矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2015.04.16

PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)市場に関する調査結果 2015

上流工程を強化し「次世代ものづくり」の中核となるソリューションへ。世界、国内ともに堅調な成長をみせるPLM市場

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PLMシステムツールの解説

PLM
PLM(Product Lifecycle Management)とは、開発・生産からメンテナンス、あるいはリサイクルにいたるまでの、製品のライフサイクル全般にわたり管理しようという概念である。それを実現するためのツールとして、CAD/CAM/CAE、PDM、デジタル・ファクトリー、ビューワ/DMU(Digital Mock-Up)等のシステムツールがある。
CAD/CAM/CAE
コンピュータを用いて設計を行うためのツール。2次元CAD、3次元CAD、金型設計用CAD/CAM、機械系CAEの各ツールがある。
PDM
PDM(Product Data Management)とは、製品の開発工程において、設計・開発に関わるすべての情報を一元化して管理し、工程の効率化や期間の短縮をはかる情報システムである。
デジタル・ファクトリー
製造計画プロセスにおけるプランニングを行うシステム。具体的には、工程レイアウト、工程設計、工程シミュレーション、工程検証、製造実行、ロボットシミュレーションなどのツールを含む。
ビューワ/DMU
ビューワは3次元データファイルの内容を表示するためのツール。DMU(Digital Mock-Up)は製品の外見、内部構成などを比較、検討するためのシミュレーションツールである。

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PLM市場概況

2014年のPLM世界市場規模(システムメーカー出荷金額ベース)は111億USドル、前年比7.8%増の見込みである。世界経済の順調な回復にともない、製造業の設備投資も回復したことから、PLM世界市場は、順調な回復を維持している。
また、2014年のPLM国内市場規模(同ベース)は2,242億円、前年比8.4%増を見込む。2011年の東日本大震災によるサプライチェーンの破壊、その後数年にわたる円高の進行などで、輸出型の製造業は大きな打撃を受けていた。ところが2013年から始まった金融緩和、円安により、輸出型製造業の収益が大幅に改善され、設備投資も回復した。同様にPLM国内市場も順調な回復を見せている。

【図表:PLM世界市場規模推移と予測】
【図表:PLM世界市場規模推移と予測】
  • 矢野経済研究所推計
  • 注:PLMシステムメーカー出荷金額ベース、ハードウェア売上高を含まず、サービス・保守メンテナンス売上高を含む
  • 注:見込は見込み値、予測は予測値
  • 注:CAGRは、2012年から当該年までの年平均成長率

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PLM市場の注目すべき動向

■次世代ものづくりとPLMの動向
IoT(Internet of Things、モノのインターネット)時代を迎え、次世代のものづくりに向けた概念が注目を集めている。ドイツ政府が提唱するIndustrie4.0(インダストリー4.0)がその代表例だが、これは生産工程の自動化レベルを大幅に引き上げるものになるとされる。こうした時代の潮流をとらえ、PLMベンダーがMES(Manufacturing Execution System、製造実行システム)ベンダーやIoT関連ベンダーを買収する動きがおきている。
PLMは、主に機械設計の詳細設計工程と製造工程を効率化するソリューションといえるが、次世代ものづくりを実現していくためには、設計の上流工程である構想設計領域の強化が求められる。今後PLMは、IoTやSLM(Service Life-cycle Management、サービスライフサイクル管理)、ALM(Application Lifecycle Management、アプリケーションライフサイクル管理)、MES、ERP(Enterprise Resource Planning)などと連携をはかるとともに、次世代ものづくりの中核となるソリューションとなっていくと考える。

【図表:PLM国内市場規模推移と予測】
【図表:PLM国内市場規模推移と予測】
  • 矢野経済研究所推計
  • 注:PLMシステムメーカー出荷金額ベース、ハードウェア売上高を含まず、サービス・保守メンテナンス売上高を含む
  • 注:見込は見込み値、予測は予測値
  • 注:CAGRは、2012年から当該年までの年平均成長率

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • PLM売上高推移(全世界)
  • PLM売上高シェア(全世界)
  • 地域別売上高の推移(全世界)
  • アプリケーション別売上高の推移(全世界)
  • PLM売上高推移(日本国内)
  • PLM売上高シェア(日本国内)
  • アプリケーション別売上高推移(日本国内)
  • 業種別売上高の推移(日本国内)
  • 顧客企業年商別売上高の推移(日本国内)
  • ライセンス、サービス別売上高の推移(日本国内)

…ほか

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関連リンク

■レポートサマリ
CAD/CAM/CAEシステム市場に関する調査結果 2014


調査要綱

調査対象:PLMシステムメーカー
調査期間:2014年10月~2015年3月
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリングを併用

※PLMとは:PLM(Product Lifecycle Management)とは、開発・生産からメンテナンス、あるいはリサイクルにいたるまでの、製品のライフサイクル全般にわたり管理しようという概念である。本調査におけるPLM市場とは、それを実現するためのツールとして、CAD/CAM/CAE、PDM(Product Data Management)、デジタル・ファクトリー、ビューワ/DMU(Digital Mock-Up)等のシステムツールを対象としている。

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