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国内携帯電話市場に関する調査結果 2009

09/11/24
国内携帯電話市場を「加入者数推移」「携帯端末動向」の2つの視点から俯瞰。
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「国内携帯電話市場に関する調査結果 2009」 小見出し一覧

国内携帯電話市場の動向-全体概況

  • 日本国内における携帯電話(PHS含む)の普及率は90%近くまで達し、今後加入者の大幅な増加は期待できない状況にある。
  • 携帯電話(PHS含む)関連事業者は、ここ数年、幅広い年代への携帯電話の普及を図り、既存の携帯ユーザーに対して2台目需要の開拓を行なうと同時に、法人向け携帯市場の開拓も進めてきた。
  • 国内市場ではモバイルインターネットサービスが開始されて10年が経過し、コンテンツやアプリケーションが気軽に利用できる環境が整備され、定額料金の導入も進んだ。
  • 携帯電話(PHS含む)市場では、これまで料金面の問題からメールが普及していたが、最近では音声通話の定額料金サービスが普及しつつあり、音声通話の利用も大幅に増加している。またワンセグ、おサイフケータイなどの普及も進み、携帯電話(PHS含む)は社会インフラとして成熟の域に達しつつある。

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国内携帯電話市場の動向-[1]加入者数

【図表1】携帯電話(PHS含む)加入者数推移・予測
【図表1】携帯電話(PHS含む)加入者数推移・予測

矢野経済研究所作成
*注1:2007年度、2008年度は(財)電気通信事業者協会データより引用、2009年度以降は矢野経済研究所推計
*注2:(予)は予測値

■携帯電話加入者数-2008年度実績/動向
2008年度(2009年3月期)の国内携帯電話(PHS含む)加入者数は1億1,208万加入(前年度比84.3%)で、普及率は87.8%に達した。
純増数の内訳は、携帯電話が純増数502万6,000加入で前年度比84%、PHSは、減少傾向にあるものの事業者が1社に集約されてマイナス5万1,900加入。2008年度の注目動向としては、ネットブックPCとのセット販売やスマートフォンなどによりデータ通信サービスの利用が拡大傾向にあることが挙げられる。

■携帯電話加入者数-2009年度予測/動向
2009年度(2010年3月期)の携帯電話(PHS含む)加入者数は、前年度比504万7,800増の1億1,712万7,800加入と見込まれる。モバイルデータ通信サービス加入を中心とした2台目・3台目需要の増加に加え、加入者間通話などの音声サービスにおける定額化の流れが、加入者数を押し上げるものと予測する。

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国内携帯電話市場の動向-[2]携帯端末出荷台数

【図表2】携帯電話端末(PHS含む)出荷台数実績・予測
【図表2】携帯電話端末(PHS含む)出荷台数実績・予測

矢野経済研究所作成
*注3:メーカー出荷台数ベース
*注4:(予)は予測値

■携帯電話端末出荷台数-2008年度実績/動向
2008年度の携帯電話端末(PHS含む)出荷台数実績は前年度比73.9%の3,989万7,000台だった。
2008年は、販売奨励金の廃止に伴う携帯端末価格の上昇、通信事業者各社の顧客囲い込み、携帯端末買い替え需要を満たす機能の欠如などの要因に加え、景況悪化に伴う買い控えなどが加わり、国内携帯電話端末(PHS含む)市場にとって厳しい1年となった。
携帯電話端末の市場規模推移で特に目立つのが、音声端末の減少幅の大きさだ。販売奨励金の廃止によりいわゆる0円、1円端末が携帯電話市場から消えたが、これらが端末メーカーの携帯電話(PHS含む)出荷台数を下支えしていたため、国内携帯電話端末(PHS含む)全体に大きな影響を与える結果となった。
一方で、海外メーカー製のスマートフォンや、ネットブックPCとデータ通信端末のセット販売に代表されるモバイルデータ通信サービス市場は急成長した。特にエリア整備や高速化、そして料金プランの低廉化など「ワイヤレス・ブロードバンド」環境が充実したことが、これらの成長を後押しする形となった。

■携帯電話端末出荷台数-2009年度予測/動向
2009年度の国内携帯電話端末(PHS含む)出荷台数は、前年度比94.2%の3,757万台になると予測する。2008年度と同様、市場環境の変化に伴う携帯電話端末の買い替え需要の冷え込みは続き、携帯電話・PHSの販売は前年割れで推移すると見られる。
これまで携帯電話端末市場は買い替え需要に支えられてきたが、割賦販売の普及に伴い、買い替え期間は長期化する傾向にある。また、携帯電話端末市場の成熟化に伴い、普及価格帯製品の底上げが図られており、ワンセグ・おサイフケータイのような買い替えを促進させる機能に乏しいことも大きく影響している。
そのような状況下にあって、カメラ機能を強化した携帯端末製品や防水対応の携帯端末製品、スライド型の携帯端末などは市場で人気となっている。
一方で、スマートフォン、データ通信端末などは昨年度に引き続き好調を維持しており、台数ベースでは決して多くないものの、国内の携帯電話端末(PHS含む)市場における数少ない成長カテゴリといえる。

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国内携帯電話市場の将来予測-[1]売れ筋はハイエンド機から普及価格帯モデルへ

2009年度における携帯電話端末(PHS含む)のトレンドとしては、下記の点が挙げられる。

  • 普及価格帯モデルのスペック強化と機能充実
  • 豊富なカラーバリエーションとコラボレーションモデルの増加
  • 防水対応製品の増加
  • カメラ機能を強化した製品の充実

現在流通する携帯電話端末の多くは端末買い替え期間の長期化に対応した製品であり、端末機能の成熟化による普及価格帯モデルのスペック底上げと機能の充実ぶりは顕著である。このため、携帯電話端末の売れ筋は、ハイエンド機から普及価格帯モデルへシフトしている。
普及価格帯モデルの増加に伴う携帯端末単価の下落は避けられず、今後大きな伸びも期待できそうにないが、割賦支払い終了後の端末買い替え需要の動向に注目が集まっており、国内経済が改善に向かえば多少の回復が期待できそうである。一方、携帯電話端末の中古市場の立ち上がりにより、端末出荷に影響を与える可能性を注視する必要がある。

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国内携帯電話市場の将来予測-[2]メーカーの製品開発強化ポイント

上記のような状況下、携帯電話端末(PHS含む)メーカー各社は、ユーザーニーズに沿った製品開発を強化すると考える。具体的な強化ポイントは以下の通り。細分化するニーズにある程度特化することで、顧客満足度を向上させることに主眼を置いている。

  • さらなる基本性能の強化と機能充実
    (例:バッテリー性能、通話品質、高クロック化、インターフェイス)
  • ライフスタイルの多様化に対応した製品開発
    (例:健康管理機能、カラーバリエーション、コラボレーションモデルの開発事例の増加)
  • 環境対応を含めた高付加価値化
    (例:HD動画対応、3D対応、ソーラーパネル、LED液晶)
  • インターネット利用を意識した製品開発
    (例:タッチパネル搭載、HSPA対応、無線LANルーター機能)

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国内携帯電話市場の将来予測-[3]日本の携帯端末メーカーの強みとは

■2009年度を底に微増に転じる国内携帯電話端末市場規模
矢野経済研究所では、2012年度(2013年3月期)の国内携帯電話(PHS含む)端末市場を4,105万台(2008年度比102.9%)と予測した(【図表2】参照)。中期的には2009年度を底に来年度以降は微増に転じると予測する。その理由として下記の要素が挙げられる。

  • ワイヤレス・ブロードバンド市場の成長をけん引役とした携帯電話(PHS含む)契約数増加の傾向
  • 新規事業者、MVNO(仮想通信事業者)参入によるサービスの多様化と料金競争の本格化
  • 割賦支払い終了後の携帯端末買い替え需要の増加
  • 携帯端末性能の向上、インターフェイスの改善など「ものづくり」ベースによる端末商品力向上

■今後はワイヤレス・ブロードバンド競争が激化する
今年度に2.5GHz帯「ワイヤレス・ブロードバンド」サービスで新規参入した事業者は、来年度以降、商用サービスを本格化させる。MVNOとあわせて多種多様なサービスが展開されることが期待される。また3Gの次世代規格LTE(Long Term Evolution)の商用サービスが計画されており、「ワイヤレス・ブロードバンド」サービスの競争が激しくなる見通しである。
一方でスマートフォン、データ通信端末を中心にビジネス展開する海外メーカーはコスト競争力が高く、シェアを拡大させるチャンスは大きいといえる。

■国内携帯端末メーカーの劣勢挽回のチャンスは決して少なくない
現在、国内の携帯電話端末(PHS含む)市場は消費者嗜好の多様化が進み、多品種少量生産が求められている。事業者各社の携帯端末ラインアップはライフスタイル別の商品構成となっており、メーカー各社はターゲットユーザーを見据えた商品開発を行なっている。世界中を見廻してもここまで作り込まれた製品が販売されている市場は他になく、このノウハウを生かせるチャンスはあるはずである。
国内の携帯端末メーカーの一部は海外市場への進出を進めているが、成長著しいBRICs諸国における3Gの導入は遅れており、いずれの地域でも今後の発展が見込める。またBRICs諸国に続く途上国も多く、国内メーカーが劣勢を挽回する機会は決して少なくないが、残された時間は決して多くない。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • 年度別累計加入者数実績・予測
  • 国内移動体通信市場カテゴリ別加入者数実績・予測(グラフ)
  • 携帯電話加入者数実績・予測(グラフ)
  • PHS加入者数実績・予測(グラフ)
  • 国内移動体通信市場カテゴリ別加入者純増数実績・予測(グラフ)
  • 携帯電話純増数実績・予測(グラフ)
  • PHS加入者純増数実績・予測(グラフ)
  • モバイルインターネットサービス加入者数実績・予測(グラフ)
  • モバイルインターネットサービス加入者純増数実績・予測(グラフ)
  • 事業者別3G基地局設置純増数実績・予測
  • 事業者別3G基地局設置数実績・予測(グラフ)
  • PHS基地局設置台数実績・予測
  • NTTドコモ3G基地局実績・予測
  • KDDI3G基地局実績・予測
  • ソフトバンク3G基地局実績・予測
  • イー・モバイル3G基地局実績・予測
  • ウィルコム基地局実績・予測
  • 番号ポータビリティ契約数実績2007年9月-2009年9月
  • WiMAX MVNOサービス一覧(2009年9月現在)
  • WILLCOM CORE 3G加入者実績
  • モバイルデータ通信サービス市場規模
  • 2009年3月(2008年度末)モバイルデータ通信市場規模(グラフ)
  • 2010年3月(2009年度末)モバイルデータ通信市場規模予測(グラフ)
  • 通信事業者各社のモバイルブロードバンド規格ロードマップ
  • 通信事業者各社の周波数帯別免許保有状況
  • 国内仮想移動体通信事業者(MVNO)一覧2009年9月現在
  • 日本通信との協業によってMVNOを展開する企業2009年9月現在
  • 「UQWiMAX」MVNOサービス一覧(2009年9月現在)
  • 移動体通信端末2008年度出荷台数実績
  • 2008年度国内移動体通信端末(携帯電話+PHS)シェア(グラフ)
  • 2008年度W-CDMA端末通信事業者別出荷台数実績
  • 2008年度CDMA1x端末通信事業者別出荷台数実績
  • 2008年度PHS端末通信事業者別出荷台数実績
  • 移動体通信端末2009年度出荷台数予測
  • 2009年度W-CDMA端末通信事業者別出荷台数予測
  • 2009年度CDMA1X端末通信事業者別出荷台数予測
  • 2009年度PHS端末通信事業者別出荷台数予測
  • 移動体通信端末携帯電話+PHS出荷台数実績・予測(グラフ)
  • 移動体通信端末携帯電話(データ通信端末含)出荷台数実績・予測(グラフ)
  • 移動体通信端末携帯電話(データ通信端末除)出荷台数実績・予測(グラフ)
  • 移動体通信端末PHS出荷台数実績・予測(グラフ)
  • 3G~3.9G規格の変遷
  • 国内主要メーカーのチップセット採用状況(2009年現在)
  • 2008年度カメラ搭載携帯電話画素数別出荷台数実績
  • 2009年度カメラ搭載携帯電話画素数別出荷台数予測
  • GPS搭載携帯電話出荷台数実績・予測(グラフ)
  • GPS搭載携帯電話通信事業者別出荷台数実績・予測(グラフ)
  • GPS搭載携帯電話2008年度通信事業者別実績
  • 2008年度GPS搭載携帯電話メーカシェア(グラフ)
  • GPS搭載携帯電話2009年度通信事業者別予測
  • 2009年度GPS搭載携帯電話メーカ予測シェア(グラフ)
  • メモリカード搭載携帯電話出荷台数実績・予測(グラフ)
  • メモリカード搭載携帯電話通信事業者別出荷実績・予測(グラフ)
  • メモリカード搭載携帯電話2008年度通信事業者別実績
  • メモリカード搭載携帯電話2009年度通信事業者別予測
  • Bluetooth搭載携帯電話出荷台数実績・予測(グラフ)
  • Bluetooth搭載携帯電話通信事業者別出荷実績・予測(グラフ)
  • Bluetooth搭載携帯電話2008年度通信事業者・規格別実績
  • 2008年度Bluetooth搭載携帯電話メーカシェア(グラフ)
  • Bluetooth搭載携帯電話2009年度通信事業者・規格別予測
  • 2009年度Bluetooth搭載携帯電話メーカ予測シェア(グラフ)
  • ワンセグ搭載携帯電話出荷台数実績・予測(グラフ)
  • ワンセグ搭載携帯電話通信事業者別出荷実績・予測(グラフ)
  • ワンセグ搭載携帯電話2008年度通信事業者別実績
  • 2008年度ワンセグ搭載携帯電話メーカシェア(グラフ)
  • ワンセグ搭載携帯電話2009年度通信事業者別予測
  • 2009年度ワンセグ搭載携帯電話メーカシェア予測(グラフ)
  • 防水対応携帯電話出荷台数実績・予測(グラフ)
  • 防水対応携帯電話通信事業者別出荷台数実績・予測(グラフ)
  • 防水対応携帯電話2008年度通信事業者別実績
  • 2008年度防水対応携帯電話メーカシェア(グラフ)
  • 防水対応携帯電話2009年度通信事業者別予測
  • 2009年度防水対応携帯電話メーカ予測シェア(グラフ)
  • おサイフケータイ搭載携帯電話出荷台数実績・予測(グラフ)
  • おサイフケータイ搭載携帯電話通信事業者別出荷台数実績・予測(グラフ)
  • おサイフケータイ2008年度通信事業者別実績
  • 2008年度おサイフケータイ対応携帯電話メーカシェア(グラフ)
  • おサイフケータイ2009年度通信事業者別見込
  • 2009年度おサイフケータイ対応携帯電話メーカ予測シェア(グラフ)
  • スマートフォンと高機能携帯電話の対比
  • スマートフォン主要アプリケーションストアの概要
  • スマートフォン出荷台数実績・予測(グラフ)
  • スマートフォン通信事業者別出荷台数実績・予測(グラフ)
  • スマートフォン2008年度通信事業別実績
  • 2008年度スマートフォン出荷台数シェア(グラフ)
  • スマートフォン2009年度通信事業者別予測
  • 2009年度スマートフォン出荷台数シェア予測(グラフ)
  • データ通信端末出荷台数実績・予測(グラフ)
  • データ通信端末通信事業者別出荷台数実績・予測(グラフ)
  • データ通信端末2008年度通信事業者別実績
  • 2008年度データ通信端末(W-SIM含む)出荷台数シェア(グラフ)
  • データ通信端末2009年度通信事業者別予測
  • 2009年度データ通信端末(W-SIM含む)出荷台数予測シェア(グラフ)

…ほか

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調査要綱

調査対象 国内移動体通信サービス事業者、国内携帯電話メーカー、半導体メーカー、業界団体等
調査期間 2009年7月~9月
調査方法 当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

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