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クラウドコンピューティング市場に関する調査結果 2009
「クラウドコンピューティング市場に関する調査結果 2009」 小見出し一覧
- クラウドコンピューティング市場規模予測(2009~2015年)
- 国内ITベンダーのクラウドビジネス戦略-外資ベンダーとは異なるビジネスモデル
- クラウド普及に向けた2つの課題とは?
- 参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 関連リンク
クラウドコンピューティング市場規模予測(2009~2015年)
クラウドコンピューティング市場は今まさに創成期にある。2009年時点のクラウドコンピューティング市場規模は1,406億円規模だが、2010年以降急速に拡大し、2012年には4,106億円、2015年には7,438億円に達すると予測する。
矢野経済研究所推計
注1:事業者売上高ベース
注2:アプリケーションサービス:アプリケーションを中心にオンラインで提供されるサービス。SaaS以外にASPも含む。
注3:クラウドサービス:ITベンダーのデータセンタに設置されたクラウド基盤上で提供されるサービス。PaaS、IaaSなどのプラットフォームサービスの他、プライベートクラウドやクラウドインテグレーション、クラウド基盤上でのマネジメントサービス等のサービスを含む。
現在、多くのITベンダーがクラウドサービスに着手する準備を整えている。各社のデータセンターにクラウド基盤を構築したり、サービス体系を整備するなど、サービス内容の具体化も進んでいる。現時点でクラウドコンピューティング市場に出ているサービスは一部大手ベンダーによるSaaSなどのアプリケーションサービスが主体となるが、今後は既存システムのクラウド化やクラウドプラットフォームを使ったシステムインテグレーションなど、新しいタイプのクラウドサービスが急速に伸びる。
ハードウェアやソフトウェアなどのITリソースを「所有」するのではなく「利用」することによって、コスト削減や業務効率化を実現できるというクラウドコンピューティングの利点に対して、ユーザー企業の関心は高まっている。短期的には、昨今の経済環境の悪化を背景に、コスト削減を狙ったクラウドコンピューティングの利用が開始されると予測する。中長期的には、クラウドコンピューティングは、ITの利用形態としてオンプレミス(自社導入)と並ぶ重要な選択肢となる見通しである。
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国内ITベンダーのクラウドビジネス戦略-外資ベンダーとは異なるビジネスモデル
現在クラウド市場で先行しているのは、メールサービスやプラットフォームサービスを巨大なスケールと破格の価格で展開する外資系クラウドベンダーである。後発となる国内ITベンダーは、異なるビジネスモデルを選択しようとしている。その背景には、地価が高く、データセンタの広さにおいても限界があるという日本ならではの制限もある。
国内ITベンダーは、ユーザ企業固有のシステム環境をクラウド化する「プライベートクラウド」や、クラウドプラットフォーム上での受託開発やクラウドとオンプレミスのシステム連携などを行なう「クラウドインテグレーション」といった、高付加価値型のクラウドサービスに注力している。高付加価値化の一環として、これまでクラウド化の対象外と称されてきた基幹系システムも含まれるようになってきている。
「プライベートクラウド」や「クラウドインテグレーション」は、クラウド時代の新しいビジネスであり、差別化を狙うITベンダーによってサービスの拡充が進む。
クラウド普及に向けた2つの課題とは?
■クラウド普及に向けた課題[1]: 標準化
高成長が見込まれるクラウドコンピューティング市場だが、本格的な普及を前にして課題もある。その1つが標準化である。
クラウド化の進展は、一面ではベンダー囲い込みにつながると指摘できる。クラウドコンピューティングはアプリケーション、ミドルウェア、OS、データベース、ハードウェアなどを包括しており、特定のクラウドサービスを選択することは、そのベンダー独自の環境に取り込まれることを意味する。いったん特定のクラウド環境でシステムの利用を開始すると、別のクラウドへの移行は容易ではないと考える。相互運用を目的とした標準化の動きは始まっているが、まだ方向性は定まっていない。
■クラウド普及に向けた課題[2]: コストメリットの明確化
ユーザー企業がクラウドコンピューティングに抱く最大の期待は、ITリソースを持たないことによるコスト削減である。折しも景気は後退局面にあり、ほとんどの企業にとってコスト削減は喫緊の課題となっている。
しかし現時点では、国内ITベンダーが準備するクラウドサービスは、一部の外資系クラウドベンダーのサービスと比較すると高価なものになる見通しである。ITベンダーは、高価格に見合う高品質なクラウドサービスを提供する構えだが、クラウドコンピューティング事業を推進するには、価格と品質のバランスが重要なポイントになると考える。
ITベンダーは、維持運用するシステム要員の人件費、メンテナンスの手間、機器を設置するスペース、エネルギーなどを含めた総合的なTCOの削減という観点で、クラウドサービスについて、納得性の高いコスト削減効果を示す必要がある。
参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- クラウドコンピューティング市場規模予測
- サービスの定義
- サービスの種類とその内容
- サービスの種類と市場成長要因
- オンプレミスとクラウドコンピューティングの違い
- クラウドコンピューティングによるインパクト「3つの解放」
- 所有者の区分からみたオンプレミス、パブリッククラウド、プライベートクラウドの違い
- クラウドコンピューティングの分類
- サービスの種類によるクラウドの分類
- クラウド化によるアウトソーシングビジネスの転換
- IBMが考えるクラウドの3要素
- SIerの課題と解決に向けた取組み
- SIerの事業の付加価値を示す「スマイルカーブ」
- クラウドに適したシステムのデータ特性
- 複雑化する企業システムの利用形態
- 大手SIerのクラウド事業範囲
- 大手SIerのクラウドビジネスの事業内容
- 日立が目指すクラウドコンピューティングサービス像
- 大手SIerのクラウドビジネスの商流
- 大手SIerにとってのSaaSとPaaSの位置付け
- 大手SIerと中堅SIerのクラウドビジネス実現方法の違い
- 企業規模及び企業タイプ別のクラウド戦略
- 従量課金モデルでの料金の考え方
- 政府情報システムの現状と将来像
- Force.comで開発されたエコポイント申請画面
- クラウド市場における主要なプレイヤー
- 日米クラウドベンダーのデータセンタ体制の違い
- 外資系クラウドベンダーと国内ITベンダーの事業領域の違い
- Windows Azure概念図
- 外資ベンダーのPaaSの比較
- 国内ベンダーの動向
- 売上高規模
- 従業員数規模
- 業種
- SaaS他オンラインサービスの利用状況
- 売上高規模別:SaaS他オンラインサービスの利用状況
- 従業員数規模別:SaaS他オンラインサービスの利用状況
- 業種別:SaaS他オンラインサービスの利用状況
- SaaSを利用している分野
- 今後のSaaSの利用意向
- 売上高規模別「今後のSaaSの利用意向」
- 今後のSaaSの利用意向
- 業種別:今後のSaaSの利用意向
- 今後SaaSを利用する分野
- 今後もSaaSの利用意向がない理由
- 売上高規模別:今後もSaaSの利用意向がない理由
- 従業員数規模別:今後もSaaSの利用意向がない理由
- 業種別:今後もSaaSの利用意向がない理由
- ITアウトソーシングの利用範囲
- 売上高規模別:アウトソーシングの利用範囲
- 従業員数規模別:アウトソーシングの利用範囲
- 業種別:アウトソーシングの利用範囲
- データセンタの利用状況
- 売上高規模別:データセンタの利用状況
- 従業員数規模別:データセンタの利用状況
- 業種別:データセンタの利用状況
- データセンタの利用経過年数
- 売上高規模別:データセンタの利用経過年数
- 従業員規模別:データセンタの利用経過年数
- 業種別:データセンタの利用経過年数
- データセンタの乗り換え意向
- 経過年数別:データセンタの乗り換え意向
- 利用データセンタへの不満
- 今後3年間のデータセンタの新規利用意向
- 売上高規模別:今後3年間の新規データセンタ利用意向
- 従業員数規模別:今後3年間のデータセンタの新規利用意向
- 業種別:今後3年間のデータセンタの新規利用意向
- データセンタの選択基準
…ほか
関連リンク
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・SaaS利用意向に関するアンケート調査結果2009(ITアウトソーシングの導入実態と利用意向)
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調査対象 システムインテグレーター、ソフトウェアベンダー、ユーザー企業
調査期間 2009年10月~12月
調査方法 当社専門研究員による直接面談、社内蓄積データ、文献調査、およびアンケート調査を併用
※クラウドコンピューティングとは:ITに関わるさまざまなリソースを、ネットワークを通じてサービスとして利用する形態のこと。
※SaaSとは:アプリケーションを、ネットワークを通じてサービスとして提供する形態のこと。
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