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国内ブロードバンド市場に関する調査結果2008

08/08/04
国内ブロードバンドサービス契約者数は、FTTH(光ファイバー)の急速な普及に牽引され、2007年度で2,800万を越えた。ただし年間の純増数は鈍化傾向。今後の成長を左右する「3つのキーワード」とは?
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FTTH同士での事業者の切替えがやや増加傾向、ブロードバンド市場規模は横ばい

国内ブロードバンドサービスの契約者数は、FTTHの急速な普及に牽引され、2007年度で2,800万を越えた。ただし、年間の純増数は年々鈍化傾向にあり、ブロードバンドの総純増数は、2005年度374万、2006年度313万、2007年度232万と推移している。

最近のトレンドとして、FTTH事業者では、ADSLユーザをメインターゲットにした「光IP電話+FTTH」による囲い込みが一巡してきたため、ユーザターゲットを“インターネット初心者”“インターネット未利用者”といった層へ広げつつある。

セキュリティや加入時のセットアップサービスなどを標準的にセットしたサービスを増やしているところも少なくない。さらに、テレビやゲーム機など、パソコン以外で繋がるインターネット(ブロードバンド)サービスをPRすることで、需要を喚起させようとの試みも目立つようになってきた。

しかし、インターネットリテラシーのまだ高くない層を囲い込むには、慣れ親しんできている層を対象とする場合と比較して時間とコストがかかるため、純増ペースに影響してきている。

FTTHからFTTHへの事業者間での切り替えも、やや増えてきている。とくに、競合の激しい西日本エリアではその傾向が顕著になってきている。初期のころにFTTHに加入したユーザが、再度他社サービスを比較検討して切り替えていくケースや、賃貸の集合住宅市場では、移転・転居を契機に事業者を切り替えるケースも増えてきている。

事業者では新規契約時に数年の間契約変更や解約をできないような制限を設けたり、既存ユーザ向けサービスを手厚くしたりするなど解約防止対策を強化してきているところもある。

個人向けブロードバンド市場では、CATV事業者や一部FTTH事業者などで地上デジタル放送の切り替え需要を巻き込み、アクセスサービスと放送(映像)サービスのバンドル率(セット率)が上昇傾向にあり、新規加入のバンドル率が30%~40%に伸びてきている事業者もある。

光IP電話は固定電話という“ライフライン”の切り替え需要を巻き込み、FTTHの伸びに大きく貢献しているが、同様に生活に密着した“ライフライン”として根強い需要を保つ地上波放送は、今後の世帯向けアクセスサービスの普及を牽引するには有望なものとなろう。

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ブロードバンド市場の今後の成長要因は「地デジ」「ケータイ」「ワイヤレスブロードバンド」

今後のブロードバンド市場に影響を与えるものとして、ケータイサービスの進化・ワイヤレスブロードバンドの立ち上がりが挙げられる。3G(Generation)・3.5Gの携帯電話の普及により、フルブラウジングなど携帯端末からwebサービスを利用できる環境が浸透し、固定系と移動系の端末・サービス・コンテンツが融合しつつある。また、DSL低~中速並のメガクラスのワイヤレスブロードバンドサービスが、ビジネスコンシューマや若年層を中心に認知されつつある。

これらのことから、“世帯”から“個人”をターゲットにしたサービスの進化によって、市場構造が変化し、今後既存のブロードバンド市場環境も大きく影響を受けるものと予測する。

注1:2003~2007年度は総務省発表値。2008年度以降は矢野経済研究所予測値。
注2: FTTH; Fiber To The Home
注3: DSL; Digital Subscriber Line
注4: CATV: Cable Television
注5: FWA; Fixed Wireless Access

(図1 ブロードバンド接続回線種別普及の推移と予測)
(図1 ブロードバンド接続回線種別普及の推移と予測)

 

注1: インターネット接続市場について、ISPサービス・回線事業などの「接続サービス」を算出。IP電話・映像サービスなどのアプリケーションや、セキュリティ・コンテンツ・などの付加サービスは含まず。
注2: ワイヤレスブロードバンドを含まず。

(図2 インターネット接続市場規模の推移と予測)
(図2 インターネット接続市場規模の推移と予測)

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

■ブロードバンドアクセスサービスの現状と中期普及予測
・光ファイバー(FTTx)市場の現状と普及予測
・DSL市場の現状と普及予測
・CATVアクセス市場の現状と普及予測
・固定系無線アクセス市場の現状と普及予測
・ブロードバンド普及予測データ
・インターネット接続市場規模予測

■地域別ブロードバンド普及動向
北海道/東北地方、関東地方、信越/北陸地方、東海地方、近畿地方、中国地方、四国地方、九州/沖縄地方それぞれについて、以下のデータを掲載。
・契約数推移(アクセスサービス種別・エリア合計・2006年~2008年)
・世帯比率推移(アクセスサービス合計・県別・2006年~2008年)
・アクセスサービス比率(県別・2008年3月末時点)
・非BB世帯からの新規加入比率(県別・2006年~2008年)
・FTTH主要事業者シェア(エリア合計・県別・2007~2008年)
・DSL事業者シェア(県別・2007~2008年)
・CATV事業者シェア及びバンドルサービス加入比率

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関連リンク

■同テーマのレポートサマリ
・ブロードバンドアクセス市場に関する調査結果 2009
・2007年 国内ブロードバンド市場に関する調査結果

 

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調査要綱

調査対象 主要通信キャリア・ISP事業者(合計23社)
調査期間 2008年5月~2008年6月
調査方法  当社専門研究員による直接面接取材を基本とし、電話・FAX・e-mailによるヒアリングを併用

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