- Yano ICTトップページ
- レポートサマリー
- バイオメトリクス(生体認証)市場に関する調査結果 2009

バイオメトリクス(生体認証)市場に関する調査結果 2009
「バイオメトリクス(生体認証)市場に関する調査結果 2009」 小見出し一覧
- バイオメトリクス市場動向-景気低迷で普及に急ブレーキ
- バイオメトリクス市場の課題-求められる標準的な評価基準作成
- バイオメトリクス市場の将来展望-期待されるV字回復
- 参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 関連リンク
バイオメトリクス市場動向-景気低迷で普及に急ブレーキ
2008年度のバイオメトリクス(生体認証)市場規模は、メーカー出荷金額ベースで206億円、前年度比89%であった。また、2009年度のバイオメトリクス(生体認証)市場規模は同214億円、前年度比では104%と見込む。
矢野経済研究所作成
注:メーカー出荷ベース
■バイオメトリクス市場拡大がストップした理由とは?
これまで急速な勢いで普及し、市場に浸透し始めてきたように思われたバイオメトリクス(生体認証)システムであるが、昨今の急激な経済環境の悪化に伴い、バイオメトリクス(生体認証)市場の拡大にも急ブレーキがかかった結果となった。 企業の投資意欲の減退や家計の所得水準の低下は、不要不急のセキュリティという付加価値に対する投資意欲も大きく減退させた。2009年度は若干持ち直しの気配はあるが、バイオメトリクス(生体認証)市場の不透明感は、依然として拭いきれない状況である。
バイオメトリクス認証(生体認証)システム機器の単価を引き下げるには、市場規模の拡大によるスケールメリットを利用する必要があるが、現状は数量規模拡大によるコストダウンというより、不況によるデフレ圧力でバイオメトリクス認証(生体認証)システム機器の単価が下がってきている状況である。
■「出入管理用途」等のバイオメトリクスが伸びている
バイオメトリクス(生体認証)の機器への組み込み用途特需は一段落し、バイオメトリクス(生体認証)が採用される需要分野は多様化してきている。しかし、その過半数(数量・金額とも)は単価の低いPCログイン用途が占めており、これが、バイオメトリクス(生体認証)市場の成長を抑制する原因のひとつになっているといえる。とはいえ、このPCログイン用途のバイオメトリクス(生体認証)は数量・金額ともに2007年度からの2年間で縮小してきている。その一方、出入管理用途分野とその他用途分野のバイオメトリクス(生体認証)が実績を拡大している。
バイオメトリクス市場の課題-求められる標準的な評価基準作成
■バイオメトリクス認証はまだ発展途上の技術
バイオメトリクス(生体認証)システムの技術は、現時点でも発展途上にあるといえる。
指紋認証の場合、指が雨などで濡れていたり、怪我をしている場合などは正確に認証しないケースがある。アイリス(眼球の虹彩認証)の場合は、天候や光の具合で照合処理ができないケースがあるといわれている。さらにそれ以前の問題として、いくつかの特徴を持つ特定の人物に関しては、照合登録さえできないケースがあることが分かっている。
顔貌認識については、以前から指摘されている通り、指紋認証やICカードと比較して認識率の低さがあり、眼鏡や髪型などが認証精度に影響を与えるケースや、人間による認識との精度差が問題になるケースもある。
■標準的なバイオメトリクス技術評価基準を早急に作る必要あり
上記のようなさまざまなバイオメトリクス認証(生体認証)技術について、スペックを明確にしなければ、ユーザーサイドに不信感が醸成される可能性がある。バイオメトリクス認証(生体認証)システムのメーカー間で統一的かつ基本的な評価基準を作る必要があるのだが、実際には競合関係にあたる企業間で対等に協調するのは難しく、一部の大企業が国内市場をある程度主導する体制が出来てしまっているのが現状だ。これに対してベンチャー企業が海外の評価機関の認証を獲得するなどしているものの、抜本的な解決策にはなっていない。
以上のような状況を背景に、バイオメトリクス(生体認証)市場では、行政のリーダーシップを求める声が日増しに強まっている。
バイオメトリクス市場の将来展望-期待されるV字回復
2010~2012年度のバイオメトリクス(生体認証)市場規模推移を予測したのが下図である。直近数年の市場伸張率については比較的慎重に見積もる必要があるものの、バイオメトリクス(生体認証)市場は2010年度には現在の不況から脱出し、それ以降は成長の一途を辿ると予想する。
矢野経済研究所作成
注:メーカー出荷ベース
バイオメトリクス(生体認証)市場拡大を予測する背景として、従来のIDシステムの管理や利用について、非常に煩雑さが増していることで、バイオメトリクス(生体認証)に社会的な要請が強まっていることなどが挙げられる。この結果、2010年度のバイオメトリクス(生体認証)市場規模は246億円、前年度比15%以上の成長を見込む。さらに、2012年度のバイオメトリクス(生体認証)市場規模については、330億円市場にまで成長するものと予測する。
参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- バイオメトリクス市場参入メーカー(調査企業)一覧
- バイオメトリクス市場参入メーカー(調査企業)の展開事業分野一覧
- バイオメトリクス主要上市製品一覧
- バイオメトリクス市場規模推移(全体/需要分野・用途別/識別方式別)
- バイオメトリクス市場参入メーカーシェアとランキング
- バイオメトリクス導入価格帯の傾向
- 2012年までのバイオメトリクス需要予測(全体/需要分野・用途別/識別方式別)
…ほか
関連リンク
■同テーマのレポートサマリ
バイオメトリクス市場(生体認証市場)に関する調査結果
- [ICT全般]カテゴリ コンテンツ一覧
- [テクノロジ/デバイス]カテゴリ コンテンツ一覧
- 2009年レポートサマリー 一覧
- Yano ICT TOPページ *[サイト内キーワード検索]をご利用いただけます
調査対象 バイオメトリクス関連製品を市場に投入している主要企業各社 (17社)
調査期間 2009年5月~8月
調査方法 当社専門研究員による直接面接取材、ならびに電話・e-mail等によるヒアリングを併用
※バイオメトリクスとは:ICカードや磁気カード、鍵、免許証などの所有物や、暗証番号、パスワードなどの秘密情報でなく、人間の持つ固有の生物学的特徴を個人の識別/照合に利用する自動認識システム
- レポートサマリーに関するお問い合わせはこちら
- TEL/FAX
東京カスタマーセンター TEL:03-5371-6901 / FAX:03-5371-6970
大阪カスタマーセンター TEL:06-6266-1382 / FAX:06-6266-1422
-
本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
本資料内容を転載引用等されるにあたっては、弊社広報室までお問合せ下さい。






