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ERP市場動向に関する調査結果 2009
「ERP市場動向に関する調査結果 2009」 小見出し一覧
- 2008年のERP市場概況-ERPパッケージライセンス市場は成長スピード鈍化
- 2009年以降のERP市場展望-IT投資縮小の影響で5年ぶりにERP市場縮小へ
- ERP市場の注目動向-「見える化」と「内部統制/コンプライアンス」
- 参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 関連リンク
2008年のERP市場概況-2008年のERPパッケージライセンス市場は成長スピード鈍化
2008年のERPパッケージライセンス市場は、前年比7.1%増の1,255億円と推計した。ERP市場規模は近年、前年比2ケタ増近くの好調な拡大路線を歩んでいたが、2008年は成長スピードが鈍化した。
これは、2008年上半期からERPユーザ企業の投資抑制がすでに始まっていたためである。2009年を迎え、経済状況は日ごとに厳しさを増している。2008年末の段階で投資凍結や削減による案件の先送りや停止が急増しており、ユーザ企業はさらなる状況悪化に対して警戒感を強めている。
矢野経済研究所推計
注:エンドユーザ渡し価格ベース
注:予は予測値
注: ライセンスは、ERPアプリケーションライセンス売上高(エンドユーザ渡し価格ベース)
注: サービスには、コンサルティング、インテグレーション、サポートサービス等の売上を含む
そうしたなかでも、2007年から2008年初頭段階の受注の消化分があったため、ERPパッケージライセンス市場は前年比プラスの規模を維持した。ERPソリューション市場(パッケージライセンスおよびサービスを含む。サービスには、コンサルティング、インテグレーション、サポートサービス等を含む)は、5,879億円、前年比4.6%増と推計した。
矢野経済研究所推計
注:エンドユーザ渡し価格ベース
注:予は予測値
注: ライセンスは、ERPアプリケーションライセンス売上高(エンドユーザ渡し価格ベース)
注: サービスには、コンサルティング、インテグレーション、サポートサービス等の売上を含む
2009年以降のERP市場展望-IT投資縮小の影響で5年ぶりにERP市場縮小へ
2009年のERP市場は、不況の影響を免れず、前年比2%減の1,230億円に留まると予測する。ERP市場の縮小は2004年以来5年ぶりとなる。
企業規模別に見ると、大手企業(年商1,000億円以上)および中小企業(年商100億円未満)が特に不況に敏感に反応し、ERPへの投資を縮小すると見込まれる。大手企業では、これまでERP市場を牽引してきた自動車、電子・電子機器など日本の主要産業が打撃を受けている影響が大きい。
また、中小企業は経営環境悪化によって投資余力を失っている。他方、中堅企業(年商100億~500億円)向けのERP市場は比較的堅調と予測する。しかし、中堅企業向けのERPパッケージは多数あり、競争は一層厳しいものとなる。縮小するERP市場でパイを奪い合う状況が続けば、ベンダー間のシェアの格 差は拡大すると推測する。その場合は強い企業が一層強さを発揮する一方で、弱い企業はシェアを失うという状態になるため、混戦の中で立場を確保できるか、 この1~2年が勝負の年になる。
2009年のERP受注動向が影響することを考えると、2010年もマイナス基調が続く。しかし環境の変化への追随やコンプライアンスへの対応など、 ERP市場を底支えするニーズは堅調で、中長期的なトレンドの地合いは強いことから、2010年以降、ERP市場は再度成長路線に回帰すると予測する。
ERP市場の注目動向-「見える化」と「内部統制/コンプライアンス」
【ERP市場の注目動向:1】見える化
2009年のERPベンダーの販売戦略に頻出するキーワードが「見える化」だ。先行き不透明な経営環境のなかで、改めて注目されている。
具体的なソリューションとしては、BI(Business Intelligence:データ分析・加工による意思決定支援)やEPM(Enterprise Performance Management:経営管理・業績管理)から、情報をグラフで表示する簡易なフロントエンドツールまでレベルはさまざまなのだが、2008年には新機能や新製品が相次いでリリースされている。
「見える化」は以前から頻用されている言葉だが、ERPに蓄積された情報を可視化し、迅速な経営判断に役立てるというソリューションは不況下で価値を発揮する。
ユーザ企業においても、生産性の向上、コスト削減など、経営体質を強化するためのIT活用ニーズは根強いため、ベンダー側には、ユーザ企業の戦略的な投資を促そうという狙いがある。
【ERP市場の注目動向:2】内部統制/コンプライアンス
J-SOX法は本番年度を終える段階だが、J-SOX法対応に限定せず本来的な意味でのコンプライアンスに対して、上場・非上場の区分や企業規模を問わず関心が高まっている。
これは、社会的要請として経営の質の向上が求められているためである。その結果、ITガバナンスの実施やグループコンプライアンスを目的に企業におけるIT基盤としてERPが採用され、市場を底支えする要因になっている。
また、2009年以降注目されるのは、国際財務報告基準(IFRS:International Financial Reporting Standard)の動向である。金融庁が日本での導入について本格的な検討に入ると発表し、動きが本格化している。
IFRSが適用されれば、企業は会計システムの変更を迫られるため、ERP市場の底上げに繋がると期待される。
参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 総市場におけるERPパッケージのベンダー別販売実績(2006年~2008年)
- 大手企業向けERPパッケージのベンダー別販売実績(2006年~2008年)
- 中堅・中小企業向けERPパッケージの出荷状況(2006年~2008年)
- ERPパッケージのソリューション(モジュール)別ベンダーシェア(2006年~2008年)
- 年商規模別ERPパッケージのソリューション(モジュール)別ベンダーシェア(2006年~2008年)
- ERPパッケージの業種別ベンダーシェア(2006年~2008年)
- ベンダー別導入企業数累計及び年間導入企業数(2006年~2008年)
- ERPの導入実態と課題(全国621社へのアンケート調査結果)
…ほか
関連リンク
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調査対象 国内ERPパッケージベンダー(23社)
調査期間 2008年10月~2009年1月
調査方法 当社専門研究員による直接面談
※ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージとは:基幹業務管理パッケージであり、財務会計、人事給与、販売管理、生産管理など基幹業務データを統合する情報システムを構築するためのパッケージソフトウェアをさす。
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