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携帯電話世界市場に関する調査結果 2011

11/12/22
スマートフォンへのシフトが急速に進む、新興国市場が急伸

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「携帯電話世界市場に関する調査結果 2011」 小見出し一覧

携帯電話世界市場背景と概要

世界の総人口が70億人を超えた現在、携帯電話の加入者も増加を続けており、2011年末の携帯電話加入者数は54億4,270万加入が見込まれる。
先進国など携帯電話利用が人口普及率100%を突破している市場でも、携帯電話加入者数の増加は続き、需要が旺盛な新興国・途上国の一部では第三世代携帯電話(3G)の導入が始まっている。

【図表:加入者数と携帯電話出荷台数推移と予測】
図表:加入者数と携帯電話出荷台数推移と予測

矢野経済研究所推計
注:携帯電話出荷台数はメーカー出荷台数ベース
注:(予)は予測値
注:本調査における携帯電話市場規模には、スマートフォンを含む。但し、PHS、デジタルフォトフレーム、タブレットPC等は含まない。
注:調査対象は35カ国1地域

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2010年 携帯電話端末市場規模

■携帯電話市場動向
2010年の世界市場における携帯電話の出荷台数は前年比10.6%増の13億7,845万台だった。これまで世界市場を牽引していたBRICSに加え、NEXT11と呼ばれる国や地域の市場が急速に伸びている。

■地域別動向
携帯電話の新規加入の中心はアジア市場である。中国・インドに加え、パキスタン、インドネシアなど1億人以上の人口を抱える新興国でも急速に増加している。また、中南米、中近東、アフリカなどの地域でも急速に増加している。

■スマートフォン市場動向
スマートフォンの2010年の出荷台数は前年比39.5%増の2億7,722万台だった。先進国の多くでは3Gの導入が完了しており、一部の市場ではLTE(Long Term Evolution)に代表される3.9世代(3.9G)サービスが導入されている。また、途上国でも3Gを導入する市場が増加し、スマートフォン利用の前提となる環境整備が進んだ。
一方、ソーシャルメディアが世界的に流行した事で、その受け皿としてスマートフォンへの注目度が高まり、オープンプラットフォームが本格的に導入された結果、スマートフォンに参入するメーカーが相次ぎ、出荷台数が急増した。

【図表:携帯電話/スマートフォン出荷台数推移と予測】
図表:携帯電話/スマートフォン出荷台数推移と予測

矢野経済研究所推計
注:メーカー出荷台数ベース
注:(予)は予測値
注:本調査における携帯電話市場規模には、スマートフォンを含む。但し、PHS、デジタルフォトフレーム、タブレットPC等は含まない。
注:調査対象は35カ国1地域

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2011年 携帯電話端末市場の見通し

■全体動向
2011年の世界市場における携帯電話の出荷台数は前年比8.2%増の14億9,206万台と予測する。依然として新興国、途上国での需要拡大が続いている。また、世界的にスマートフォンへのシフトが急速に進んでいる。

■地域別動向
アジア・オセアニア市場は中国、インドでは既に3Gが導入され、市場は新しい段階に移行しつつある。また、パキスタン、インドネシア、フィリピン、タイ、バングラディシュ、ベトナムなどの市場も活況を呈している。
北米や西欧市場においてはスマートフォンに主力が移り、メーカー間の競争が激化し、上位メーカー間の市場シェアは大きな変動を見せている。
中南米ではブラジル、メキシコ、アルゼンチンに加え、チリ、ベネズエラなどの市場でも加入者が大幅に増加している。
中近東ではサウジアラビアなどの産油国やトルコ、イランなどの市場では高い普及率となっているがその他の市場との格差が大きくなっている。
アフリカでは、エジプトに代表される北アフリカ諸国や、ケニア、ナイジェリアを中心に市場は拡大している。一方でアフリカの開発途上国では携帯電話の普及が一向に進んでいない。

■スマートフォン※注市場動向
スマートフォンの2011年の出荷台数は前年比71.2%増の4億7,465万台と予測する。大手メーカー各社の商品戦略の中心をスマートフォンが握る程の主力製品となっている。オープンプラットフォームを採用したメーカーの出荷台数が急増した一方、一部を除いた独自プラットフォームを展開するメーカーは苦戦を強いられた。スマートフォン市場は、米国、欧州市場のボリュームが大きいものの、その他地域の構成比も急速に高まっている。

注: 本調査では「スマートフォン」を
1-アプリケーションをインストールして機能拡張・カスタマイズが可能な端末
2-汎用OSを搭載
3-音声通話機能・インターネットブラウザを搭載
4-パソコン・携帯電話との連携が可能
5-アプリケーションの開発環境がオープンプラットフォーム
6-5.0インチ未満のディスプレイを搭載
7-「インターネット」に最適化されたデバイスである
と定義している。

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携帯電話世界市場の将来展望

2011年の携帯電話市場においてスマートフォンへのシフトがより鮮明となる中、市場は新たな段階に入りつつある。将来を展望する上でのポイントとして、以下がある。

  • スマートフォン市場において突出する企業が出現した事。
  • スマートフォン機能・性能の向上ぶりが目覚しく、急速に成熟化しつつある事。
  • スマートフォンの普及によりインターネット企業や決済プラットフォームを持つ企業の存在感が増している事。
  • スマートフォンの増加により、他のエレクトロニクス市場への影響が懸念される。
  • ローエンド市場において新興メーカーが途上国を中心にマーケットを拡大。
  • タブレットは2013年以降に市場が大きく拡大する見通し。

スマートフォン市場では2011年のスマートフォン出荷台数が1億台に迫りつつある2社が市場で突出しつつある。1社は高いブランド力を背景に端末及びサービス・コンテンツを垂直統合型で提供し、スマートフォン市場をリードしてきたが、2011年は展開する市場や通信事業者の販路拡大が奏効した。もう1社は2010年から本格参入した後発組であるものの、グループ内から調達した付加価値が高いデバイスと優れたデザイン力、コスト競争力で短期間の間に競合企業に対する優位性を強固にした。今後数年間は大手2社を中心に市場が拡大すると予測する。

スマートフォンのスペックの向上ぶりは目覚しく、ハイエンドモデルではデュアルコアCPUを搭載した製品が既に導入され、2012年にはクァドコアCPUを搭載した製品が導入される見通しである。またディスプレイサイズについて、一部製品は5.0インチに近づいており、大画面化と高精細化が同時に進んだ。短期間で急速なスペック向上が進んだが、今後はLTEへの対応が進むものの、急速に成熟化が進むものと見られる。
 今後は100ドル前後のローエンド機への関心が高まり、新興国や途上国向けに多くの企業が参入する見通しである。

市場の成熟化と同時に、製品開発の主導権を持つ企業の顔ぶれも変化しつつある。オープンプラットフォームの導入以降、自社のサービス・コンテンツの利用促進を図るべく開発を進める企業に主導権が移った。今後のポイントとしてスマートフォンへのNFC(近接場型の無線通信)搭載が見込まれる事、またスマートフォンには決済端末としての普及が期待されており、より消費者近い位置でサービスと端末を提供できる企業の存在感が高まる見通しである。これまで日本では通信事業者がスマートフォンの普及を担ってきたが、グローバルではクラウド関連企業やカード会社が強みを発揮すると考える。

スマートフォンは気軽にインターネットに接続出来、カメラやメディアプレーヤー、ゲーム、ナビゲーションなどコンシューマ向けのエンタテイメントサービスが利用可能である。また、ビジネスシーンでも活用できる多機能端末でもある。スマートフォンの多機能化が進む一方で、競合に晒されるデバイスの市場が侵食される懸念も生じている。

ローエンド携帯電話は新興国・途上国を中心に大きな市場を構築している。ここ数年、アジア系の新興携帯電話メーカーがインド、ASEAN市場を中心に市場を開拓してきた。大手メーカーの同等製品より安価でありながら市場ニーズを巧みに取り込んだ製品群が人気を博した。

また、本市場規模には含まないが、タブレットや電子書籍端末などのエマージングデバイスの存在感が増している。特にタブレットは注目度が高まっているものの、一部の製品が人気を博している状況である。2012年末には、タブレット向けに次世代OSの導入が計画されている。これによって主にパソコンメーカーからの新製品導入が予測され、2013年は市場が拡大すると見込む。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • 携帯電話加入者数/携帯電話出荷台数実績・予測
  • 世界の3G携帯電話普及状況
  • 3G・3.9G普及状況
  • HSPA製品 速度別構成比
  • 地域別 携帯電話加入者数実績・予測
  • 2010年末 主要市場 携帯電話普及率
  • 携帯電話世界市場 メーカー別出荷台数実績・予測
  • 携帯電話 地域別出荷台数実績/予測
  • 携帯電話 通信規格別出荷台数実績・予測
  • スマートフォン メーカー別出荷実績・予測
  • スマートフォンOS別出荷実績/予測
  • タブレット出荷台数実績・予測
  • タブレット 地域別出荷実績・予測
  • タブレットOS別出荷実績/予測
  • 主要市場別動向
    • 携帯電話市場概況
    • 携帯電話端末市場
    • スマートフォン動向
    • タブレット動向
      • 日本市場
      • 中国市場
      • 香港市場
      • 韓国市場
      • 台湾市場
      • ベトナム市場
      • マレーシア市場
      • インドネシア市場
      • シンガポール市場
      • バングラディシュ市場
      • インド市場
      • パキスタン
      • オーストラリア
      • 英国市場
      • ドイツ市場
      • フランス市場
      • イタリア市場
      • スペイン市場
      • ポーランド市場
      • ロシア市場
      • 米国市場
      • カナダ市場
      • メキシコ市場
      • ブラジル市場
      • ベネズエラ市場
      • ペルー市場
      • アルゼンチン市場
      • イラン市場
      • トルコ市場
      • サウジアラビア市場
      • エジプト市場
      • 南アフリカ市場
      • ケニア市場
      • ナイジェリア市場

…ほか

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調査要綱

調査対象:国内携帯電話メーカー、海外携帯電話・スマートフォン・パソコンメーカー、海外製造受託メーカー、海外携帯電話向けデザインハウス、海外市場調査会社、部品メーカー、業界団体など
調査期間:2011年9月~11月
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

※携帯電話市場とは:本調査における携帯電話市場規模には、スマートフォンを含む。但し、PHS、デジタルフォトフレーム、タブレットPC等は含まない。

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