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ITアウトソーシングサービス市場に関する調査 2008
「ITアウトソーシングサービス市場に関する調査 2008」 小見出し一覧
ITアウトソーシングサービス市場規模 2011年度には3兆円を突破
2007年度のITアウトソーシングサービスの市場規模は、前年度比7.4%増の2兆4,410億円に達した。2006年度~2012年度は、年平均成長率(CAGR)6.3%で推移し、2012年度にはITアウトソーシングサービス市場規模は、3兆2,847億円に達すると予測する。
セグメント別の2006年度~2012年度の年平均成長率(CAGR)は、ハウジング6.8%、ホスティング8.4%、システムマネジメントサービス7.2%、アプリケーションマネジメントサービス5.5%、システムインテグレーションサービス4.2%、ASP/SaaSサービス7.4%、BPOサービス12.1%である。
(単位: 億円 矢野経済研究所推計)
ITアウトソーシングサービス市場が拡大する五つの成長要因とは?
【成長要因1:データ量の増加】
インターネットの普及により、扱われるデータ量は増加の一途にあり、その対応のためサーバの台数が増加している。増加したサーバを自社で扱いきれなくな り、データセンターを利用する企業が増加している。将来的にNGN(Next Generation Network)時代を迎えると、さらなるデータ量の増加が想定され、データセンターの利用がますます進むと考えられる。
【成長要因2:グリーンITの普及】
地球温暖化問題が重要視されるなかで、サーバ台数の増加による消費電力の増大が問題視されており、グリーンITへの取り組み強化の必要性が言われている。 そうした環境面への対応は自社で行なうよりも、データセンターに集約させる方が効率的と判断する企業が、今後増加していく可能性が高い。京都議定書批准に伴 う6%の削減目標に向けて、データセンターの需要の高まりが予測される。
【成長要因3:内部統制強化の必要性】
日本版SOX法の影響によって、企業に内部統制強化が求められている。企業に求められる情報管理レベルが高くなったことで、複雑化するシステムマネジメン トを外部の専門家にアウトソースする企業が増加している。また事業継続対策のため、堅牢性の高いデータセンターの需要が高まっているほか、遠隔地にある データセンターの需要も発生している。今後、法規制が緩むことは考えがたく、これらの傾向はますます強まる可能性が高い。
【成長要因4:企業の競争力確保の必要性】
景気の先行き不透明感が強まるなか、企業はコアコンピタンスへの集中を強め、それ以外の業務をアウトソースすることでコストを削減し、競争力の確保に努めて いる。とくにグローバル化が進むなか、日本企業がBPO(Business Process Outsourcing)サービスまで含めた大規模アウトソーシングサービスを導入している欧米企業に対抗していくために導入を進めると考えられる。また 労働市場における人材不足がその傾向に拍車を掛けることが予測される。
【成長要因5:事業者側の注力姿勢】
ITアウトソーシングサービスは、スポットでは終わらないストック型ビジネスであるため、収益の安定化に繋げることができる。また高付加価値化が可能であ るため、サービスの幅を広げて収益を拡大させることもできる。そのほか、コスト削減に繋がるため、不景気でも顧客からの引き合いがある上に、欧米と比較す ると日本では潜在需要がまだ大きい。これらにより、事業者側はITアウトソーシングサービスへの取組みに前向きであり、それもITアウトソーシングサービス市場の成長要因になると考えられる。
(単位: 億円 矢野経済研究所推計)
※注1:ハウジングサービス
サーバ等を顧客側が用意し、事業者はスペース、回線等を提供するサービス。
※注2: ホスティングサービス
サーバ等を事業者側が用意し貸し出すサービス。
※注3:システムマネジメントサービス
メインフレーム、サーバ等のハードウェアの運用保守、ネットワークの運用保守。
※注4:アプリケーションマネジメントサービス
アプリケーション等の運用管理。
※注5:システムインテグレーションサービス
情報システムの企画提案から要件定義、開発、構築、移行(ネットワーク構築を含む)。但し、スポット的なシステムインテグレーションではなく、フルアウトソーシングの中での継続性のあるシステムインテグレーションとする。
※注6: ASP(Application Service Provider)サービス
ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアムの以下の定義に基づいたもの「特定及び不特定ユーザが必要とするシステム機能を、ネットワークを通じて提供するサービス、あるいは、そうしたサービスを提供するビジネスモデル」。但し、提供 サービスの内容はアプリケーション。その他、SaaS(Software as a Service)は、ASPと完全な同義ではないが、本調査ではASPに含む。
※注7: BPO(Business Process Outsourcing)サービス
ITに関する業務に加えて、間接業務全般のビジネスプロセスを提供するサービス。
参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 全体市場シェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
- ASP/SaaSとBPO売上高比較(2006年度~2012年度予測)
- 運用管理サービスシェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
- データセンター系サービスシェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
- マネジメントサービスシェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
- ハウジングサービスシェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
- ホスティングサービスシェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
- システムマネジメントサービスシェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
- アプリケーションマネジメントサービスシェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
- システムインテグレーションサービスシェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
- ASP/SaaSサービスシェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
- BPOサービスシェア(2006年度/2007年度/2008年度予測)
関連リンク
■同テーマのレポートサマリ
・ITアウトソーシング市場に関する調査結果 2011
・ITアウトソーシングサービス市場に関する調査結果 2010
・ITアウトソーシングサービス市場に関する調査結果 2009
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調査対象 ITアウトソーシング事業者、データセンター事業者
調査期間 2008年3月~2008年6月
調査方法 当社専門研究員による直接面接取材、ならびに電話・Eメールによるヒアリング、文献調査等を併用。
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