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製造業向けITビジネスの現状に関する調査結果 2009
「製造業向けITビジネスの現状に関する調査結果 2009」 小見出し一覧
- 製造業者のIT投資予定額推移-金融危機後の世界不況で打撃、IT投資も縮小
- 製造業を対象とした今後有望なITビジネス分野-「環境・エコ」「コスト削減」に注目
- 参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 関連リンク
製造業者のIT投資予定額推移 -金融危機後の世界不況で打撃、IT投資も縮小
矢野経済研究所作成
注:集計対象数は製造業に従事する337社
注1:プロセス製造業とは、食品、飲料、化学薬品、医薬品、鉄鋼、非鉄金属、紙パルプ、石油、素材など、主に原材料を加工して製品を生産する製造業をさし、加工組立製造業とは、機械、家電、電機・電子機器、自動車、自動車部品など、主に部品を組み立てて製品を製造する製造業をさす。
注2:見込みは見込値
【製造業のIT投資推移:2008~2009年】
製造業全体のIT投資額推移は、金融危機後に期末を迎えた2008年度は前年度比-2.2%、2009年度は前年度比-3.8%となる見込みで、不況の影響によりIT投資の抑制傾向が強まっている様子が窺える。
不況の影響を特に強く受けているのは加工組立製造業で、2008年度時点で早くも-4.7%、2009年度は-5.0%となる見込みである。これは、自動車や電機・電子機器などの産業が世界不況の打撃を被っている影響だと言える。
プロセス製造業も、自動車などに素材を提供している業種や、紙パルプ、アパレルは厳しい状況だが、医薬品など“不況に強い”業種のIT投資は堅調と見られる。
【製造業のIT投資推移:2010年以降~】
2010年度の製造業IT投資は、 やや持ち直してはいるものの依然としてマイナスであり(前年度比-2.0%予測)、ITサービス産業にとっては厳しい状況が続く見込みである。2009年 半ばから経済指標がプラスに転じるなど景気底打ちかという期待も出始めているが、製造業はようやく生産調整が一段落した段階であり、IT投資が回復するまでには半年~1年の期間を要すると見られる。
製造業によるIT投資の本格的な回復は、2010年以降になると推測する。
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製造業を対象とした今後有望なITビジネス分野-「環境・エコ」「コスト削減」に注目
不況時でも製造業の投資意欲が高いのが、「環境・エコ」「コスト削減」という2つのソリューションだ。以下、「環境・エコ」「コスト削減」それぞれについて、製造業者の取り組み意向(どのような分野に関心を持っているか等)、およびベンダー企業がそこに見出せる具体的ビジネスチャンスについて、考察する。
■製造業向け有望ビジネス分野-1 「環境・エコ」
製造業に携わる企業が「環境・エコ」に関心を持つ理由としては、社会的な関心の高まりに応えるという側面に加え、エコポイント制度やエコカー減税、太陽光発電システム導入支援など、政府による支援が及ぼす効果に期待が持てる点が挙げられる。
矢野経済研究所は今回、ITユーザである製造業337社に対し「今後3年間で新たにグリーンIT(※注3)に取り組む意向」について質問した。その結果、「グリーンITへの取り組み意向あり」と回答した企業はプロセス製造業で48.0%、加工組立製造業では54.8%に達した(図1参照)。
この回答率は流通、サービス、金融などの他業種より高く、製造業がグリーンITに対する意識の高い業種であることが分かる。
注3:グリーンITとは、環境負荷を低減するためのITを指し、IT製品、ITサービス、企業の取り組みなどを包括する。
矢野経済研究所作成
注4:集計対象676社(n=676)を業種別に集計、単数回答
続いて「グリーンITへの取り組みで実施する事項」について質問した。その結果、取り組みたいグリーンITの内容として「オフィスでの省電力デバイス導入」を挙げた企業が7割を超え、エネルギー消費量を削減したITデバイスを利用するという「Green of IT」は浸透していることが分かった。「ビジネスプロセスの見直し」も42.8%に達し、今後はITを活用することで業務を効率化する「Green by IT」のニーズも伸びると期待できる(図2参照)。
矢野経済研究所作成
注5:集計対象はプロセス製造業および加工組立製造業337社のうち(図1参照)、今後3年間にグリーンITに取り組む意向があると回答した173社(n=173)、複数回答
注6:グリーンデータセンターとは省電力・低CO2を実践しているデータセンターをさす。
さて、では一方のITベンダーは、「環境・エコ」分野にどんなビジネスチャンスを見出すことが出来るのか。実は、ITベンダーの立場から見ると、「環境・エコ」分野におけるビジネスチャンスは、「グリーンIT」だけに留まるものではない。
製造業全体では、不況の中でも、ハイブリッドカーや電気自動車、エコ家電など、環境に関わる製品の開発や製造に対する投資意欲は依然として高い。また、それに伴い燃料電池等周辺産業の生産も増大する。
製品の設計開発、組み込みソフトウェアの開発、生産工場のシステム開発など、多様な場面で新たなニーズが見込まれる。
■製造業向け有望ビジネス分野-2 「コスト削減」
製造業全体にとってITのコスト削減は最大の関心事の1つである。特に、固定費となっているITインフラ(システム基盤)の維持運用費用を削減するニーズは強い。コスト削減ソリューションとして代表的なものには、仮想化技術を使ったサーバの統合がある。サーバの台数を減らすという明示的な効果が得られるため、関心は高い。
また、製造業は自前主義が強くアウトソーシングの利用が比較的少ない業種だったのだが、不況によってコスト削減を目的としたアウトソーシングは着実に増加している。
参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 2007年契約先産業別 ソフトウェア業務年間売上高
- IT投資額対前年比の業種別集計-1(製造業)
- IT投資額対前年比の業種別集計-2(全産業)
- 鉱工業生産指数
- 日銀短観 業況判断DIの推移
- IT投資の用途別構成比
- IT投資の製品別構成比
- IT投資が増加するソフトウェア品目
- ERPパッケージライセンス売上高推移
- PLMアプリケーション別売上高推移
- PLM業界別売上高推移
- ITアウトソーシングサービス市場規模推移
- IT投資対前年比の業種別集計
- 今後3年間でIT投資が増加する海外拠点
- 今後3年間でIT投資が増加する海外拠点の業種別集計(製造業)
- 業種別の投資目的優先順位一覧
- IT投資額対前年比の売上高規模別集計
- IT投資額対前年比の従業員数別集計
- グリーンITの取組状況と、今後取り組む意向
- グリーンITの現在の取組内容
- 今後のグリーンITの取組内容
- 今後3年間にグリーンITに取り組む意向の業種別集計(全産業)
- SaaS他オンラインサービスの利用状況
- SaaSを利用したくない理由
- ITベンダ12社の製造業向け売上高推移(2007年度~2009年度見込み)
- ITベンダの製造業向けビジネス戦略
- IT投資額対前年比の業種別集計-1(加工/組立)
- IT投資額対前年比の業種別集計-2(製造業)
- IT投資額対前年比の業種別集計-3(全産業)
- IT投資額対前年比の売上高規模別集計-1(製造業)
- IT投資額対前年比の売上高規模別集計-2(全産業)
- IT投資額対前年比の従業員数別集計
- 営業利益率とIT投資額の関係
- 売上高伸び率とIT投資額の関係
- 今後3年間におけるIT投資の目的
- 業種別の投資目的優先順位一覧
- 今後3年間におけるIT投資の目的/住宅建材・住設
- 今後3年間におけるIT投資の目的/食品・飲料
- 今後3年間におけるIT投資の目的/繊維・アパレル・紙パルプ
- 今後3年間におけるIT投資の目的/ゴム・ガラス・石油・プラスチック
- 今後3年間におけるIT投資の目的/医薬・化学・化粧品
- 今後3年間におけるIT投資の目的/金属・金属加工
- 今後3年間におけるIT投資の目的/産業用機械・装置
- 今後3年間におけるIT投資の目的/輸送用機械・部品
- 今後3年間におけるIT投資の目的/電機・電子
- 今後3年間におけるIT投資の目的/その他機械・器具
- 今後3年間におけるIT投資の目的/その他製造
- IT投資の用途別構成比
- 2009年度のIT投資額の用途別構成比(業種別)
- 各業種におけるIT投資の用途別構成比
- IT投資額が増加する部門
- IT投資の製品別構成比
- 今後3年間でIT投資が増加する海外拠点
- 今後3年間でIT投資が増加する海外拠点の業種別集計-1(製造業)
- 今後3年間でIT投資が増加する海外拠点の業種別集計-2(加工/組立)
- 今後3年間でIT投資が増加する海外拠点の売上高規模別集計
- 投資が増加するハードウェア品目
- 投資が増加するハードウェア品目の業種別集計
- 投資が増加するハードウェア品目の売上高規模別集計
- ハードウェアの選択基準
- ハードウェア選択基準の品目別集計
- 投資が増加するソフトウェア品目
- 投資が増加するソフトウェア品目(投資予定順位1位)の業種別集計
- 投資が増加するソフトウェア品目(投資予定順位1位)の売上高規模別集計
- 投資が増加するソフトウェア品目(投資予定順位1位)の選択基準
- ソフトウェア選択基準の品目別集計
- 投資が増加するソフトウェア品目(投資予定順位1位)の導入形態
- ソフトウェア導入形態の品目別集計
- アウトソーシングを利用しているプロセス
- アウトソーシングを利用しているプロセスの売上高規模別集計
- データセンターの利用状況
- データセンターの利用状況の業種別集計
- データセンターの利用状況の売上高規模別集計
- 複数のデータセンターを利用している理由
- データセンターの利用年数
- データセンターの利用年数の売上高規模別集計
- データセンターの乗り換え意向
- データセンターの乗り換え意向の利用経過年数別集計
- データセンターへの不満
- データセンターを利用していないユーザの利用意向
- データセンターの選択基準
- SaaS他オンラインサービスの利用状況
- SaaSを利用している分野
- SaaS他オンラインサービスの利用状況の業種別集計
- SaaS他オンラインサービスの利用状況の売上高規模別集計
- 今後のSaaSの利用意向
- SaaSの利用意向の業種別集計
- SaaSの利用意向の売上高規模別集計
- 今後SaaSを利用したい分野
- SaaSを利用したくない理由
- BPOの利用状況
- BPOの利用状況の業種別集計-1(製造業)
- BPOの利用状況の業種別集計-2(全産業)
- BPOの利用状況の売上高規模別集計
- 現在BPOを利用している部門-1(製造業)
- 現在BPOを利用している部門-2(全産業)
- 今後3年間で新たにBPOを利用する意向
- BPOの利用意向の業種別集計-1(製造業)
- BPOの利用意向の業種別集計-2(全産業)
- BPOの利用意向の売上高規模別集計
- 今後BPOを利用したい部門
- BPOを利用したくない理由
- BCPの策定状況
- BCPの策定状況の業種別集計
- BCPの策定状況の売上高規模別集計
- BCPにおいて最も注意しているリスク
- BCPにおいて最も注意しているリスクの売上高規模別集計
- BCPを策定しない理由
- グリーンITの取り組み状況
- グリーンITの取り組み状況の業種別集計-1(製造業)
- グリーンITの取り組み状況の業種別集計-2(全産業)
- グリーンITの取り組み状況の売上高規模別集計
- グリーンITの現在の取り組み内容
- 今後3年間にグリーンITに取り組む意向
- 今後3年間にグリーンITに取り組む意向の業種別集計-1(製造業)
- 今後3年間にグリーンITに取り組む意向の業種別集計-2(全産業)
- 今後3年間にグリーンITに取り組む意向の売上高規模別集計
- グリーンITの取り組み状況の今後の取り組み意向別集計
- 今後のグリーンITへの取り組み内容
- グリーンITへの取り組みをITベンダの選択基準に入れているか
- ITベンダの選択基準への採用の取り組み意向別集計
- グリーンITをITベンダの選択基準に入れている理由
- グリーンITをITベンダの選択基準に入れている理由の売上高規模別集計
- 最も取引があるSIベンダ/ITベンダ名
- ITベンダを選択した理由
…ほか
関連リンク
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【ユーザー企業調査】
調査対象 国内で製造業に従事する企業337社(全産業676社から製造業337社を抽出)
調査期間 2008年10月~2009年1月
調査方法 郵送及びWebによるアンケート調査
【ITベンダー調査】
調査対象 国内ITベンダー12社
調査期間 2009年6月~7月
調査方法 当社専門研究員による直接面談
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