矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2019.08.21

【アナリストオピニオン】ERP市場と「2025年」を巡る問題①

「2025年」は企業の基幹システムにとって二重に悩ましい年である。
経済産業省は、2018年9月に発表した「DXレポート」で「2025年の崖」について警告を発した。複雑化・老朽化・ブラックボックス化したレガシーシステムがDX(デジタルトランスフォーメーション)の足枷となっており、日本経済は2025年以降、最大年12兆円の損失を被る可能性があるという。

ERP市場においては、SAPにまつわる別の「2025年問題」が取り沙汰される。SAP ERPのサポートが2025年に終了する予定で、既存ユーザは新バージョンS/4 HANAへと移行しなくてはならない。2000社もあるユーザのバージョンアップが集中することにより、エンジニアが逼迫することも懸念されている。ユーザにとっては大きな負担となることにはなるが、企業の経営環境が大きく変化している一方で、1992年に登場したSAP R/3を長年使い続けているユーザは多い。古い基幹システムから時代に即した新しいシステムへのリニューアルが迫られているという点で、経産省の「2025年の崖」と共通した問題ということができる。(小林明子)

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●関連レポートのご案内

『ERP/業務ソフトウェアの導入実態 2019』

https://www.yano.co.jp/market_reports/C60118000

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