矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2014.09.17

FX(外国為替証拠金取引)の動向調査結果 2014

2015年3月期の市場規模は1兆3,375億円、口座数は530万口座、年間取引高は3,037兆円と予測。年間取引高はFX史上最高を記録、預かり残高、口座数も拡大基調となった。

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FX(外国為替証拠金取引)市場の経緯と背景

店頭FX市場は、1998年8月に初めてFXが商品化されてから16年目を迎えた。その間、相次ぐ規制による法整備が進む中でFX業界に参入する企業の業態構成は大きく変化してきた。同時に、投資環境の改善、顧客の利便性も向上した。また、株式を上場した企業、海外へ進出した企業もあり、市場は大きく成長している。
2012年度後半の政権交代を契機に、金融緩和政策への期待感から円安基調に一転、2013年に入ってからは店頭取引企業の中には、過去最高の取引高を記録する企業も現れるほどの活況を呈し、前年同期比でプラスとなっている。しかしこうした金融緩和政策等の効果による取引高増は限定的なもので、2013年春以降は為替レートの変動幅が小さく、2014年に入ってからも同様の傾向が続いていることから取引高に大きな伸びは見られない。一方で、新規顧客の口座開設は続いており、預かり証拠金残高、及び口座数も増加傾向である。
また、取引高は増加しながらも、企業収益はスプレッドの狭小化等によって収益性が低下しているのが現状である。現下、企業各社では投資初心者を開拓し、比較的長く取引を行えるような顧客の定着化と取引の継続性を目的に、取引環境の整備やサービスの充実に加え、投資ノウハウが学べるセミナーに再度注力している。

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2014年3月期のFX(外国為替証拠金取引)の市場概況

  • 預かり証拠金残高(市場規模)推移
    店頭FX市場全体では、預かり証拠金残高、口座数、取引高のいずれも増加基調にある。市場規模(預かり証拠金残高)については、2009年3月期は世界的な金融不況に見舞われ急激な円高進行を受けた結果、マイナス成長となったが、その後は拡大基調となり、2014年3月期は前年同期比12.5%増の1兆1,609億円となった。

【図表1:預かり証拠金残高(市場規模)推移】
【図表1:預かり証拠金残高(市場規模)推移】
  • 矢野経済研究所推計
  • 注:(予)は予測値

  • 口座数推移
    2014年3月期の口座数も増加傾向にあり、前年同期比で15.2%増の478万口座となった。更なるスプレッドの縮小や、スマートフォンやタブレット端末における取引環境の整備など、取引における利便性も向上させてきているなかで、新たな個人投資家の獲得に注力した結果、口座数は増加した。

【図表2:口座数推移】
【図表2:口座数推移】
  • 矢野経済研究所推計
  • 注:(予)は予測値

  • 年間取引高推移
    2014年3月期の店頭取引の年間取引高は、前年同期比で68.8%増の4,201兆193億円と推計した。2013年度の第1四半期(2013年4月~6月期)まで取引高が大幅に伸長したことで、年間取引高が増加した。

【図表3:年間取引高推移】
【図表3:年間取引高推移】
  • 矢野経済研究所推計
  • 注:(予)は予測値

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2015年3月期のFX(外国為替証拠金取引)市場予測

2015年3月期は投資未経験者層の開拓や、更なる投資環境の整備に加え、一段の顧客利便性の向上に取組むといった企業姿勢から、市場規模(預かり証拠金残高)は、前年同期比15.2%増の1兆3,375億円、口座数は、前年同期比10.8%増の530万口座を予測する。また、年間取引高は昨年実績、及び2014年4~6月期の有力企業における累計取引高の減少傾向を加味し、前年同期比27.7%減の3,037兆円を予測する。

※:百万通貨は1億円として換算

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

第Ⅰ章 総論編

  • 業界動向
  • 店頭取引の市場規模
  • 取引所取引「くりっく365」のシェア
  • 経営戦略、事業戦略
  • 業界の課題
  • 将来展望第

Ⅱ章 各論編

  • 収益性
  • 収入源の多様化策
  • 顧客政策
  • 広告戦略
  • システム投資の現状
  • カバー政策
  • 取引実績
  • 顧客属性
  • 商品政策
  • 各社のCFD、バイナリーオプションの預かり残高、口座数、取引高

第Ⅲ章 個別企業編

  • (株)外為どっとコム
  • GMOクリック証券(株)
  • ワイジェイFX(株)
  • (株)DMM.com証券
  • (株)外為オンライン
  • セントラル短資FX(株)
  • (株)マネースクウェア・ジャパン
  • (株)マネーパートナーズ
  • ヒロセ通商(株)
  • ソニー銀行(株)
  • (株)FXプライムbyGMO
  • トレイダーズ証券(株)
  • カブドットコム証券(株)
  • 松井証券(株)
  • 第一商品(株)
  • SBIグループ

…ほか

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調査要綱

調査対象:商品先物会社、FX専業会社、証券会社、ネット銀行等
調査期間:2014年6月~8月
調査方法:当社専門研究員による直接面談、ならびに電話・e-mail等によるヒアリングを併用

※外国為替証拠金取引(FX: Foreign Exchange)とは:1998年4月の外為法の改正を受けて登場した、国内初の個人投資家向け外貨売買の金融商品である。取引のしくみは、証拠金を担保にレバレッジをかけた取引額を想定元本として差金決済を行うものである。ここでは店頭FX(外国為替証拠金取引)市場を取り上げる。

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