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高度道路交通システム(ITSテレマティクス)市場~2015年予測
「高度道路交通システム(ITSテレマティクス)市場~2015年予測」 小見出し一覧
- 高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス市場の全体像
- 自動車の価値決定要素になる純正高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス
- 国内高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス市場規模推移(乗用車/商用車/携帯電話向け)
- サービス事業件数推移からみる高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス市場推移
- 参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 関連リンク
高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス市場の全体像
下記表は国内の高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービスを分類し、それぞれの端末、サービス内容、サービスベンダについてまとめたものである。
矢野経済研究所作成
自動車の価値決定要素になる純正高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス
【高度道路交通システム(ITSテレマティクス)市場動向(1):今後のカギはスモールカーにあり】
国内市場において、もはやカーナビの普通乗用車への搭載は飽和状態に近い。今後カーナビが普及拡大の活路を見い出すとすれば、成長が期待されるコンパクトカーや軽自動車への搭載だろう。
こうしたスモールカーユーザ向けには、低価格な市販PNDが次々と市場投入されてきている。しかし、「高度道路交通システム(ITSテレマティクス)を推進することでユーザの囲い込みを図る」ことを狙いとする自動車メーカにとっては、通信機能のない市販PNDの普及はおもしろくない。
そこで単価10万円未満のシンクライアント型ナビを純正カーナビとして設定し、競合となる市販PNDに対抗させようと考えている。
【高度道路交通システム(ITSテレマティクス)市場動向(2):主役はハードウェアからサービスへ】
シンクライアント型カーナビは、低価格化するためにできるだけ処理機能を削り取り、センターサーバの処理したデータをネットワーク経由で受信し表示するだけの存在だ。それに向けて高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービスセンターから多種多様で高品質なサービスが配信される。こうした“低価格ナビ”と“ 高品質サービス”とを比べると、どちらに自動車メーカの開発注力度が高いかは明白だ。どうやら21世紀の自動車情報通信の主役は、カーナビというハードウェアから、高度道路交通システム(ITSテレマティクス)というサービスへと交代することになりそうである。
【高度道路交通システム(ITSテレマティクス)市場動向(3):広範囲に拡大するテレマティクスの応用領域】
高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービスの応用領域は情報提供アプリや利便性アプリばかりではない。
エコドライブなどの環境対応アプリや、プローブ情報などのインフラ協調予防安全アプリにまで広範囲な領域に拡大する。そのサービスは乗用車、商用車だけのものではない。携帯電話やDSRC、赤外線(光ビーコン)、無線LAN、WiMAX等の無線通信網を通して、オフィスやホームともシームレスにつながっていくという。
「2010年にはすべての自動車が何らかの外部ネットワークと繋がっている」といわれている。外部と繋がることで自動車に新たな機能が付加され、新たな価値が創出されていく。ブランド力やデザインやエンジンや足回りと並んで、高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービスは21世紀における自動車の価値(乗用車、商用車ともに)を決定する重要なファクタになりうる。
数字は矢野経済研究所の調査を元に推定
国内高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス市場規模推移(乗用車/商用車/携帯電話向け)
【国内テレマティクスサービス市場:加入者数】
矢野経済研究所では、2007年の国内における高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス市場の加入者数を602万台(人)と推計。内訳は、乗用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス加入台数は245万台で40.7%、商用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス加入台数は11万台で1.8%、GPS携帯電話向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス加入台数は347万人で57.6%とした。国内高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービスにおいて、GPS携帯電話向けサービスは非常に大きな比率を占めていると考えられる。
これに対し、商用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービスの加入者数はわずか1.8%にすぎないと推測される。にもかかわらず、参入企業数で見ると、商用車向けサービス事業者がもっとも多いという結果になった(詳細は後述)。
【乗用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス】
図表1の「乗用車向けテレマティクスサービス」には、トヨタ「G-BOOK」のような乗用車メーカが提供している純正サービスと、セコムや加藤電機が提供しているアフタサービスが含まれる。
乗用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス加入車両数の予測値は2007年245万台、2010年559万台、2015年1,258万台とした。
【商用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス】
図表1の「商用車向けテレマティクスサービス」は、いすゞ「みまもりくん」のような運行動態管理システムが中心。ほかにデジタルタコグラフ、エコドライブ、ドライブレコーダなどのシステムおよびサービスが含まれる。
運行動態管理システムは改正省エネ法施行(2006年4月)と原油価格高騰によってやっと追い風が吹いてきた。改正省エネ法では、国からの助成金とともに「車両台数200台以上の運送業者は」CO2の排出量を国に報告する義務を負う。
そのためのデータ収集及び報告書作成機能を付加したシステムが期待されている。また原油価格高騰対策としてのエコドライブ機能を付加したシステムも、多数上市されてきている。
商用車向けサービス加入車両数の予測値は2007年11万台、2010年25万台、2015年60万台とした。
【携帯電話向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス】
図表1の「携帯電話向けテレマティクスサービス」は、auの「EZナビウォーク」「EZ助手席ナビ」のようなGPS携帯電話向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービスを指す。
政府が携帯電話へのGPS標準搭載を提言しているため、GPS携帯電話は急拡大基調にあり、2010年の国内稼働台数は8,000万台が見込まれている。今回は稼働台数の10%が有料サービスに加入しているという仮説を元に予測した。
GPS携帯電話向け位置情報サービス加入者数の予測値は2007年346万人、2010年800万人、2015年960万人と推計した。
サービス事業件数推移からみる高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス市場推移
以下の表・グラフは高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス事業の開始件数を98年から2006年にかけて乗用車向け/商用車向け/携帯電話向けの各分野ごとに追い、その累積数を求めたものである。
数字は矢野経済研究所の調査を元に推定
【乗用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス事業件数】
乗用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス事業件数は、トヨタのG-BOOKが動き出す2002年を契機に増えた。2006年で31件の高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス事業が動いていた。
【商用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス事業件数】
商用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス事業件数は、2000年以降に携帯電話、とくにiモードをはじめとするモバイルインターネット技術とインフラ設備によって、商用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス事業の普及は急激に進んだ。2003年における33社もの参入はその影響を受けてのものである。
各社ともあふれんばかりのモバイルインターネット技術力を保有し、それを何かに応用してやろうと見回したとき、そこに商用車向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービスがあった、ということだろう。
図表1において、2007年国内高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス加入者数合計中、商用車向けサービスの加入者数の比率はわずか1.8%にすぎない。これは乗用車向けの40.7%、GPS携帯電話向けの57.6%に比べてあまりにも少ない。
にもかかわらず図表2のように、サービス事業数においては商用車向けサービスが2006年で124件ともっとも多く、全体数の50%近い。加入車両数はさほどではないが、サービス事業者は多く期待度は大きい。
【GPS携帯電話向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス事業数】
GPS携帯電話向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス事業数は、政府が携帯電話へのGPS標準搭載を提言した2004年以降急増している。2006年で100件のGPS携帯電話向け高度道路交通システム(ITSテレマティクス)サービス事業が動いていた。
参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- テレマティクス車載端末ハード市場規模推移予測(02~15年、台数/金額)
- テレマティクスサービス分類別市場規模(金額ベース,2007年/2015年)
- 国内テレマティクス・サービス市場規模 加入者数/加入車両数推移
- 国内テレマティクス・サービス市場規模 金額ベース推移
- カーナビ純正・市販別市場推移予測(台、02~15年)
- 国内乗用車向け(TNHM社純正カーナビ用)テレマティクス・サービス市場規模
- 乗用車向けアフタ・テレマティクス(ネットワーク型セキュリティ)サービス推移予測(2003~2015年,台数/金額)
- 商用車用・運行動態管理システム市場推移予測
- 携帯電話用テレマティクス・サービス市場推移予測
- 運行動態管理システム・端末台数推移(2003~2010年)
- 2005/06/07年運行動態管理端末台数シェア
- 2005/06/07年運行動態管理端末台数シェア
- デジタコ台数推移(2003~2010年)
- 2005/06/07年デジタコ台数シェア
- ドライブレコーダー台数推移(2003~2010年)
- 2005/06/07年ドライブレコーダー台数シェア
…ほか
関連リンク
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調査対象 [サービス]乗用車向けテレマティクスサービス/商用車向けテレマティクスサービス/歩行者向けテレマティクスサービス(GPS携帯電話向けサービス)/インフラ協調システム&サービス [企業]自動車メーカ、カーエレメーカ、通信業者、サービスプロバイダ、他
調査期間 2006年10月~2007年3月
調査方法 弊社専門調査員による直接面接調査及び電話・メール取材
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東京カスタマーセンター TEL:03-5371-6901 / FAX:03-5371-6970
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