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ERP及び拡張ソリューションの導入実態に関するユーザ調査結果 2008

08/11/11
国内の計621企業・団体を対象に実施したERPなどの導入実態に関するアンケート調査結果。
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矢野経済研究所では、国内事業者計621社(団体)を対象として「ERPおよび拡張ソリューションの導入実態」に関するユーザ調査を実施した。以下、その結果の一部を報告する。

「ERP及び拡張ソリューションの導入実態に関するユーザ調査結果 2008」 小見出し一覧

大手企業のERP導入率は50%以上 今後は中堅・中小企業への普及が進む

【ERP導入率】
調査対象企業のERP導入率は39.3%であった。大手企業におけるERP導入率は5割を超えており、今後は中堅・中小企業を中心にERPの新規導入が進められるとみられる。

【今後の基幹システムへの投資計画】
ERP導入済みの企業は、販売管理システムや生産管理システム、拡張ソリューションなど、ERP適用範囲の拡大を計画しており、ベンダーにとっては既存ユーザの追加投資が重要なターゲットとなる見通しである。

【拡張ソリューションの導入率】
CRM導入率:11.3%
SCM導入率:製造業で11.8%、流通業で13.6%
PLM導入率:組立製造業で10.2%

図1.ソリューション別導入状況(ERP/CRM/SCM/PLM)
ERP/CRM/SCM/PLM導入状況グラフ

矢野経済研究所作成
注1: ソリューション別に集計対象数は異なる(ERP 621社、CRM 617社、SCM(製造業)296社、SCM(流通業)140社、PLM(組立製造業)137社)

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ERPユーザの34.0%が、基幹システムに複数のパッケージを並行利用

ERP導入済みの企業のうち34.0%が、ERPのコアとなる財務会計システムと、それ以外の基幹システム分野(人事給与システム、販売管理システム、生産管理システム)に、異なるパッケージを導入している。ERPは統合業務管理パッケージだが、ユーザ企業においては必ずしも製品を一本化していないことが分かった。ユーザ企業は業務ごとに異なるシステムを選択している。ベンダーには、他製品との連携におけるデータ統合機能やシステムの拡張性が求められているといえる。

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ERPの導入コストと予算との関係-ERP導入の課題は「長期間」「高コスト」

【ERPの平均導入期間】
回答企業がERP導入に要した平均期間は、およそ21ヵ月(内訳:導入検討開始~プロジェクト着手9.6ヶ月、プロジェクト着手~運用開始11.3ヶ月)であった。

【ERP導入費用】

実際のERP導入コストが予算を超過したという企業の割合は、合計で43.0%となった。そのうち、予算を20%以上超過したという回答が16.0%あった。

【ERP導入にあたっての課題】
ERP導入に際しては、長期にわたる導入期間と計画以上に、高額の導入費用がユーザの課題になっている。とくに、中堅・中小企業では、コストなどの負担を理由にERP導入を躊躇する傾向がある。2008年~2009年にかけて経済環境が厳しさを増すなか、ERP導入の費用対効果を追及する傾向が強まると予測する。

図2.ERP導入コストと予算の関係<売上高規模別>
ERP導入コストと予算:グラフ

矢野経済研究所作成
注2: 集計対象244社 売上高規模別集計では売上規模不明企業を除く

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SaaSの認知度は48% 「維持運用の負担軽減」が魅力に

【SaaS認知度】
SaaS (Software as a Service )を理解しているという回答率は48.1%という結果であった。SaaSは話題性の高いキーワードであり、急速に認知度が高まっている。ERPSaaSで提供する動きはまだ始まったばかりだが、とくに中堅・中小企業に適したアプリケーションの提供形態として、注目度は高い。

【企業にとってのSaaSの魅力】
基幹系システムでSaaSを利用したいと考える企業からは、「維持運用の手間が不要だから」という理由がトップに挙がった。
ユーザ企業は、情報システム部門の人材不足もあって基幹システムの管理を負担に感じている。そのため、ハードウェアを持つ必要がなく、システム運用保守やバージョンアップなどの手間が掛からないというSaaSのメリットが評価されている。

図3.基幹システムでSaaSを利用したい理由
SaaSを利用したい理由:グラフ

矢野経済研究所作成
注3: 集計対象84社、複数回答

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

■ERPの導入実態と課題

  1. ERPの導入実態
  2. システム別にみるERPの適用業務
  3. ERPを導入していない企業のシステム構築実態
  4. 基幹システムの稼動開始時期
  5. 導入しているERPパッケージ及び導入を検討したERPパッケージ
  6. ERP導入の狙い
  7. ERPパッケージ選択のポイント
  8. ERP導入の初期導入費用及び予算との関係
  9. ERP導入期間
  10. パートナー企業選択のポイント
  11. ERP導入時の課題と問題点
  12. ERPの導入効果

■拡張ソリューションの導入実態

  1. CRMの導入状況と売上高規模の関係
  2. SCMの導入状況と売上高規模の関係
  3. PLMの導入状況と売上高規模の関係
  4. CRMの導入状況と業種の関係
  5. SCMの導入状況と業種の関係
  6. PLMの導入状況と業種の関係
  7. 導入しているCRM製品と導入を検討しているCRM製品
  8. 導入しているSCM製品と導入を検討しているSCM製品
  9. 拡張ソリューションの導入状況とERP導入状況の関係

■基幹システムへの投資計画とERPに対するニーズ動向

  1. システム別基幹システム構築/更改計画
  2. 今後2年間の基幹システム投資予定額
  3. 今後のERPの利用動向
  4. 今後ERPを利用する狙い
  5. ERPパッケージを選択するポイント
  6. 今後利用を検討している製品
  7. ERPを利用しない理由
  8. 今後ERP利用を検討する機会

■基幹系分野におけるSaaSニーズ

  1. SaaSの認知度と基幹系分野におけるニーズ
  2. SaaSを利用したい基幹システム分野

■保守運用の実態とユーザ企業の満足度

  1. 基幹システム保守運用の実態
  2. 基幹システム保守運用の満足度

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調査要綱

調査対象 国内の加工製造業、組立製造業、流通業、サービス業、金融業、地方自治体等より抽出した621社 (団体)
調査期間 2008年9月~10月
調査方法  郵送によるアンケート、およびWebによるアンケートを併用

※拡張ソリューションとは:本調査におけるERP(Enterprise Resource Planning)の拡張ソリューションとは、CRM(Customer Relationship Management)、SCM(Supply Chain Management)、 PLM(Product Lifecycle Management)を対象とした。

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