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FX(外国為替証拠金取引)レバレッジ規制に対する投資家2,665名の声【第4回】

09/06/04
FX投資家2,665名から寄せられた意見の一部を、世代別に詳しく紹介。
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政府は現在、投資家保護を目的として、FX(外国為替証拠金取引)業者に対する新たな法規制強化を検討している。2009年5月に明らかにされたその規制内容は、「顧客資産の信託保全」「ロスカットルールの導入」等といったものであった。
さらに政府は、投資家がFX(外国為替証拠金取引)取引を行なう際に掛ける証拠金倍率(レバレッジ)に対しても、上限25倍程度といった規制導入を検討している。

果たして、こうしたFX(外国為替証拠金取引)レバレッジ規制の基準は、現状の投資家の投資実態に合致しているのだろうか? また、FX(外国為替証拠金取引)投資家は実際のところ、いかなる反応を示しているのだろうか-矢野経済研究所では今回、FX(外国為替証拠金取引)投資家2,665名を対象として「レバレッジ規制への意識調査」を実施した。以下、その結果を計4回にわたって報告する。最終回の今回は、FX投資家から寄せられた生の声を、世代別にいくつか詳しくご紹介したい。

FX投資家アンケート(7)-FX投資家の自由回答(世代別)

以下、性別/普段のレバレッジ/FX取引規制に対する意見(かぎカッコ内)の順で記載。

【FX投資家:20歳代の意見】

  • 男性/1倍
    「レバレッジを規制すれば投資が保護されるということにはならないと思う。レバレッジを規制するよりもFX取引業者が本当に信託保全をしているのかを調べて報告してほしい。そちらの方がよっぽど投資家保護といえると思う。店頭取引と取引所を介する取引で税制が違うのも理解できない」
  • 女性/10倍程度
    「規制ができたとしても、必ず抜け道を見つけ出す人がいると思います。取引は個人の責任なので規制することにより縛る必要はないのではないでしょうか。行政はFXよりも、もっと世間から外れている事柄に関して規制すべきだと強く思います」
  • 男性/10倍程度
    「ハイレバレッジはロスカットが早めに働くため、結果的に低レバレッジよりも損失が少ないという側面もあります(低レバレッジのスワップ派が大損したのがいい例)。個人的にはスイングがメインなので、10倍もあれば十分ですが、スキャルピングをしている方の効率が落ちるでしょうし、最大100倍程度が妥当ではないかと思います。規制して欲しいのは以下の2点です。(1)FX業者の宣伝:レバレッジが高かろうが低かろうが、FXは投資ではなく投機(ギャンブルみたいなもの)なのでリスクが高いことには変わりない。業者のホームページでは利益を得た例だけが大きく載っているが、損失を被った場合についての例をむしろ増やすべき。特にスワップ狙いの低レバレッジで大幅に元本割れした方の例を載せてはどうでしょう。(2)資産状況の申告を厳格化:証拠金ではなく、その人の資産状況に応じたレバレッジにすべき。例えば、証拠金100万で100万枚の取引をしても、流動性のある資産を他に2000万ほど別に保有していれば追証の返済能力はある」
  • 男性/20~30倍程度
    「高レバレッジ=危険という安易な考えには反対。確実に勝てると思ったときだけレバレッジを上げたり、相場が安定しているときは、低レバレッジでスワップ運用など使い分けするものだと思う。そもそも、高レバレッジで大負けする人は低レバレッジでも負けると思う」
  • 男性/20~30倍程度
    「レバレッジ上限を規制されると業者に預ける証拠金が多く必要になり資金効率が悪くなる。差金決済商品のくせに差金の損失に対して必要以上の資金を拘束されるのは馬鹿らしいことであり差金決済商品としての特徴を打ち消す行為である。もし、規制されるならば海外業者での取引や外国株取引に資金を移す予定。今後の成長を期待できない日本株への資金シフトはしない」
  • 男性/60~100倍程度
    「さすがに200~600のレバは高すぎると思うが、だからといって行政が規制をかけるような話ではないと思う」
  • 女性/60~100倍程度
    「投資後進国の日本で規制すると投資人口が増えない。ある程度高額な資産を持った投資家しか残らず、年収500万程度のサラリーマンはFX参入は困難になる。低額資金から運用ができるFXに規制を入れるなら、多くの人の人生を狂わせているパチンコやスロットなどの完全なギャンブルは全廃止にすべきでは。またネットに氾濫している詐欺情報商材販売やブログが、個人投資家をギャンブルに誘発している原因だと思うので、それらギャンブル運用を謳うものの規制や一斉摘発のほうが行政の仕事だと思います。いずれにせよ、リスク管理をきちんとやれば一瞬で資金がなくなることはないので、FX取扱各社もリスク管理の重要性をきちんと伝えたうえで取引するように促すほうが良いと思います(HPの一番下や口座開設時に細かい文字でだらだらと羅列するのではなく、誰でも重要性に気付くように強調して分かりやすく)」

【FX投資家:30歳代の意見】

  • 男性/10倍程度
    「自分はスキャルはしないのですが、そういった手法の方を含め取引手法の自由度を狭めるような規制はどうかと思う。どうして世に出てきたのか分からないような業者に対しての規制強化のほうが先決ではと思う。不自然なスリッページ、サーバートラブルが多い、スプレッドの幅が極端(ドル円で1~10pipsぐらい開くなど)などが思い当たります。そのような圧倒的に個人投資家にとって不利益な業者が公然と世の中に出てきていること自体が不思議です。正直詐欺となんら変わらないと思います。レバレッジは50倍もあれば十分でしょう。ですが規制をかけるポイントがまずレバレッジなのかといえば、私は違うと思います。厳しいペナルティでもって業者が良い意味での質を競い合えるような規制なら賛成です」
  • 男性/10倍程度
    「レバレッジ規制をするなら、せめて上限100倍にして欲しい」
  • 女性/20~30倍程度
    「業者間の最高レバレッジ競争もどうかと思いますが、基本的に投資は各個人の裁量で行なうものだと思います。個人的にはレバレッジ20とか50よりも、100倍のほうが計算しやすいですし、預入金額も少なくて済むので、家計に響きにくいというのがメリットのひとつだと感じています。注文時のレバレッジが何倍かというのはさほど問題ではないですし、実効レバレッジは各個人のリスク許容範囲で決めるものではないでしょうか。大博打を打たなければ、そうそう大負けすることもないと思います。少額から取引できるのがFXの魅力なので、極端な規制がされないことを希望します」
  • 男性/40~50倍程度
    「レバレッジを規制することは迷惑です。個人的には何のメリットもありません。デメリットはいくつもあります。まず追加で証拠金を求められる可能性。ハイレバレッジ業者の破綻や取引コストの上昇、20倍くらいに規制するなら、海外に口座を開設しようかと考えているくらいです」
  • 男性/40~50倍程度
    「行政は資産運用に関しては現に税金を湯水のごとく使い損失させている素人もいいところなんだから、あんまり口を出さなくていい。ロスカットルールや資産保全などの保護に関してはありだと思うが、個々が決めるレバレッジの規制などはしなくてもいい。景気刺激などと言って過去最大の借金をし、効果が疑問なバカでも考え付く多額のばら撒きをするより、個人の資産運用に関しても税制優遇してくれたほうがよっぽどいい」
  • 男性/60~100倍程度
    「何でもかんでも規制したがる行政にはもうウンザリ。景気悪化の原因をまた作り出すんですか?収入が減り続けて身動きが取れない庶民が、自己裁量で資産運用しているんだから、投資リスクも理解できていない無知な行政が首を突っ込む必要性ないでしょう?パチンコ業界同様、利権絡みの行為としか思えない」
  • 男性/60~100倍程度
    「サブプライムショック以前の緩やかな円安が続いていた時期は値動きが極めて小さく、例えばドル円では東京時間の値幅が50銭以下、30銭程度という日も珍しくなく、レバレッジ100倍であってもリスクの高い取引ではなかったと思います。市場のボラティリティに応じてレバレッジの上限を変動させるのは理解できますが、行政の思いつきで規制をかけることには大反対です。以前、消費者保護の観点から、貸金業法、建築基準法の改正をしましたが、その結果日本経済はどうなったでしょうか?そもそも、投資家保護を訴えるのであれば、株、商品、通貨などの市場を安定させるような政策をとることが行政の役割として最重要なはずです。昨年、市場がパニックになっているとき行政は何もしませんでしたよね?」
  • 男性/200~400倍程度
    FXは高レバレッジだから取引をしております。20~30倍では結局資金・資産のある方しか行なえなくなり、個人投資家はかなり減ると感じます。投信や株も取引はしておりますが、FXはレバレッジが売りな商品だと思っています。もしレバレッジ規制されれば、少なくとも私はFX取引はしなくなると思います。あくまで、最後は自己責任のもと、と理解したうえで取引すべきと思っています」

【FX投資家:40歳代の意見】

  • 男性/10倍程度
    「会社の無理な高レバレッジの経営方針はいつか破綻を招く恐れがあると思います。低資金での高レバレッジ、たしかに魅力はあるのですが。今回の金融危機のひとつの原因でもある低資金での高レバレッジの資産運用による破綻そして混乱、いずれは規制が厳しくなりFX取引自体ができなくなる恐れを感じています。今回のFX取引規制の内容に関しては、強く反対をするものではないです、投資家の個人的希望としては。もう少し税制面の優遇を希望します」
  • 男性/10倍程度
    「もし、本当に一般人を保護するためというのなら、業者のサーバー落ちに対するペナルティや相談所を設けるべき。レバレッジの規制は筋違い。競馬や競艇場には規制がないし、これからまたパチンコの規制が解かれると聞く。FXだけ、しかも利用者が望んでもいない規制を行なうのはおかしい。これまでに何度も言われているが、レバレッジよりも、業者のサーバー落ちや完全な信託保全の整備のほうがはるかに重要」
  • 男性/20~30倍程度
    「私の場合、最初からリスクがあることは承知で投資(貯金?)している。どのような問題で、このようなことになったのかは知らないのだが、20~30倍はFXの意味がかなり薄れてしまうのではないだろうか(さすがに、レバレッジ500倍はやりすぎだと思うが)。もし行政が介入した場合、私の場合、撤退を含めて、検討せざるを得ない」
  • 男性/40~50倍程度
    「投資リスクはレバレッジに左右されるわけではない。誰のための規制案なのか?本当に得をするのは?政治的な裏工作があるのでは?立案者は誰ですか?」
  • 男性/60~100倍程度
    「例えば時速300キロで走ることができる乗用車に乗っているからといって、実際に300キロで走ることは無い。仮にハイスピードで事故を起こしたら、それはドライバーの責任であって、自動車メーカーの責任ではない。もちろん、20~30キロのスピードでも死亡事故は当たり前のように起こります。しかし、国は20~30キロなら安全だから法規制で20~30キロしか出ない車しか販売を認めない、と言っているのです。なんかおかしいと思いませんか?誰のための、何のためのハイレバレッジ規制なのでしょうか。車を売れなくして電車や飛行機やバスに乗らせるための遠まわしな戦略なのでしょうか。つまり、FXを潰せば株に資金が回ると…。人気が出ると規制をかけたり税金をかけたりして必ず潰す。果たしていつまでもこんな国策でいいのでしょうか。都合の良いときだけは『諸外国に比べると云々』『先進国中では云々』引き合いに外国を出すけれど、このような愚策の時は一切諸外国と比較しない。比較できるわけありませんよね。こんな愚策は日本だけでしょうから。こう言うと必ず一部分の都合のいいところだけを切り取って比較してくる。まるで子供の喧嘩です。石頭の先生方にひとつ理解していただきたいのは、300キロ出る車に乗っていても、怖いし危ないから300キロで走るバカはいないし、いたとしてもそれは自己責任でしょってこと。レバレッジ600倍で運用して一瞬で資金がなくなったら、もう資金がないんだから出来ないし、仮にまだ資金があるとしたら、今度は倍率を下げていくでしょ。それでも600倍にする人は放っておいて、何がダメなのです? この規制は愚の骨頂です」
  • 男性/60~100倍程度
    「行き過ぎたレバレッジに対する規制は止むを得ないのでしょうが、昨今、行政サイドから聞かれる『貯蓄から投資へ』という流れから逆行しない程度(普通の主婦でも低額で参加できる100倍)までは認めてもいいのではないでしょうか」
  • 男性/200~400倍程度
    「今回のサブプライム関連の大幅な円高では、低レバレッジ取引で莫大な損失を出した人が多いのではないか。高レバレッジでは早期にロスカットされ、証拠金の100%弱が手元に残るが、低レバレッジではロスカット水準が証拠金の20%くらいのところも多い。ロスカットが嫌で追証を入れ続け、最後に力尽きた時には証拠金が全然残っていないという人も多かったのではないでしょうか。あとは、大金をハイレバレッジで動かしスキャルをする人が多いように思います。その場合は業者側のリスクも大きく、相場への影響も無視できなくなるため、建て玉数が大きい場合はレバレッジが低くなるようにすればよい。1万円でも400倍で参加できるが、お金持ちは10倍程度にしてもらうなど」

【FX投資家:50歳代~60歳以上の意見】

  • 50歳代/女性/10倍程度
    FXはギャンブル性が高いですが、株取引と同じだと考えています。自己責任で取引をするのですから、行政が規制することはおかしいと思います」
  • 50歳代/男性/20~30倍程度
    「高倍率のレバレッジが悪いのではなく、高倍率などの取引条件を使いこなせない利用者が悪い。利用者保護として、信託保全などの強化は正しいが、レバレッジの倍率規制などは取引の自由がなくなるから、反対である」
  • 50歳代/男性/60~100倍程度
    「金融庁側の問題点として、そもそも、一部の悪質業者による犯罪行為(ほとんどが、B/SとP/L表の虚偽記載あたりか)によって、成熟しつつある今のFX取引全体の体制・構造が歪められそうな今回の法規制の建議は、一方的であり、非常に違和感がある。法案を決議する前に、規制の建議に関わった立案者の名前・その者のFX取引経験、個人投資家としてのFX取引成功者やFX取引業界関連者に対する事前の聞き取り調査の有無などについて、もっと詳細に世間一般に公表すべきだ。ロスカットルール規制には賛成するが、レバレッジ規制に関しては、一部の業者で600倍、700倍と設定しているが、それを選ぶ選ばないは顧客の自由であり、FX取引を一通り学習した者であれば通常危険だと判断するはずだ。証拠金の額にもよるが、個人的にはレバレッジは300~400倍あたりでも、ロスカットルールを証拠金に対して1割程度と決めているのでほとんど問題ない。最低でも上限は100倍で規制して欲しい。次に、FX取引をする個人投資家側の問題点として、あまりにも為替の仕組み、レバレッジ・スプレッド・証拠金とロスカットルールとの関連等の基本的で重要な部分に関しての学習が疎かになっていると思われる。損するには損する理由があるのは当然であり、損しないように自分のようにデモトレードで納得いくまで訓練すべきだ。最後に、FX取引業界側の問題点としては、用語の表記(例えば、スリッページに関しては、マーケットレンジや許容スリップ等の表記)を、1ロットの扱いに関しては、業者によって10万通貨単位だったり1万通貨単位だったり1千通貨単位だったりで、何万通貨単位なのか統一すべきではないか。もう少し、まとまったほうがよいと思われる。任意のFX取引業者の決算報告書は見たい時・知りたい時にホームページ上でいつでも閲覧できるように、また、1年間に決算回数を最低でも2回設けるといった経営努力をすべきだ。結論として、今回の規制の建議に関しては、FX業界も、個人投資家(とくに自分のような少額資本投資者にとっては)も不利益を被ると思われるので、再度検討してもらう方向で行動すべきであると思う。個人的には、金融庁に対しても、『感想・意見』を受け付けているようなので、mailで異議があるとの内容で送信するつもりだ。どうしても納得がいかない」
  • 60歳以上/男性/20~30倍程度
    「レバレッジは最低100倍程度は必要と考える。20~30倍にすることで最大持てる建玉数が減るかもしれないが、逆に証拠金の金額が上がる。証拠金の金額が上がれば証拠金割れの可能性は高まり取引リスクは確実に上がる。もし本当に実施すればほとんどのFX会社は取引量が減り倒産するだろう。スプレッドの悪化、FX会社の経営体力の劣悪化、投資家保護などといってかなり的外れな規制で驚いている。どうしても投資家保護などといって規制をかけたいなら、発注証拠金と維持証拠金を分ければいいと思う。発注時の証拠金は6万円、維持証拠金は1万円のように。具体的なレバレッジ20~30倍との内容はどこから発表されたものであるのか。今夏にも実施などと書いてあるし本当に情報弱者はいつも損するばかりだと思う。現状レバレッジが30倍以上でポジションを保有している投資家に勝手に倍率規制をかけた場合の損失はどう補ってくれるのか。もし投資家保護の名のもとにレバレッジ規制が実施されるようであれば、FX市場は終わりだと思う」
  • 60歳以上/男性/200~400倍程度
    「わが日本国の未来における繁栄という観点から、技術立国だけでは、誠に不安である。国際金融競争力の強化が今後切望されているのに、ここで芽を摘むようなことをする行為は、はなはだ遺憾である。要は行政側が国際金融に不勉強であり、真剣にわが日本国の未来戦略について考えていないだけである。技術立国と金融立国。この2つの立国がなければ、天下の『TOYOTA』といえども、国際金融、とりわけ為替の問題で、泣かされることになる」

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調査要綱

調査対象 現在投資を行っている全国の20代から60代以上の男女で、投資歴は半年未満から5年以上の外国為替証拠金取引(FX(外国為替証拠金取引))投資家 *詳細は表1参照
調査期間 2009年5月1日~18日
調査方法 FOREX PRESS(FX(外国為替証拠金取引)専門サイト)及びFX(外国為替証拠金取引)企業サイトを通じ、インターネットによるアンケート調査(有効回答数:2,665名)

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