- Yano ICTトップページ
- レポートサマリー
- クチコミブログ広告市場に関する調査 2008年版

クチコミブログ広告市場に関する調査 2008年版
「クチコミブログ広告市場に関する調査 2008年版」 小見出し一覧
- クチコミブログ広告市場は急拡大中 2007年度は31億円に達する見込み
- クチコミブログ市場の「4つのステージ」
- クチコミブログ広告市場は今後も順調に拡大、2010年度には132億円を超えると予測
- ネットユーザーに対する「ネット上のクチコミ情報」に関するアンケート結果
- 参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
- 関連リンク
クチコミブログ広告市場は急拡大中 2007年度は31億円に達する見込み
【クチコミブログ広告市場の動向:2007年から加速度的に参加事業者数が増加】
「クチコミブログ広告」は2005年後半より市場が立ち上がり始め、2006年後半より参入事業者が増加。2007年には加速度的に参入事業者数の増加が見られる状況となっている。今後も当面は、リアルでクチコミマーケティングを実施していた企業や、PR会社、主に小規模なネットビジネス企業のクチコミブログ広告市場への参入が増え続けていくと見られる。
2006年末から2007年初頭よりクチコミブログ広告サービスの知名度が高まり、主要事業者の案件数、売上規模は増加傾向で推移している状況となっている。また、サイバーエージェント、ヤフー、FC2,inc.、ライブドア、など大手のブログサービス提供企業も2007年に参入しており、さらなる盛り上がりを生んでいる状況となっている。
【クチコミブログ広告市場規模:2007年度には31億円を超える】
参入事業者数の増加に伴い、クチコミブログ広告市場は急速に拡大している。市場規模は2005年度(2005年4月~2006年3月)5,000万円、2006年度(2006年4月~2007年3月)9億3,000万円で推移したと見られ、参入事業者数が大幅に増えた2007年度(2007年4月~2008年3月)は31億9,500万円にまで成長すると見込まれる。
クチコミブログ広告市場は拡大傾向にあるが、2007年前半までのブロガーに記事を書いてもらうことだけでクライアントが満足するというステージから、2007年後半には、事業者の参入が活発化したことで、徐々に効果を求められるステージに入ってきた状況と見られ、2008年後半までの取組がクチコミブログ広告市場が拡大傾向を続ける重要な期間になると考えられる。
クチコミブログ市場の「4つのステージ」
クチコミブログ市場は今後、以下のようなトレンドで推移していくと予想される。
【クチコミブログ市場の「第1ステージ」】
「すべてのブロガーに書かせる展開」が第1ステージと考えられ、2008年1月現在、案件数は依然堅調に推移しているものの、ブームといえる状態は、2007年前半に終了したと考えられる。クチコミブログ広告市場への参入事業者数も大幅に増え、現在は競争が激化している状況と見られる。
【クチコミブログ市場の「第2~第3ステージ」】
「セグメントに応じてブロガーを選別して書き込みをさせる展開」が第2ステージと見られ、2007年後半より盛り上がりを見せている状態と見られる。ほぼ時を同じくして、「オピニオンリーダーを中心に書き込みさせる展開」という第3ステージも同時並行で盛り上がりを見せている。
この第2ステージ、第3ステージの盛り上がりは暫く続いていくと見られるが、2008年の中ごろには、第4ステージが同時並行で盛り上がってくることが予想される。
【クチコミブログ市場の「第4ステージ」】
第4ステージは、「ブロガーとメディアやリアルなどへのクロスマーケティング展開」が考えられる。ブロガーに限定したプロモーションだけでなく、メディアなどへのプロモーションと掛け合わせることで、クチコミがより広がりやすくなるとされており、今後同取組を積極展開していくクチコミブログ事業者は増加していくものと考えられる。このような形で、今後は口コミマーケティングとPRの領域がより密接した形になっていくことが予想される。
なお、上記はトレンド(ブーム)の流れであり、全ブロガーに書かせる取り組みやセグメント化する取り組みなどのニーズがなくなったり、大幅に減少するというわけではない。各サービスの総案件数に浮き沈みは見られることが予想されるが、クライアントがニーズに応じて今後もぞれぞれのサービスを使い分けていくと考えられる。
クチコミブログ広告市場は今後も順調に拡大、2010年度には132億円を超えると予測
今後もクチコミブログ広告市場は順調に拡大していくと予想される。主な市場拡大要因には以下のようなものが挙げられる。
(1)ブロガー数のさらなる増加
(2)参入企業数のさらなる増加(リアルからの参入とPR会社の参入)
(3)体験型案件のさらなる増加(リサーチ的活用)
(4)クロスメディアマーケティングの活発化(マーケティングの一環として実施)
(5)案件規模の拡大と案件総額のボリューム増(記事件数の増加やクロスメディアマーケティングによる案件規模の拡大)
(6)ブログクチコミ記事集約サービスなど周辺サービスによるニーズの増加
このような状況を勘案し、矢野経済研究所では、クチコミブログ広告市場について、2008年度は60億1,000万円、2009年度は94億9,000万円、2010年度は132億5,000万円にまで成長すると予測した。但し、まだ市場の歴史も浅く、課題・問題点は山積している状況となっている。主な課題・問題点とも言える、
(1)クライアントに対するサービスの認知・理解の浸透/代理店へのサービスの詳細理解の浸透
(2)業界統一的な効果測定基準の策定(リアルも含む)
(3)商品ジャンル毎のプロモーション成功法則の蓄積
(4)ペイド系案件での広告を意味する表示・記載の実施
(5)優良なブロガーを業界全体で育てていく取り組み
などを実行していくことがクチコミブログ広告市場拡大のための必須条件となっていくものと考えられる。
また事業者としてはクチコミを発生させるため、ブロガーの人選と、どのような施策の中にブログを組み込んでいくのかといった展開案と、その中でどこまでブログ特有の面白い切り口を作れるのかという企画案、といった案件毎の柔軟なトータルプランニング力が重要視されていくこととなろう。
※各年度3月末で推計
※算出対象はブロガーを会員化し、ブロガーに記事を書いてもらう形態のプロモーションを基本とした。
※このうち記事依頼やサンプル送付などを事業者が直接実施するサービスを基本とした。
※自社商品の拡販目的などで、自社でブログを立ち上げてプロモーションを実施する形態ではなく、多数の企業の商品を様々なブロガーに紹介・記事化させることで収益を確保する事業者が取り扱うサービスを対象とした。
※バイラル動画をブログで広める広告に関しては、主にブログの記事記載部分に掲載されることもあり、今回の市場規模算出の対象内とした。
※ブロガーの会員化を図っておらず、案件毎にブロガーを選別し記事依頼を実施する形態のサービスに関しても、今回の市場規模算出の対象内とした。
※このようなクチコミブログ広告サービス事業者が主体となって実施するクロスメディアプロモーション時の他メディアへのプロモーション費用に関しても、市場規模に含んだ。(切り分けが困難であるため)
※なお、リアルで会員化し、リアルでのクチコミ拡大を図るようなサービスに関しては市場規模算出の対象外とした。
ネットユーザーに対する「ネット上のクチコミ情報」に関するアンケート結果
【調査概要】
・調査期間 2007年12月18日~2007年12月20日
・調査方法 当社インターネットモニターシステム「YDS」を利用したウェブアンケート 方式。
・アンケート送信/回収条件
(1)当社インターネットモニターに対しアンケートを送信。
(2)男性/女性同数の有効回答を目指した。
(3)10代~50代の各年代において同数の有効回答を目指した。
・最終有効回答数 男性468名、女性481名の合計949名。
・調査内容 ショッピングとネット上のクチコミ情報の活用状況に関する調査。
【ネット上の口コミ情報の活用経験】
ネット上の口コミ情報の活用経験者は80.1%となっている。ネット上の口コミ情報を参考にした経験を持つ人の中では、「5.商品情報サイト・価格比較サイト」という回答率が最も高く、これに、「4.ネットショップのクチコミレビュー」、「1.個人が書いているブログ」が続く。
【最も役立つネット上の口コミ情報】
最も役立つネット上の口コミ情報に関しても、「5.商品情報サイト・価格比較サイト」という回答率が最も高く、これに、「4.ネットショップのクチコミレビュー」、「1.個人が書いているブログ 」が続く。これら3回答でネット上の口コミ情報活用経験者の81.2%を占める結果となっている。
【購入商品の口コミ経験と情報伝達方法】
「1.非常によくある」「2.よくある」「3.あまりない」とする口コミ経験者は全体の86.3%を占めている。また、このうち「1.非常によくある」「2.よくある」という口コミの機会が多い人は全体の34.7%となっている。
口コミ伝達方法では、「1. 会話や電話、メールなどで知人・友人・家族・恋人など顔見知りの人に」という回答が72.0%と圧倒的多数を占めている。これに「2. 自分のホームページやブログに書き込みをして」という回答が23.6%で続く形となっている。
商品・サービスを購入する際によく参考にするサイトで上位を占めた「5.商品情報サイト・価格比較サイト」「8.ネットショップのクチコミレビュー」に関しては、前者が9.3%、後者が16.7%に留まっている。両サイトが閲覧目的主体で利用されている状況が窺える結果となっている。
これらのサイトへ書き込みする人がブログ・HPより少ない理由としては、PV数が自分のブログやHPよりも多く、人の目に触れやすいので、①文章・内容に気をつけないといけないなど気軽に書きづらい、②間違った情報を書いて叩かれる可能性があるのではないかという不安、などの心理的負担の大きさが関係しているものと考えられる。
男女別では各年代とも女性の方が、購入商品を口コミした経験を持つ人の比率が男性よりも高くなっており、女性の方が口コミに積極的である様子が窺える。
参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧
■主要参入企業の広告主向けサービス概要
■市場規模推移(05年度~07年度見込)
■主要参入企業シェア推移(05年度~07年度見込)
■市場規模予測(05年度~10年度予測)
■ブロガーの意識
・ブログの開設数
・ブログのPV数
・ブログへの広告掲載動向
・アフィリエイト広告の利用と今後の利用意向
・コンテンツ連動型広告の利用と今後の利用意向
・ブログでの口コミ実施経験
・ブログを通じて企業からアプローチを受けた経験とその内容
・ブロガー向け記者発表会・イベントへの参加意向とその理由
・企業からのリリース情報の掲載意向(謝礼あり/なし)
・企業からの商品サンプル体験の掲載意向(謝礼あり/なし)
・謝礼を得て記事を書くことへの意識
・クチコミブログ広告の認知状況
・クチコミブログ広告の認知時期
・クチコミブログ広告の利用状況
・サービスの利用開始時期
・主要サービスの認知状況
・現在利用しているサービス
・現在最も利用しているサービス
・最も利用しているサービスに対する評価
・最も利用しているサービスに満足している理由
・最も利用しているサービスに不満を感じている理由
・利用サービスの認知経路
・クチコミブログ広告記事の記載頻度
・クチコミブログ広告記事の記載所要時間
・記事の記載/非記載の判断基準
・記事を記載するにあたっての留意点
・クチコミブログ広告利用者の今後の利用意向
・クチコミブログ広告サービスへの意見・要望
・クチコミブログ広告の利用中止/未利用の理由
・クチコミブログ広告未利用者の今後の利用意向
・利用意向者のサービス利用条件
■消費者の購買行動
・日頃の買物の行動傾向
・商品カテゴリ毎の購買行動傾向
・各商品の認知経路の傾向
・各商品の比較検討方法の傾向
・ネット上の口コミ情報への信頼度
・ネット上の口コミ情報の活用経験
・ネット上の口コミ情報のうち最も役立つサイト
・ネット上の口コミ情報を参考にして購入した商品
・購入商品の口コミ経験と情報伝達方法
・商品購入後のクチコミサイト訪問経験と訪問理由
・ブログ/SNSの利用状況
・ブログで勧められている商品の購入・申し込み経験
・参考にしたブログの書き手
・ブログを参考に購入・申し込みした商品
・口コミ情報掲載ブログへのアフィリエイト貼付に対する感想
・クチコミブログ広告の認知状況
・クチコミブログ広告記事に対する信頼度
・謝礼を得て記事を書くことへの意識と理由
・企業から依頼を受けて書いた記事に対する広告表示への意識
・クチコミサイト/ネット上の口コミ情報への意見、等
・・・ほか
関連リンク
- [ネットビジネス]カテゴリ コンテンツ一覧
- 2008年レポートサマリー 一覧
- Yano ICT TOPページ *[サイト内キーワード検索]をご利用いただけます
調査対象 クチコミブログ広告サービス提供企業14社、ブログ開設者 プレ9,788名 本調査 600名、ネットユーザー 949名
調査期間 2007年10月~2008年1月
調査方法 クチコミブログ広告サービス提供企業へは直接面接取材、ブログ開設者およびネットユーザーへはインターネットアンケート調査を実施。
- レポートサマリーに関するお問い合わせはこちら
- TEL/FAX
東京カスタマーセンター TEL:03-5371-6901 / FAX:03-5371-6970
大阪カスタマーセンター TEL:06-6266-1382 / FAX:06-6266-1422
-
本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
本資料内容を転載引用等されるにあたっては、弊社広報室までお問合せ下さい。






