、BEMSなど)やセキュリティ関連(機械警備など)などが堅調で、さらにMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)の事業拡大によるアプリケーション(利用用途)の多様化も見逃せない拡大要因である。

2017年度以降は、作業者向け健康モニタリングなどヘルスケア関連や、全国の都市ガス各社がスマートガスメーターの導入を検討していることから、ガス業界でのセンサーシステム導入への期待も大きい。国内IoT型センサーシステム市場規模(エンドユーザー設置数量ベース)は、今後も伸長が続き、2020年度に200万システムを突破し、翌2021年度には214.2万システムになると予測する。

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IoT型センサーシステム市場の注目すべき動向

■分野別の設置状況

【図表:国内IoT型センサーシステム分野別構成比(2016年度)】

国内IoT型センサーシステム分野別構成比(2016年度)
  • 矢野経済研究所推計
  • 注:IoT型センサーシステムとは、クラウドタイプのセンサーネットワークシステムを指す。
  • 注:エンドユーザー設置数量ベース

2016年度の国内IoT型センサーシステム市場規模(エンドユーザー設置数量ベース)を分野別に見ると、セキュリティ関連(機械警備:住宅/非住宅など)が46.0%、自動車関連(TPMS:Tire Pressure Monitoring System、防犯装置、運行管理、コネクテッドカー関連など)は36.5%、エネルギー関連(HEMS、BEMS、店舗でのエネルギー監視など)が16.1%と、3分野で98.6%を占める。

また、将来的に成長が期待できる分野としては、工場・製造関連が挙げられる。工場・製造関連では、既に生産設備・機器やユーティリティ設備などへのセンサー設置が標準化している。その一方で、センサーで取得したデータの活用は日報への記載など限定的である。近年、工場現場にIoTを導入してデータ収集・蓄積・分析といった一連の流れをシステム化する取り組みが進んでおり、特に設備・機器のエネルギー監視、保全・メンテナンス、品質管理といった業務でのIoT型センサーシステムの活用が見込まれる。そして中・長期的には、CBM(Condition Based Maintenance:状態基準保全)や予防保全、故障予知といったソリューションとしての普及が期待されている。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

第Ⅰ章 センサーネットワークビジネスの概況

  • センサーネットワークの定義:再掲
  • センサーネットワークの対象カテゴリー
  • センサーネットワークのシステムイメージ
  • IoT/M2Mの構造とセンサーネットワーク
  • センサーネットワークとビッグデータ活用イメージ:再掲
  • センサーネットワークへの評価
  • 分野別のセンサーネットワークビジネス評価
  • 従来型センサーネットワーク市場規模推移(2014~2021年度予測:再掲)
  • センサーノード市場規模推移(2014~2021年度予測)
  • 従来型センサーネットワーク市場規模推移(金額:2014~2021年度予測)
  • 従来型センサーネットワーク市場の内訳
  • 分野別/カテゴリー別の市場規模推移(システム数:2014~2021年度予測)
  • 分野別/カテゴリー別の市場規模推移(センサーノード:2014~2021年度予測)
  • 分野別/カテゴリー別の市場規模推移(金額ベース:2014~2021年度予測)
  • センサーネットワークビジネス評価:再掲
  • IoT型センサーシステム市場規模推移(2014~2025年度予測:再掲)
  • センサーネットワーク市場の内訳(IoT型センサーシステム)
  • 分野別市場規模推移(システム数:2014~2025年度予測)

■注目されるセンサーネットワーク事例

三浦工業、日立産機システム、オムロン、村田製作所、SII、ローム、JR東日本、富士通ゼネラル、曙ブレーキ工業、ウェザーニューズ、TTES、ティッセンクルップ。

■センサーネットワーク関連の技術動向

  • タイプ別LPWAの特徴
  • SIGFOXの概要
  • LoRaWANサービスの概要
  • EnOceanの特徴・技術概要
  • EnOcean導入事例
  • センサーメーカーのAIへの取組み

第Ⅱ章 カテゴリー別の市場動向

  • エネルギー関連市場規模(2014~2021年度予測)
  • インフラ関連市場規模(2014~2021年度予測)
  • 工場・製造関連市場規模(2014~2021年度予測)
  • セキュリティ関連市場規模(2014~2021年度予測)
  • 高齢者見守りサービス事例
  • 農業・施設園芸関連市場規模(2014~2021年度予測)
  • 畜産関連市場規模(2014~2021年度予測)
  • 農業・施設園芸関連(2014~2025年度予測)
  • ヘルスケア関連市場規模(2014~2021年度予測)
  • 流通・物流関連市場規模(2014~2021年度予測)
  • 自然・環境関連市場規模(2014~2021年度予測)
  • 自動車関連市場規模(2014~2021年度予測)

第Ⅲ章 テーマ研究 ~製造現場におけるセンサー活用/データ活用の現況とセンサーネットワークの可能性~

  • 全体の調査フロー
  • CBM/故障予知を志向する可能性が高い製造機器・設備
  • 調査対象の概要
  • 対象機器・設備の導入状況
  • 対象機器・設備の平均導入台数
  • 対象機器・設備での主なメーカー
  • センサー活用の状況
  • センサー導入方法
  • センシング項目
  • データ収集/データ活用の状況
  • IoT型センサーシステムの導入可能性
  • 従来型センサーネットワークの導入可能性
  • 故障予知に対する取り組み
  • データ活用に関する考え方
  • スマート工場/工場IT化への取り組み
  • センサーシステム/センサーネットワーク活用に関する考え方

第Ⅳ章 センサーネットワークポテンシャル

  • オフィス/流通でのセンサーネットワーク潜在需要関連基礎データ
  • ヘルスケア・健康管理でのセンサーネットワーク潜在需要関連基礎データ
  • 自動車関連でのIoT/センサーネットワーク適用可能性
  • 自動車でのセンサーネットワーク潜在需要関連基礎データ
  • 農業・畜産でのセンサーネットワーク潜在需要関連基礎データ
  • 運輸・物流でのセンサーネットワーク潜在需要関連基礎データ
  • 製造でのセンサーネットワーク潜在需要関連基礎データ

 …ほか

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関連リンク

■レポートサマリー
センサーネットワークシステム数を予測(2016年)

■アナリストオピニオン
センサーネットワークは社会インフラ化する
ワイヤレスセンサーネットワーク(WSN)に対する考察<導入効果>
ワイヤレスセンサーネットワークに対する考察

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調査要綱

調査対象:IT事業者/SIer、通信事業者(キャリア)、デバイスメーカー、公的研究機関、ユーザ企業など
調査期間:2017年3月~6月
調査方法:当社専門研究員による直接面談調査、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査を併用

IoT型センサーシステムとは:本調査におけるIoT型センサーシステムとは、クラウドタイプのセンサーネットワークシステムを指す。本システムには、親機(中継器)と子機(センサーノード)で構成される後付けタイプのセンサーネットワークシステムに加え、組込みタイプ(生産設備や重機・建機、自販機、車両などに予めセンサーが組み込まれたタイプ)のセンサーシステムも対象とする。通信回線は、無線(ワイヤレス)だけでなく、有線も利用されている。但し、センサーとデータロガーだけで構成されスタンドアロンで利用されている装置や、スマートフォン等のスマートデバイス、RFID(Radio Frequency Identification)システムは含まない。

※参考資料
センサーネットワークシステム数を予測(2016年) 2016年7月15日発表

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早川 泰弘(ハヤカワ ヤスヒロ) 上級研究員
産業調査/マーケティング業務は、「机上ではなく、現場を回ることで本当のニーズ、本当の情報、本当の回答」が見つかるとの信念のもと、関係者各位との緊密な関係構築に努めていきます。日々勉強と研鑽を積みながら、IT業界の発展に資する情報発信を目指していきます。

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