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サプライチェーンマネジメント(SCM)市場動向に関する調査結果 2008

08/07/28
原油価格高騰などの急激な環境変化の中、変化への迅速な対応、競争力強化、コスト削減等を目的としたサプライチェーン改革への関心が拡大、サプライチェーンマネジメント(SCM)市場規模は2008年に142億円まで成長すると予想。
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2008年のサプライチェーンマネジメント・パッケージ市場は142億円、前年比24%増の高成長の見込み

2007年のサプライチェーンマネジメント(SCM)パッケージ売上高(エンドユーザ渡し価格ベース)による市場規模は、114億円、2008年は142億円(前年比24%増)が見込まれる。

1990年代後半には、欧米発の新概念として需要予測機能が注目され、SCP(Supply Chain Planning)導入ブームが起きたが、「予測数値が当たらない」などの失望から沈静化した。しかし、企業の意識は変わり、現在では現場での活用方法の見直しや業務改革を含めた再検討が行なわれている。生産のリードタイム短縮や在庫最適化を実現する実効性のあるSCPの導入段階を迎えている。

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原油価格高騰やグローバル化で企業のサプライチェーン改革意欲強まる

【「全体最適」と「見える化」がキーワード】
原油価格高騰、グローバル化、業界再編などの急激な環境変化のなか、変化への迅速な対応、競争力強化、コスト削減等を目的としたサプライチェーン改革への関心が高まっている。企業のサプライチェーン改革においては、『全体最適』と『見える化』の実現が重視されている。システム化に際しては、海外拠点を含むサプライチェーン全体の最適化、生産や在庫状況の可視化による在庫削減、問題把握のための主要業績評価指標(KPI: Key Performance Indicator)管理などがポイントになる。

【原油高で物流コスト削減意欲強まり、SCE領域が高成長の見込み】
原油価格高騰のため、国内外、企業規模を問わず物流費削減が企業の重要課題となっている。特に輸送コスト削減のニーズが高く、輸配送管理システム(TMS: Transportation Management System)の導入が進んでいる。このため、TMSを含むSCE(Supply Chain Execution)領域の成長率が高いと見込まれる。

製造業では、生産工場の海外移転が進むと同時に、販売先としてもBRICsなど海外市場への依存度が高まっている。グローバル物流は、国内物流以上に距離と時間が掛かり、運輸会社などとの関係もより複雑になるため、効率化が課題となっている。大手ITベンダーは相次いでグローバル物流管理をターゲットとした輸配送管理システムの製品ラインナップを強化している。一例では、2008年に、SAPジャパンがサプライチェーンマネジメント(SCM)製品の新バージョンを発表、日本オラクルは企業買収により新製品を投入している。

【注目新技術はRF-ID(無線ICタグ)】
注目技術はRF-ID(無線ICタグ)であり、既に製造や流通の現場で実用段階を迎えている。タグ1個当たりのコストや読取精度などの課題解決が進むと、利用の裾野が一層広がる見通しである。RF-ID(無線ICタグ)の活用によって、従来とは異なる高いレベルでの厳密な個体管理が可能になり、トレーサビリティの実現、リアルタイムの在庫管理、温度管理など、付加価値の高い管理体制を実現する用途開発が進んでいる。コスト削減や管理品質向上の面で、RF-ID(無線ICタグ)は、SCM改革に大きな役割を果たすと期待される。

(表1:SCMパッケージ ライセンス売上高推移と予測) (単位:百万円)

  2006年 2007年 2008年見込 2009年予測 2010年予測 2011年予測
SCMライセンス売上高 9,850 11,460 14,240 17,000 19,800 22,800
対前年比   116.3% 124.3% 119.4% 116.5% 115.2%
CAGR   16.3% 20.2% 20.0% 19.1% 18.3%

注1:エンドユーザ渡し価格ベース
注2: (見)は見込値、(予)は予測値
注3:CAGRは2006年からの年平均成長率

図1:SCMパッケージライセンス売上高推移と予測
図1:SCMパッケージライセンス売上高推移と予測

注1:エンドユーザ渡し価格ベース
注2: (見)は見込値、(予)は予測値

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • SCMパッケージ ライセンス売上高推移(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • SCMパッケージ ライセンス売上高推移(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • SCPライセンス売上高シェア(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • SCPライセンス売上高シェア(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • SCEライセンス売上高シェア(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 業種別SCPライセンス売上高推移(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 業種別SCEライセンス売上高推移(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 数量ベース市場規模推移グラフ(RF-ID)
  • 金額ベース市場規模推移グラフ(RF-ID)
  • 需要分野別構成比推移(数量)(RF-ID)
  • SCMパッケージのエンドユーザ渡し価格によるライセンス売上高推移(2006年~2011年予測)
  • SCMパッケージのベンダー出荷価格によるライセンス売上高推移(2006年~2011年予測)
  • SCMパッケージのベンダー出荷価格による総売上高推移(2006年~2011年予測)
  • 業務区分別SCMライセンス売上高推移(2006年~2011年予測)
  • 顧客企業規模別SCPライセンス売上高推移(2006年~2011年予測)
  • 顧客企業規模別SCEライセンス売上高推移(2006年~2011年予測)
  • 業種別SCPライセンス売上高推移(2006年~2008年見込)
  • 業種別SCEライセンス売上高推移(2006年~2008年見込)
  • SCPパッケージライセンスのベンダー別販売実績<エンドユーザ渡し価格ベース>(2006年~2008年見込)
  • SCEパッケージライセンスのベンダー別販売実績<エンドユーザ渡し価格ベース>(2006年~2008年見込)
  • SCPパッケージライセンスのベンダー別販売実績<ベンダー出荷価格ベース>(2006年~2008年見込)
  • SCEパッケージライセンスのベンダー別販売実績<ベンダー出荷価格ベース>(2006年~2008年見込)
  • ソリューションベンダーにおける業務区分別売上高推移(2006年~2008年見込)
  • ソリューションベンダーにおける製造業務向け売上高推移(2006年~2008年見込)
  • ソリューションベンダーにおける流通/サービス業向け売上高推移(2006年~2008年見込)

・・・ほか

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調査要綱

調査対象 国内SCMパッケージベンダー15社/システムインテグレーター・コンサルティングファーム10社
調査期間 2008年3月~2008年6月
調査方法  当社専門研究員による直接面接取材、ならびに電話・Eメール等によるヒアリングを併用。

※SCM(サプライチェーンマネジメント)とは:SCMとは、商品を材料から生産し、流通を介して販売するまでの企業活動と物の流れの管理を指す。
SCMを支えるITソリューションは、計画系のSCP(Supply Chain Planning)と実行系のSCE(Supply Chain Execution)という2つの領域から構成される。SCPは、生産/在庫計画や需要予測などの計画機能を持ち、SCEは、物流センター管理や配送管理機能を中心とした情報システムである。

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