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カーエレクトロニクス市場の実態と将来に関する調査結果 2009
「カーエレクトロニクス市場の実態と将来に関する調査結果 2009」 小見出し一覧
- 世界乗用車市場と今後のクルマのかたち-時代は高価格・高燃費の大型高級車から低価格・低燃費のコンパクトカーへ
- カーエレクトロニクス(国内生産規模ベース)の市場概況-アクティブセーフティ系カーエレの成長が際立つ
- カーエレクトロニクス市場の将来展望-市場が復活する2011~12年に求められる「新時代の乗用車像」とは?
- 参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 関連リンク
世界乗用車市場と今後のクルマのかたち
-時代は高価格・高燃費の大型高級車から低価格・低燃費のコンパクトカーへ
【乗用車販売台数が2007年並みまで回復するには、あと2~3年必要】
2009年世界乗用車市場について、日米欧の先進国市場では同年上半期で3割減、下半期で1割減と1年を通じて前年割れを続けるものの、2009年6月ごろに底を打つと思われる。
その一方で、2009年の中国、インドを筆頭とする新興国乗用車市場では少なくとも前年並み以上は達成できるものと見込まれる。したがって、2009年世界乗用車市場は前年の8~9割程度になるものと予測する。
しかしながら、2007年の乗用車販売台数規模を回復するには、2011~12年までかかるものと予測され、また、今後の増加分は新興国市場によるものが大半と考える。
【今後求められるのは「新興国向けの低価格エコカーに対応したカーエレ」】
したがって2011~12年に販売される乗用車は世界各国の環境規制に対応し、かつ、新興国での販売を想定した低価格・低燃費車であると推測する。
世界で販売される乗用車の全体的な流れとしては、ガソリンエンジン車からハイブリッドカー、電気自動車へ、また、高価格・高燃費の大型高級車から低価格・低燃費のコンパクトカーへと移行し、それに伴い、カーエレクトロニクスも進化するものと考える。
カーエレクトロニクス(国内生産規模ベース)の市場概況
-アクティブセーフティ系カーエレの成長が際立つ
【カーエレクトロニクス市場:これまでの成長率】 -2003年~14年の年平均成長率は105.3%と推計
2003年~14年までのカーエレクトロニクス市場(国内生産規模ベース)の年平均成長率は105.3%、2009年~14年までの年平均成長率は104.4%となった。
世界乗用車市場の底と考えられている2008~2009年の2年間はカーエレクトロニクス市場もマイナス成長になるものの、2009年~14年までのカーエレクトロニクス市場全体としては堅調に推移していくと予測する。
今後のクルマは1台当たりのエレクトロニクス関連部品の搭載点数自体が増加するため、乗用車販売台数の減少ほどにはカーエレクトロニクス市場(国内生産台数ベース)は縮小しないものと考える。
【カーエレクトロニクス市場:今後の成長率】 -今後はアクティブセーフティ系が大きく成長
2009年から2014年におけるカーエレクトロニクスの主要分野別年平均成長率は、パワートレイン系で104.4%、シャシー系で108.9%、ボディ系で107.3%、パッシブセーフティ系で107.7%、アクティブセーフティ系で114.0%であり、主要5分野のなかではアクティブセイフティ系が大きな平均成長率を示した。
この背景には、世界で販売される乗用車がコンパクトカー志向になるとしても、アクティブセーフティ系カーエレクトロニクスが時代の要請として継続的に求められることによると考える。
カーエレクトロニクス市場の将来展望
-市場が復活する2011~12年に求められる「新時代の乗用車像」とは?
縮小傾向にある世界乗用車市場に再び成長の兆しが見え始めるのは、2011~12年になると推測されるが、今後の乗用車市場の復活時代に向けて、同時代のクルマに適合したカーエレクトロニクス開発も重要である。
【新時代に求められる乗用車像 1:キーレスエントリー、オートライト、ABS/ESC等】
ユーザの乗用車購買意欲に訴求するための魅力的なクルマとして、現在の高級車クラスに搭載されているキーレスエントリー、オートライト、ABS/ESC等の標準搭載はもちろん、やがてはプリクラッシュまでもが搭載されていくと見る。
【新時代に求められる乗用車像 2:排ガス低減・低価格/電気自動車も視野に】
さらに、世界の環境規制が求める排ガス低減、さらには燃費改善を実現し、かつ新興国で販売するためには先進国と比較しても低価格を追求・維持しなくてはならない。低価格なハイブリッドカーや電気自動車の実現、その一方で従来のガソリンエンジンカーへの電子制御CVT搭載が進んでいくことになる。
さらにその先の将来を考えるのであれば、電気自動車向けのカーエレクトロニクスとしてX by Wire(*注)のシステムの導入も見込まれる。
(*注:X by Wireとは従来の機械的な制御を電子信号に置き換えて制御する技術で、クルマの様々な制御に採用が期待されている)
【新時代に求められる乗用車像 3:車室内デザインをより魅力的に】
また、今後のクルマづくりには、ユーザと直接触れ合う車室内のデザインであるHMI(Human Machine Interface)をより魅力的にすることも重要である。
スマートフォンがそのUI(User Interface)の魅力で市場を急拡大させたように、今後のクルマにもユーザと直接触れ合う車室内のデザインやHMIをより使いやすく、また操作性を高くすることも重要であり、そのためのカーエレクトロニクスが強く求められてくると考える。
矢野経済研究所推計
注1: 国内生産規模ベース(国内販売と輸出の合算値)
注2: 2009年以降は予測値
注3:主要5分野の詳細品目は表2参照のこと
矢野経済研究所作成
参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 日本メーカの世界での乗用車生産台数推移(1999~2009年、普通/小型/軽、国内/輸出/海外生産)
- 2008年の乗用車販売の分析(2008年全体)
- 主要カーエレクトロニクス流通構造(メーカ別;トヨタ/日産/ホンダ/三菱/マツダ/富士重)カーエレメーカの36社の製品別/参入状況一覧
- 電子制御燃料噴射装置メーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- 電子制御燃料噴射装置メーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- ディーゼルエンジン電子制御システム(コモンレール)メーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- ディーゼルエンジン電子制御システム(コモンレール)メーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- 電子制御AT(ユニットベース)メーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- 電子制御ATメーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- 電子制御サスペンションのメーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- 電子制御サスペンションのメーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- 電子制御パワーステアリングのメーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- 電子制御パワーステアリングメーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- ABSの関連会社相関図(国内、ECUメーカ/ABSシステム/国内納入先)
- ABSのメーカ別出荷先構成と搭載車種(主要6社の出荷先及び車種名)
- ABSのメーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- ABSのメーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- 車両安定化装置(ESC)の流通構造(主要8社のシステムサプライヤ/ECU/ヨーレートセンサ調達)
- 車両安定化装置(ESC)のメーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- 車両安定化装置(ESC)のメーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- オートエアコンメーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- オートエアコンのメーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- 各カーメーカ別/キーレスエントリーの部品調達状況(主要8社の調達先)
- キーレスエントリーのメーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- キーレスエントリーのメーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- エアバッグ製品メーカ相関図(主要8社の調達先)
- エアバッグ(運転席/助手席)のメーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- エアバック(運転席/助手席)のメーカシェア(数量)国内、2008/2010年
- 自動車メーカ別/ACC(ミリ波レーダ方式)採用実態(ミリ波レーダ/システムアップ/自動車メーカ5社採用車種)
- 自動車メーカ別/ACCS(レーザレーダ方式)採用実態(レーザレーダ/システムアップ/自動車メーカ6社採用車種)
- 自動車メーカ別/ACC(カメラ応用)採用実態(システム/システムアップ/自動車メーカ5社採用車種)
- アダプティブクルーズコントロールのメーカ別生産量(台数)国内、2008~2010年
- アダプティブクルーズコントロールのメーカシェア(数量)国内、2008/2010年
- レーンキープシステムのメーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- レーンキープシステムのメーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- ナイトビジョンシステムのメーカ別生産量(台数)、国内、2008~2010年
- ナイトビジョンシステムのメーカシェア(数量)、国内、2008/2010年
- アダプティブフロントライトシステムのメーカ別生産量(台数)国内、2008~2010年
- アダプティブフロントライトシステムのメーカシェア(数量)国内、2008/2010年
- カーエレクトロニクス市場の中期予測
…ほか
関連リンク
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2007~08年版 カーエレクトロニクス市場の実態と中期展望
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調査対象 自動車メーカ/カーエレクトロニクス装置メーカ50社
調査期間 2008年10月~2009年3月
調査方法 当社専門研究員による直接面談及び、電話・e-mail等によるヒアリングを併用
※カーエレクトロニクス市場とは:本調査では主要なカーエレクトロニクス35品目(表2参照)をパワートレイン系、シャシー系、ボディ系、パッシブセイフティ系、アクティブセイフティ系の主要5分野に分類し、分析した。
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