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BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場に関する調査結果 2010
10/05/31
2010年度以降は、急速な普及こそ望めないものの、堅調に成長すると予測。BPOの普及が企業メタボを改善する。
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2009年度までは、新規の引き合いは増加するも、導入は進まず
- 2009年度のBPOサービス市場は、3兆1,511億円と見込む。そのうち、狭義のBPOサービス市場規模は前年度比 100.1%の1兆8,075億円、ITアウトソーシング市場規模は、前年度比106.1%の1兆3,436億円の見込みである。
- 金融危機後は、コスト削減を目的にした新規の引き合いが増加した。景気の悪化に対応して、コスト削減につながるBPOサービスの利用を新たに検討する企業が増加したためである。
- 既にBPOサービスを導入済みの企業でも、既存取引先であるBPO事業者の見直しを進め、さらなるコスト削減につながるBPOサービスを求める企業が増加した。そのような企業の動きも、コスト削減を目的にした新規の引き合いを増加させた。
- 新規の引き合いは増加したものの、その導入の決定には、慎重な企業が多かった。BPOサービスの有効性を検討 してみたものの、導入の決定までには至らないケースが多かった。
- 金融危機の影響による急激な景気の悪化により、企業の業務量が減少し、社内人員に余剰感が生じていた。そのため、キャッシュアウトを伴うBPOサービスよりも、社内人員による内製化を優先した企業が多かった。それにより、引き合いの増加ほどには、BPOサービスの導入は進まなかった。
2010年度以降は、急速な普及こそ見込めないが、堅調な成長を予測
- 2010年に入ってからは、これまでアウトソーシングの利用を検討してきた企業が、徐々にだが案件の具体化を進めている。短期的な視点から中長期的な視点に切り替えて、構造改革に取り組む企業が増加し、BPOサービスの利用を増加させているためである。
- 2010年に入ってからは、金融危機後に多かった既存顧客からの値引き要請も減少している。受注単価に下げ止まり感が出てきており、総じてBPO事業者の外部環境は好転しつつある。
- 外部環境が好転しつつあるものの、多くの事業者が期待するようなBPOの急速な普及は期待できない。欧米では、インド系IT企業が提供するBPOサービスが急速に普及したが、国内では、BPOサービスの導入に対して抵抗感を持っている企業が依然として多いためである。BPOの導入により、セキュリティレベルやサービス品質が低下することや、該当社員のリストラにつながることを依然として多くの企業が心配しているため、国内のBPO市場が急速に成長するとは予測し難い。
- 競争環境を見れば、異業種からのBPO市場への参入が増加し、また安価なサービスを提供するオフショアBPO事業者も登場しているため、今後は、競争の激化が想定され、淘汰される事業者が出る可能性もある。
- ユーザーの抵抗感や競合の増加などの厳しい状況はあるものの、市場全体として見れば、BPOサービス市場は、堅調な成長を示していくと予測する。それは、BPOにより間接業務の効率化を進めている欧米企業に対抗して、国内企業が国際競争力を確保していくためには、必然的にBPOによる間接業務の効率化を進める必要性が高まると考えられるためである。
- BPOサービス市場は、2008年度~2013年度において年平均成長率(CAGR)4.0%で推移し、2013年度には、3兆7,311億円に達すると予測する。
- 狭義のBPOサービス市場は、2008年度~2013年度において年平均成長率(CAGR)2.5%で推移し、2013年度には、2兆445億円に達すると予測する。
- ITアウトソーシングの市場規模は、2008年度~2013年度において年平均成長率(CAGR)5.9%で推移し、2013年度には、1兆6,866億円に達すると予測する。
- 狭義のBPOサービスよりもITアウトソーシングの成長率が高いのは、システム運用が専門性の高い業務だからである。顧客企業が容易に内製化できる業務ではないことが、安定した需要を見込める要因になっている。またデータセンターへの投資額が大きく、新規参入が少ないことも成長を見込める要因になっている。ITアウトソーシングは、狭義のBPOサービスに比較して、価格競争が激しくないため値崩れすることが少なく、事業者が売上高を比較的確保しやすいと言える。
【図表】BPO市場の市場規模推移と予測
矢野経済研究所推計
注:事業者売上高ベース
注:見込は見込値、予測は予測値
参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- BPO全体市場規模推移予測(2008年度~2013年度)
- 狭義のBPO市場規模推移予測(2008年度~2013年度)
- 狭義のBPO市場規模推計(2008年度)
- 運用管理サービス市場規模推移【2008年度~2013年度予測】
- 2008年度BPO全体市場規模推計
- BPO全体市場規模推移予測(2008年度~2013年度)
- 狭義のBPO市場規模推移予測(2008年度~2013年度)
- BPO事業者が抱える課題(MA)
- 効果的な収益向上の施策(MA)
- 平均受注単価(SA)
- オフショア活用の有無(MA)
- 海外企業の競合(SA)
- 海外競合企業の国籍(MA)
- 海外競合企業のサービスの強み(MA)
- BPOの定義概念図
- ITアウトソーシング区分
- IT事業者のサービス提供範囲の拡大
- BPO事業者の区分
- 狭義のBPO事業者の競争要因
- 事業所向けサービス業市場規模
- BPOサービスの利用状況(SA)
- 業種別「BPOの利用状況」(SA)
- 所在地別「BPOの利用状況」(SA)
- 今後の新たなBPOの利用意向(SA)
- 利用状況別「今後のBPOの利用意向」(SA)
- 業種別「今後のBPOの利用意向」(SA)
- 社内システム部門人数別「今後のBPOの利用意向」(SA)
- 所在地別「今後のBPOの利用意向」(SA)
- BPOを利用しない理由
- 業種別「今後もBPOの利用意向がない理由」(SA)
- 社内システム部門人数別「今後もBPOの利用意向がない理由」(SA)
- BPO主要業務別「平均受注単価」
- 業務情報セキュリティ対策
- 納品フロー
- データ生成フロー
- BPOの定義
- アンケート対象件数
- タウンページデータベースの登録件数
- 事業所向けサービス業市場規模
- 事業所向けサービス業の事業所数及び従業員数
- 作業工程とミス率の関係
- 市場の概況
- BPO事業者の市場の概況(要約)
- ターゲット
- BPO事業者のターゲット(要約)
- 注力サ-ビス
- BPO事業者の注力サービス(要約)
- 他社との差別化ポイント
- BPO事業者の他社との差別化ポイント(要約)
- 課題
- BPO事業者の課題及びその解決の方向性(要約)
- 市場の将来展望
- BPO事業者の市場の将来展望(要約)
- 今後の事業展開
- BPO事業者の今後の事業展開(要約)
…ほか
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調査対象BPO事業者
調査期間2010年1月~5月
調査方法当社専門研究員による直接面談、電話・Eメールによる取材、ならびに文献調査を併用
※BPO市場とは:BPOとは、通常企業内部にて行われる総務・人事・経理・福利厚生・電話対応・システム運用などといった、主に間接業務に関して、発注元企業から業務委託を受けて代行するサービスを指す。但し、従来から外部に委託することが一般的な、税務、物流、情報システム開発、設備の補修などの専門的な事業所向けサービスや、研究や製造の請負、営業代行などの企業の直接業務の外部委託に関してはBPOの対象外とする。なお、間接業務とは、直接的に収益を生み出さない業務であり、間接部門の業務に加え、一部直接部門が行う単純作業等も含む。本調査におけるBPO市場とは、ITアウトソーシング市場と狭義のBPO市場の2市場で構成され、事業者の売上高ベースにて算出した。
※ITアウトソーシングとは:システム運用を発注元企業から業務委託を受けて代行するサービスを指す。
※狭義のBPOとは:システム運用以外の業務を発注元企業から業務委託を受けて代行するサービスを指す。
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