Yz Report - 最新市場調査レポートサマリー -
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電子地図データベース市場に関する調査結果 2009

09/09/28
電子地図データベース市場は今後もカーナビ/PND分野を中心に拡大。
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矢野経済研究所作成
注:ベンダ出荷ベース
注:予測は予測値

【2006~2008年度:電子地図市場規模 推移】
電子地図市場規模は2006年度が492億6,000万円、2007年度が519億6,000万円と推移してきたが、2008年度は前年度比-5.2%と大きなマイナス成長となった。主な要因としてはこれまで電子地図市場を牽引してきたカーナビ/PND(Personal Navigation Device)分野が2008年度年央より出荷が落ち込んだことが大きく影響している。

【2009~2010年度:電子地図市場規模 予測】
2009年度の電子地図市場規模は、主にGIS(地理情報システム)分野の民間需要が2008年度半ばより引き続き縮小傾向で推移するものと分析し、487億5,000万円と予測する。2010年度以降はGIS(地理情報システム)分野の回復、並びにカーナビ/PND分野の伸張により、電子地図市場規模は回復傾向となり、2010年度503億5,000万円、2011年度519億円で推移すると予測する。

【今後の電子地図市場 動向解説】
電子地図市場は今後もカーナビ/PND分野向けが主軸になると推測する。
カーナビ/PND分野では今後、純正ナビを中心とするカーナビがクルマの制御システムと連携、たとえば、停止線に近づいた際に減速していないとカーナビから注意が喚起されるといった利用や、また道路のカーブなどの情報をデータベース化することでハンドル操作などをアシストするような利用も進むと考えられる。
このような機能を実現するためには、現状より高精細な地図をリアルタイムに近い形で取得・更新していく必要があることから、カーナビ/PND分野における地図データベースの価格は高額化していき、その結果、電子地図の市場規模は更に拡大すると予測する。

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主要分野別に見る電子地図市場動向・予測
(カーナビ/PND、GIS、Webサイト/携帯サイト向け配信)

【電子地図市場動向・予測-1】 カーナビ/PND分野
カーナビ/PND分野は、2008年度年央までは毎年およそ10%超の成長率となっていたが、同時期より自動車販売台数の低迷が影響し、2008年度の市場規模(ベンダ出荷額ベース)は、前年度比でマイナスに転じた。カーナビ/PND分野の電子地図市場規模は、2006年度233億円、2007年度260億円、2008年度240億5,000万円であった。

カーナビ/PND分野の電子地図市場にとっては2009年度も引き続き厳しい状況が続くと見られるが、自動車メーカーの在庫調整も進み、2009年度から増産体制に入ったこと、ETC利用者の高速道路走行料金1,000円といった政府の景気対策が実施されたことで外出機会が増加、カーナビ需要も比較的堅調に推移すると考える。
このような背景から、カーナビ/PND分野向けの電子地図市場規模は246億円と、前年度比で2.3%程度増加すると予測する。また、景況の回復および地図データベース価格の高額化などに伴い、カーナビ/PND分野向け電子地図市場は2010年度252億円、2011年度263億円と回復・拡大していくと予測する。

【電子地図市場動向・予測-2】 GIS(地理情報システム)分野
GIS(地理情報システム)分野の電子地図市場規模(ベンダ出荷額ベース)は、2006年度196億5,000万円、2007年度196億6,000万円、2008年度189億1,000万円であった。

電子地図価格は下落しているものの、民間企業を中心に採用企業数が増加しており、2007年度までの電子地図市場規模は微増で推移した。2008年度は、官公庁/自治体向けなどは比較的堅調に推移したが、景況悪化に伴い、これまで出荷実績が拡大していた民間企業向けが低迷した。
2009年度に関しても、民間企業向けの電子地図需要がこれまで通りには期待できないため、GIS(地理情報システム)向け電子地図市場規模は179億5,000万円と予測する。2010年度以降は景況の回復とともに、徐々に市場は回復し、2011年度には、GIS(地理情報システム)向け電子地図市場規模は2006年度、および2007年度の実績値近くまで回復すると予測する。

【電子地図市場動向・予測-3】 Webサイト/携帯サイト向け地図配信・データ提供
Webサイト/携帯サイト向け地図配信・データ提供分野の電子地図市場規模は、2006年度39億6,000万円、2007年度42億円、2008年度43億3,000万円と微増で推移した。
同分野に関しては、Webサイト向けでは導入サイト数は大きく拡大しているが、電子地図価格が下落しており、市場規模は横ばいから微増傾向で推移している。
一方、携帯サイト向けでは、パケット定額制加入者の増加に伴い、地図を採用するサイト数が増加し、Webサイト/ケータイサイト向け地図配信・データ提供分野全体の市場規模拡大の一因となっている。

大手インターネット事業者の無償地図API(Application Program Interface)提供により、電子地図を自社サイトに採用する企業数は飛躍的に増加した。これに伴い、それまで有償のみで提供されていたWebサイトや携帯サイト向けの電子地図価格は下落傾向で推移しており、今後も同様の傾向が続くと予測される。

また、ポータルサイトなど一部の大手サイト向けでは、地図を無償で提供し、地図ページに掲載した広告による収入を導入サイトと地図データベースベンダで分配する(レベニューシェア)事例も拡大しつつある。このような広告収入による売上は、これまでのような地図のライセンス販売やASP(Application Service Provider)サービス提供による月額収入などよりも当面は低くなる可能性が高く、短期的には地図データベースベンダの売上減少を招くが、将来的にはライセンス販売やASPサービス売上額よりも広告売上額が上回る可能性もあると考える。その一方で、コーポレートサイトなど地図に広告が掲載できないサイトも多く、こういった無償化はあくまでも一部に留まるであろう。
全体として、同分野では引き続き地図導入サイト数は拡大するため、2011年度までは市場規模は微増で推移すると予測する。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • 需要分野別市場規模推移と予測(2006 年度~2011 年度予測)
  • ケータイ地図・ナビ・乗換案内サイトの市場規模推移
  • カーナビ(据付ナビ 純正/市販)向けの流通経路
  • カーナビ(据付ナビ 純正/市販)における地図DB ベンダの採用状況
  • PND 向けの流通経路
  • PND における地図DB ベンダの採用状況
  • カーナビ/PND 分野(2006 年度~2008 年度)
  • GIS 分野(2006 年度~2008 年度)
  • Web サイト/ケータイサイト向け配信・データ提供(2006 年度~2008 年度)
  • 個人/法人向け地図ソフト(2006 年度~2008 年度)
  • GIS ソリューション市場における需要分野・アプリ別商談規模
  • 自治体における統合型GIS の導入状況
  • 自治体における統合型GIS の主な利用業務
  • GIS ソリューション全体の市場規模概算(2007 年度)
  • GIS エンジン市場規模推移と予測(2006 年度~2011 年度予測)
  • 市場規模算出にあたっての集計範囲と定義
  • GIS エンジンシェア推移(2006年度~2008年度)
  • シェア推移算出にあたっての集計範囲と定義
  • GIS エンジン需要分野別市場規模推移と予測(2006 年度~2011 年度予測)
  • 需要分野別市場規模推移算出にあたっての集計範囲と定義
  • 国内カーナビ/PND 市場規模推移(台数ベース)
  • カーナビ/PND 向け通信サービスの料金
  • 「TSP 事業」の概要
  • 主な地図サイト(Web)
  • 地図サイト(Web)のビジネスモデル
  • サービス利用者拡大/事業拡大の方策
  • 個人向けPC/ケータイサービス概要
  • 主要ケータイ向けサービスのサービス開始時期
  • ケータイ向けサービスの価格/対応キャリア
  • 個人向けサービスの収入源
  • 乗換案内関係の主なサービス一覧
  • ケータイ向けサービスのサービス開始時期
  • ケータイ向けサービスの価格/対応キャリア
  • 「駅探<モバイル版(駅探★乗換案内)>」の主な機能
  • 乗換案内サービスの特長
  • 路線バスのサポート範囲
  • PC サイト「駅探Web」のPV 数/UU 数
  • 「駅探<モバイル版(駅探★乗換案内)>」の総ユーザー数/有料会員数
  • 同社ウィジェットのハードウェアプリインストール実績
  • 主な個人向けPC/ケータイサービス概要
  • 主要ケータイ向けサービスのサービス開始時期
  • 主要ケータイ向けサービスの価格/対応キャリア
  • PC 地図サイトとガイド情報サイト等の連携状況
  • 個人向けサービスの収入源
  • 乗換案内関係の主なサービス一覧
  • 主要ケータイ向けサービスのサービス開始時期
  • 価格/対応キャリア
  • 主な機能
  • 乗換案内事業の特長
  • 路線バスのサポート範囲
  • 「乗換案内NEXT」「AD 乗換案内」の収入源
  • 「乗換案内NEXT」の有料会員数推移と月間検索回数(有料版・無料版合計)推移
  • 乗換案内事業の内訳
  • 乗換案内事業の分野別売上高推移
  • 旅行関連のPC/携帯別内訳
  • 地図関連事業の分類と概要
  • 個人向けPC/ケータイサービス概要
  • 主要ケータイ向けサービスのサービス開始時期
  • ケータイ向けサービスの価格/対応キャリア
  • 「いつもNAVI」の収入源
  • コンシューマ向けサービスの展開イメージ
  • ナビタイムジャパンの展開事業一覧と変遷
  • ケータイ向けサービスのサービス開始時期
  • ケータイ向けサービスの価格/対応キャリア
  • 「NAVITIME」(ケータイ)の主な機能
  • ナビゲーションサービスの強み/特長
  • 各種データの提供先と更新頻度
  • 路線バスのサポート範囲
  • 「NAVITIME」の収入源
  • 「NAVITIME」の有料会員数の動向
  • 「EZ ナビウォーク」「EZ 助手席ナビ」の有料会員数の動向
  • PC 版「NAVITIME」のPV 数/UU 数
  • 地図・位置情報関連事業の分類と概要
  • 個人向けPC/ケータイサービス概要
  • ケータイ向けサービスのサービス開始時期
  • ケータイ向けサービスの価格
  • 「Mapion」「マピオンモバイル」等の収入源
  • 「全力案内!」のサービス開始時期
  • 価格/対応キャリア
  • 主な機能
  • 「全力案内!」の特長
  • プローブ情報提供での主な提携タクシー会社
  • Web サービス(POI 公開)を提供する主なタウン情報サイト/地域関連情報サイト
  • 主要タウン情報/地域関連情報サイト一覧
  • 位置情報活用/地域情報提供の主なコミュニティサービス
  • 「位置ゲー」の主要参入企業一覧
  • エリアターゲティングが可能な広告の分類
  • 位置連動型広告/地図連動型広告の主な参入事業者とサービス概要
  • 市場拡大のための課題・問題点
  • 位置連動型広告/地図連動型広告への主な広告出稿業種
  • 出稿拡大が期待される広告主
  • 主な広告主の業種
  • 広告商品の内容
  • 主な広告掲載サイト
  • エリアマッチシリーズ 3 サービスの位置づけ
  • 広告商品の内容
  • 「エリアマッチ」主要掲載媒体一覧
  • 「エリアマッチワイド」掲載媒体一覧
  • 「エリアマッチモバイル」主要掲載媒体一覧
  • エリア広告の分類
  • テクノロジー系エリアターゲティング広告が注目されている背景
  • 無線LAN/フェリカ連動配信実験の取組
  • 「aisync」の特長
  • 広告商品の内容
  • 広告効果事例
  • 「aisync」主要掲載媒体一覧
  • エリア連動広告DB を機軸とした事業拡大の方向性
  • 地方新聞社との提携によるメルマガ配信ASP 事業のビジネススキーム
  • 「AdLocal」の特長
  • 「AdLocal」活用事例
  • 広告商品の内容
  • 広告効果事例
  • 主な広告掲載サイト
  • 「iエリア検索連動型広告」の特長
  • 「iエリア検索連動型広告」の出稿エリア設定の概要
  • 広告商品の内容
  • 期待できる効果
  • 広告商品の内容
  • 広告効果事例
  • 掲載媒体の利用者属性
  • 掲載媒体のPV/UU 数
  • 位置情報を活用した主な個人向けサービスの概要
  • 位置情報を活用した主な法人向けソリューションの概要

…ほか

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関連リンク

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調査要綱

調査対象 電子地図ベンダ、GISソリューションベンダ、ケータイナビゲーションサービスベンダ、地図/位置情報連動型広告事業者、携帯キャリア等
調査期間 2009年2月~8月
調査方法 当社専門研究員による直接面接取材、ならびに電話・Eメールによるヒアリング、文献調査等を併用

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