- Yano ICTトップページ
- レポートサマリー
- ITアウトソーシングサービス市場に関する調査結果 2009

ITアウトソーシングサービス市場に関する調査結果 2009
「ITアウトソーシングサービス市場に関する調査結果 2009」 小見出し一覧
2009年度のITアウトソーシング市場動向:市場伸び率は縮小
ITアウトソーシング市場規模は、2008年度は前年度比約7%と高い伸び率であったが、2009年度のITアウトソーシング市場規模の伸び率は前年度比約2%と、縮小に転ずる見込みだ。
注1:事業者売上高ベース
注2:見込は見込値、予測は予測値
注3:ハウジングサービス=サーバ等を顧客側が用意し、事業者はスペース、回線等を提供するサービス。
注4:ホスティングサービス=サーバ等を事業者側が用意し貸し出すサービス。
注5:システムマネジメントサービス=メインフレーム、サーバ等のハードウェアの運用保守、ネットワークの運用保守などを行うサービス。
注6:アプリケーションマネジメントサービス=アプリケーション等の運用管理を行うサービス。
注7:システムインテグレーションサービス=情報システムの企画提案から要件定義、開発、構築、移行(ネットワーク構築を含む)を行うサービス。但し、スポット的なシステムインテグレーションではなく、フルアウトソーシングの中での継続性のあるシステムインテグレーションとする。
注8:ASP(Application Service Provider)サービス=特定非営利活動法人ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアムの定義に準じ、「特定及び不特定ユーザが必要とするシステム機能を、ネットワークを通じて提供するサービス、あるいは、そうしたサービスを提供するビジネスモデル」を指す。但し、提供サービスの内容はアプリケーションに限る。その他、SaaS(Software as a Service)は、ASPと完全な同義ではないが、本調査ではASPに含む。
注9: BPO(Business Process Outsourcing)サービス=ITに関する業務に加えて、間接業務全般のビジネスプロセスを提供するサービス。
ITアウトソーシング市場規模が縮小に転ずるのは、金融危機後の景気悪化の影響でユーザ企業のIT投資予算が削減されており、ITアウトソーシングサービス市場の一分野である「システムインテグレーションサービス」の受注が減少すると見込まれるためである。ITアウトソーシングサービスに連動して提供される「システムインテグレーションサービス」は、2008年末ごろから受注が徐々に減少しており、また案件の小口化も進んでいるため、2010年度までの各社の売上高は減少すると考えられる。
また、事業者各社によるデータセンターの新設が相次いだため、老朽化したデータセンターを中心に一部では価格競争が始まっている。今後、そうした価格低下の進行が、ITアウトソーシングサービス市場の伸びを抑える要因となる可能性がある。
▲小見出し一覧に戻る
ITアウトソーシング市場「堅調な成長」が見込める4つの要因
先に述べたとおり、ユーザ企業のIT投資予算削減などの影響により、2009年度のITアウトソーシング市場規模は縮小が見込まれている。しかし、ITアウトソーシングサービス市場は継続的サービスを中心に構成されるものであり、事業者の多くも固定客を確保しているため、ITアウトソーシングサービス市場規模は、今後も底堅く推移すると予測される。
「ITアウトソーシングサービス市場規模が今後も堅調に推移する」と見込む根拠は、以下の4点だ。
- 企業内のデータ量増加 ⇒ データセンター需要増
インターネットの高速化や多様なアプリケーション、画像・映像データの使用機会拡大などに伴い、企業で扱われるデータ量は年々増加している。処理能力の向上のためにサーバの台数も大幅に増加しており、自社内ではサーバを扱いきれなくなり、データセンターに設置する企業が増加する傾向にある。今後も、さらなるデータ量の増加が想定されるため、データセンターの利用も同様に増加するものと考える。 - 企業の情報管理の重要性増大 ⇒ システムマネジメントの外部専門家への委託増
法規制が強化されてきたことで、企業に求められる情報管理のレベルが高くなっている。個人情報保護法などへの対応で、企業内でのセキュリティレベルを上げる必要が出てきたため、堅牢でなおかつセキュリティレベルの高いデータセンターを利用する企業が増加する傾向にある。また、日本版SOX法の施行などによる情報管理レベルの厳格化に伴い、システムのマネジメントが複雑化していることから、外部の専門家に委託する企業が増加している。今後、法規制が緩和されるとは考え難く、この傾向はさらに強まると考えられることから、ITアウトソーシングサービスの利用も進むであろう。 - 環境への配慮 ⇒ データセンターへの集約でエネルギー消費効率化
地球温暖化に伴う環境・エネルギー面への配慮は、世界全体で取り組むべき最重要課題となっており、IT分野ではサーバ台数の増加による消費電力の増大が問題視されている。そのため、グリーンIT(※注)への取り組みが求められているが、そのような対応を自社で行なうよりも、データセンターに集約させた方が効率的と判断する企業が多く、その観点からデータセンターの利用が進む可能性がある。環境問題への関心が高まる中で、今後グリーンITへの取り組みはますます重視されると考えられることから、この傾向はさらに強まっていくと予測する。 - コア業務へシフト ⇒ ITアウトソーシング需要拡大
これまでは、あらゆるリソースを自社で賄う「自前主義」の国内企業が多かったが、近年は経営効率の観点から、競争力の源泉であるコア業務以外を外部に出す企業も増加している。雇用を大事にする日本企業では、抜本的なアウトソーシングの導入には抵抗感が強い傾向がある。しかしながら、今後は、コア業務の強化という競争力確保の観点から、非コア業務をアウトソースする企業も増加すると考えられ、それがITアウトソーシングサービスの利用を促進すると推測する。
※注:グリーンITとは、環境負荷を低減するためのITを指し、IT製品、ITサービス、企業の取り組みなどを包括する。
矢野経済研究所では、ITアウトソーシングサービス市場の2007年度~2013年度の年平均成長率(CAGR)は4.3%で推移し、2013年には、3兆1,305億円に達すると予測する。
参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 市場の成長要因
- サービスとターゲットの幅
- アウトソーシングサービス内容の拡大
- 全体市場シェア(2007年度/2008年度/2009年度見込)
- 運用管理サービスシェア(2007年度/2008年度/2009年度見込)
- データセンター系サービスシェア(2007年度/2008年度/2009年度見込)
- マネジメントサービスシェア(2007年度/2008年度/2009年度見込)
- ハウジングサービスシェア(2007年度/2008年度/2009年度見込)
- ホスティングサービスシェア(2007年度/2008年度/2009年度見込)
- システムマネジメントサービスシェア(2007年度/2008年度/2009年度見込)
- アプリケーションマネジメントサービスシェア(2007年度/2008年度/2009年度見込)
- システムインテグレーションサービスシェア(2008年度/2009年度/2010年度見込)
- ASP/SaaSサービスシェア(2007年度/2008年度/2009年度見込)
- BPOサービスシェア(2007年度/2008年度/2009年度見込)
- IT機器による消費電力量の増加内訳と予測
- ITアウトソーシングサービス市場規模推移
- アンケート結果「データセンターへの不満」
- クラウド・コンピューティングの認知度
- SaaSの認知度
- PaaSの認知度
- IaaSの認知度
- HaaSの認知度
- クラウド関連用語の認知度
- アンケート結果「今後のSaaSの利用意向」
- 「SaaSの利用意向がない理由」
- BPOの利用意向
- BPOの利用意向がない理由
- 事業継続計画の策定状況
- タタ・コンサルタンシー・サービシズの認知度
- インフォシステクノロジーズの認知度
- ウィプロ・リミテッドの認知度
- エイチシーエルの認知度
- NIITテクノロジーズの認知度
- インド系IT企業の認知度
- グリーンITのITベンダ選択基準への採用
- 全体市場規模推移(2007年度~2013年度予測)
- 全体市場シェア推移(2007年度~2009年度見込)
- セグメント別市場規模推移(2007年度~2013年度予測)
- 運用管理サービス市場規模推移(2007年度~2013年度予測)
- 運用管理サービスシェア推移(2007年度~2009年度見込)
- 運用管理サービス市場分類Ⅱの市場規模推移(2007年度~2013年度予測)
- データセンター系サービスシェア推移(2007年度~2009年度見込)
- マネジメントサービスシェア推移(2007年度~2009年度見込)
- 運用管理サービス市場分類Ⅲの市場規模推移(2007年度~2013年度予測)
- ハウジングサービスシェア推移(2007年度~2009年度見込)
- ホスティングサービスシェア推移(2007年度~2009年度見込)
- システムマネジメントサービスシェア推移(2007年度~2009年度見込)
- アプリケーションマネジメントサービスシェア推移(2007年度~2009年度見込)
- システムインテグレーションサービス市場規模推移(2007年度~2013年度予測)
- システムインテグレーションサービスシェア推移(2007年度~2009年度見込)
- ASP/SaaS市場規模推移(2007年度~2013年度予測)
- ASP/SaaSサービスシェア推移(2007年度~2009年度見込)
- BPOサービス市場規模推移(2007年度~2013年度予測)
- BPOサービスシェア推移(2007年度~2009年度見込)
…ほか
関連リンク
■同テーマのレポートサマリ
ITアウトソーシングサービス市場に関する調査 2008
- [ICT全般]カテゴリ コンテンツ一覧
- [情報サービス/ソリューション]カテゴリ コンテンツ一覧
- [コンピュータ/システム]カテゴリ コンテンツ一覧
- [エンタープライズ]カテゴリ コンテンツ一覧
- 2009年レポートサマリー 一覧
- Yano ICT TOPページ *[サイト内キーワード検索]をご利用いただけます
調査対象 アウトソーシング事業者、データセンター事業者
調査期間 2009年5月~7月
調査方法 当社専門研究員による直接面接取材、ならびに電話・Eメールによるヒアリング、文献調査等を併用
- レポートサマリーに関するお問い合わせはこちら
- TEL/FAX
東京カスタマーセンター TEL:03-5371-6901 / FAX:03-5371-6970
大阪カスタマーセンター TEL:06-6266-1382 / FAX:06-6266-1422
-
本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
本資料内容を転載引用等されるにあたっては、弊社広報室までお問合せ下さい。






