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プリペイド決済市場に関する調査結果 2008

09/03/09
プリペイド決済市場は、非接触IC型電子マネー市場拡大などにより2012年度に3兆円の大台を超える。
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プリペイド決済市場の概況/カード分野別最新動向

2007年度のプリペイド決済市場は、発行額ベースでは2兆1,511億円、前年度比110.8%と拡大した。プリペイド決済市場は、2006年度はハイウェイカードの販売中止により発行規模が大幅縮小したが、2007年度はプリペイド式非接触IC型電子マネーが急速に発行数を増加させたことにより、市場全体が拡大した。

【図表1】プリペイド決済市場の発行規模推移
プリペイド決済市場の発行規模推移

矢野経済研究所推計
*発行額ベース(非接触IC型電子マネー【注】に関しては利用額)
*実績値
【注】非接触ICカードの調査対象変更について:2008年調査より、非接触ICカードの調査対象から乗車券利用を除外した。このため、2007年以前の調査とは数値が一致しない。

以下、カード分野別にプリペイド決済市場の最新動向を解説する。

  • 商品券・ギフト券
    商品券・ギフト券市場は、主にカード会社系の商品券である汎用券が発行規模が拡大傾向にあるのに対して、百貨店共通券などの業界共通券、大手小売業者が発行する商品券などの独自券は縮小傾向にあるなど、分野間で明暗がはっきり分かれている。
     
  • PETカード型プリペイドカード
    プリペイド決済市場において商品券・ギフト券は一定の発行規模を維持しているものの、縮小傾向が続いている。
     
  • プラスチックカード型プリペイドカード
    2005年9月よりハイウェイカードの発行が中止され、ETC決済(クレジット方式)に移行したことにより、2005年度にPETカード型プリペイドカードは急激にシェアを縮小した。また、交通系非接触IC型電子マネーの本格的な普及により、交通系のプリペイドカードは縮小傾向が続いている。2007年度に入り、CRM(顧 客管理)ツールとしての活用が本格化し、ガソリンスタンド系のカードが大幅に発行額を拡大するなど、プラスチックカード型プリペイドカードは自己利用の市 場を中心に成長を維持している。また2008年11月に、日本百貨店協会がプラスチックカード型プリペイドカードの発行を開始しており、ギフト利用の市場 において、本格的に普及するかどうかが注目される。
    また、今後店頭でさまざまな種類のプリペイドカードを販売する「ギフトカードモール」の運営が本格化していくことが予測されており、「ギフトカードモール」の発展によるプラスチックカード型プリペイドカードの認知度の向上と発行規模の拡大が注目される。
     
  • 非接触IC型電子マネー
    関東地方を中心とした大手鉄道・路線バス事業者が加盟する交通系非接触IC型電子マネーが2007年度に発行開始となったことにより、非接触IC型電子マネーは急速に発行規模を拡大した。2008年以降国内各地の鉄道事業者でも交通系非接触IC型電子マネーの導入が決定しており、飛躍的な普及が見込まれる。また、流通系の非接触IC型電子マネーに関しては、大手小売業者が非接触IC型電子マネーの発行を開始したため、急速に発行規模が拡大した。今後もこの流れが継続すると予測する。これらの要因から、非接触IC型電子マネー市場は成長が見込まれ、プリペイド決済市場を牽引していくと考える。
     
  • ネットワーク型電子マネー
    オンラインゲームを中心としたデジタルコンテンツ市場の拡大を背景として、ネットワーク型電子マネーの発行規模は堅調に推移している。

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プリペイド決済市場の将来予測-2012年度の市場規模は3兆2,246億円

プリペイド決済市場は今後も発行規模を拡大していくと予測する。その要因としては、前述したように、プラスチックカード型プリペイドカードの台頭と、非接触IC型電子マネーの発展が挙げられる。
プラスチックカード型プリペイドカードに関しては、ユーザー認知度の高まりに加えて、ポイントサービスとの連携やCRMに基づくソリューションビジネスのニーズが高まっていくことにより、飛躍的に発行規模を拡大していくと考える。
また、非接触IC型電子マネーに関しては、独立系及び流通系での発行規模の拡大に加えて、交通系非接触IC型電子マネーの利用が全国規模で開始されることにより、発行規模を拡大していく見込みである。
以上から、プリペイド決済市場の2012年度の発行規模は、3兆2,246億円まで成長すると予測する。

【図表2】プリペイド決済市場の発行規模予測
プリペイド決済市場の発行規模予測

矢野経済研究所推計
*発行額ベース
(非接触IC型電子マネー【注】に関しては利用額)
*予測値
【注】非接触ICカードの調査対象変更について:2008年調査より、非接触ICカードの調査対象から乗車券利用を除外した。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • プリペイド決済市場規模
  • 発行媒体別の発行シェア
  • 需要用途別発行額
  • ギフト利用市場の動向
  • カテゴリー別発行額シェア(ギフト利用市場)
  • カテゴリー別発行額シェア(自己利用市場)
  • プリペイド決済市場の市場予測
  • 商品券・ギフト券の市場規模予測
  • PETカード型プリペイドカードの市場規模予測
  • プラスチックカード型プリペイドカードの市場規模予測
  • プリペイド式非接触IC型電子マネーの市場規模予測
  • ネットワーク型電子マネーの市場規模予測
  • 商品券・ギフト券:発行規模の推移
  • PETカード型プリペイドカード:発行規模の推移(発行額/発行枚数)
  • プラスチックカード型プリペイドカード[ギフトカード]発行規模の推移(発行額/発行枚数)
  • プリペイド式非接触IC型電子マネー発行規模の推移(金額ベース/発行枚数)
  • ネットワーク型電子マネー発行規模の推移

…ほか

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関連リンク

■同テーマのレポートサマリ
プリペイド決済市場に関する調査結果

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調査要綱

調査対象 プリペイドサービス提供事業者及びギフトカード導入支援事業者
調査期間 2008年10月~12月
調査方法 当社専門研究員による直接面談、電話・e-mail等によるヒアリング、及び文献調査併用

※本調査におけるプリペイド決済市場とは:プリペイド決済商品のうち、商品券ギフト券、PETカード型プリペイドカード、非接触IC型電子マネー、プラスチックカード型プリペイドカード、ネットワーク型電子マネーの5つの決済方式を指す。
※2008年調査より、非接触IC型電子マネーのうち「乗車券利用」について、調査対象から除外した。

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