矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2019.12.26

cookie情報はどう使われている?

先日道後温泉へと足を運びました。あいにく道後温泉本館は工事中で建物の一部にしか入ることはできなかったのですが、いい思い出になりました。旅行前にスマホで観光情報を検索したのですが、ちょうどDMPMA市場の調査を進めていたこともあって、道後温泉のツアーや観光情報に関する広告が表示されるたびに「きっとCookie情報かなにか利用されたんだな」と思った次第でした。

Cookie情報の利用について、欧州のGDPRやカリフォルニア州のCCPA、フィリピンのLGPD、中国のCS法など、各国で規制が進んでいます。日本でも個人情報保護法の見直しが行われ、Cookie情報の利用規制について検討が行われている最中です。

DMP/MA市場において、Cookie情報は顧客がどのような経緯で自社のHPに到達し、自社のHPでどのコンテンツを見たか、というカスタマージャーニーを追う際などに使われています。カスタマージャーニーをもとに、どのチャネルで、どれくらいの頻度で、どの時間帯で、どんなコンテンツ配信するか、を個別に最適化していく、パーソナライズ化の取り組みが加速しています。パーソナライズ化は顧客体験の質を高めることができる一方、顧客から「なぜそんなことまで知っているの?」と不信感を抱かれる可能性もあります。そのため、企業側は情報を取得する個人に対し、どのような目的で、何に用いられるのか、などを適切に開示し、対処していく必要があります。加えて、情報を提供した個人が何かしらのメリットを得られるような仕組みづくりに取り組んでいかなければなりません。

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今年も残りわずかとなりました。

取材にご協力いただきました皆様をはじめ、弊社アンケート等にご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

皆様、良いお年をお迎えください。(宮川 典子)

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