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RF-ID(無線ICタグ)市場に関する調査結果-百貨店やコンビニ、書店業界などの小売店に浸透!ICタグの実用化着々と進む-

08/01/16
依然として残るRF-ID標準化問題や、RF-IDシステム市場で注目される新技術「プラスチックタグ」、国内RF-ID(無線ICタグ)の総市場規模推移と需要予測についてレポート。
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「RF-ID(無線ICタグ)市場に関する調査結果」 小見出し一覧

RF-ID参入企業 競争力のポイントは「流通経路との密で有機的な協調確立」

RF-ID参入企業は造・開発に追われており、販売・流通については商社に委任するという傾向がある。すでにRF-ID市場はマージンを差し引いても生産によって利益が上がるほど安定的になってきているが、さらに昨今はベンダーにおける業務領域のクロスオーバーもあり、アフターサービスやセキュリティコンサルティングを重視した見地から、販社を経由しての販売体制はますます進展している。

生産・調達体制の円熟化から波及する数量の安定的確保も、ある程度のRF-IDシステムのコストダウンを実現し、これらコスト面での圧迫が部分的ではあるが幾分か解消されてきたこともあり、RF-IDメーカーは直販比率を下げセールスパートナーを通しての販売に積極的な姿勢を見せている。

現在のところ、売り上げなどに代表されるようなある種の結果は、どれだけそれら流通経路のあらゆるポイントと、密で、有機的な協調を確立できるかにかかっているところも有り、それが現時点でRF-ID参入企業各社の競争力を測る大きな物差しとなっている。

ベンダーから販社、ハードからシステムへのシームレスな連携は、そのままエンドユーザーの利便性向上に繋がり、RF-IDシステムそのものの品質の向上を実現するものともいえよう。

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依然として残るRF-ID標準化問題 分野による標準化メリットの違いも浮き彫りに

近年のRF-IDシステム市場の拡大に応じて、各社は自社営業部人員の増員や、販売代理店の営業力強化にこれまで以上に意識的になり、これら営業面での企業力向上に日夜邁進している。RF-ID参入企業各社は市場の成長に伴うスケールの大きい取引形態を獲得し、これにより安定的な利益を得る方向でRF-IDシステム関連事業の規模を拡大しつつある。

加速度的に実運用が進展しているRF-IDシステム市場において、山積していくケーススタディに対応すべく、RF-IDシステム参入企業各社はかねてからの取引先と、これまで以上に密な知見の交換を開始している。これはひとえに市場の本格的な立ち上がりを実証する動向である。それぞれ自社の注力分野は製品力であったり、サービス提供のアウトラインまでフォローする自社の規模的優位力であったりと、それぞれ深化させていくべき開発ポイントが存在している。
RF-ID標準化の問題については、EPCグローバル・ユビキタスIDのように、RF-IDを推進する団体からの流れで標準化が決定付けられることが主である。ISO、周波数、業種別の情報、PCとR/W等、電子タグコンソーシアムが標準化を達成すべき項目は多数あり、まだまだ進捗は潤滑とはいえない。RF-IDシステム参入企業各社は遅々とする標準化を待っておれず、リスクを承知で様々な見切り発車を行なっている部分もある。
これら全体の打開策として、企業内標準から業界標準化まで進めるには、業界でのリーダー的企業からのアプローチ、もしくは国策として、政府が後押しする必要がある。もちろんこれには金銭的な支援という意味も含まれている。

とはいえ昨今、ISO/IECにおけるRF-ID標準化がかなりFA分野でも浸透してきた。RF-ID参入企業各社はソリューションベンダーとして標準に則ったソリューション構築を行なえるように動向を注視している段階である。今後、標準化が進むことにより、開発スピードはアップすると想定している。
しかし、ことFA分野の生産管理、品質管理などのシチュエーションを取り沙汰してみると、業務には秘匿性の高いノウハウが多いため、すべてのアプリケーションを誰もが自由にアクセスできる点や、標準化されたRF-IDタグのみで構築することにも不安が残る。こういった意味で需要分野ごとの配慮は重々に必要であり、流通分野での標準化メリットとは多少意味が異なる。
逆に、半導体業界(SEMI)におけるRF-ID標準化の順調な浸透は非常に良い傾向だといえ、シーンごとに孕む問題が浮き彫りになり始めている。

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RF-IDシステム市場で注目される新技術「プラスチックタグ」

RF-IDシステム市場における今期の新興技術としてプラスチックタグがある。

ユーザー側からのRF-IDシステムへの理解や造詣の進化が著しい昨今ではあるが、だからといってRF-IDシステムメーカーへの価格圧力がなくなったわけではない。現在のRF-IDシステムは市場全体の大きな流れとして、何度目かのローコスト要求が高い時期を迎えており、RF-IDシステム参入企業各社もコストについての課題をクリアすべく取り組みを行っている。プラスチックタグについては、材料のコスト面を含め総合的なボリュームについて見極める必要があり、これら導入に際してのハードルを下げてRF-ID市場を掘り起こすことがプラスチックタグ普及の足がかりとなる。

また、バーコードの置き換え市場では、プラスチックタグは絶対条件となると考えられる。特にEPCグローバルでは、コストの問題で次世代技術として必ず必要になると見られており、今後のアプローチの如何次第では、プラスチックタグの未来は決して暗いものではない。

そして依然としてRF-IDシステムを利用したアプリケーションの提供については、RF-IDシステム参入企業各社は、案件ごとに手探りの模索から入ることが免れない。食品トレーサビリティの現場にSCMのシステムを構築するノウハウと、物流資材などを対象とした物流管理や工場施設などにおける工程管理のRF-IDシステム構築は、ある面ではフィードバックできるノウハウもあるが、どれほど外形的に似通った案件でも、それは何時でも似て非なるものである。一概にSCMソリューションの提供、といえば聞こえは単純であるが、ユーザー企業のニーズを組み込んだシステムの構築は、まず現場の事情が最優先され、ソリューションごとの類似性よりも大きな範囲において、現況に対する煩雑なレスポンサビリティが要求される。

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国内RF-ID(無線ICタグ)の総市場規模推移と需要予測

数量ベース総市場規模推移 (単位:百万円 矢野経済研究所推計)

  2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度見込 2010年度予測 2012年度予測
数量合計  13,400 15,800 21,700 32,000 51,500 224,000 1,792,000
前年度比    118% 137% 147% 161% 435% 800%

注)※2012年度予測の前年度比については対2010年度比、2010年度予測の前年度比については対2007年度比としている。

注)※2010年度数量合計と前年度比については、それ以外の分野の表現を詳細にするため、上図グラフ最高値の240,000千枚、前年度比500%以上の表記は割愛している。

注)※流通分野やレンタル・リース関連などでは、万引き防止機能だけの共振タグが一部で普及しているが、ここではインテリジェント性が高いRF-ID(無線ICタグ)を対象としている。

数量ベース総市場規模推移グラフ
数量ベース総市場規模推移グラフ


金額ベース総市場規模推移(ICタグ単体) (単位:百万円 矢野経済研究所推計)

  2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度見込 2010年度予測 2012年度予測
数量合計  3,752 3,792 4,340 5,760 7,725 17,920 35,840
前年度比    101% 114% 133% 134% 232% 200%

注)※2012年度予測の前年度比については対2010年度比、2010年度予測の前年度比については対2007年度比としている。

注)※2010年度金額合計と前年度比については、それ以外の分野の表現を詳細にするため、上図グラフ最高値の20,000百万円、前年度比300%以上の表記は割愛している。

注)※流通分野やレンタル・リース関連などでは、万引き防止機能だけの共振タグが一部で普及しているが、ここではインテリジェント性が高いRF-ID(無線ICタグ)を対象としている。

金額ベース総市場規模推移グラフ(ICタグ単体)
金額ベース総市場規模推移グラフ(ICタグ単体)

国内RF-ID(無線ICタグ)の需要分野別構成比推移(数量ベース) (矢野経済研究所推計)

  2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度見込 2010年度予測 2012年度予測
製造(FA関連) 41.0% 38.0% 32.3% 21.9% 13.6% 3.1% 0.4%
流通(小売関連) 7.5% 6.3% 9.2% 15.6% 19.4% 44.6% 55.8%
物流(輸送・倉庫関連)  28.4% 27.2% 30.0% 26.6% 25.2% 25.0% 37.4%
アミューズメント関連 5.2% 6.3% 6.9% 7.8% 9.7% 3.6% 0.6%
レンタルリース関連 3.0% 3.2% 3.2% 3.1% 2.9% 1.3% 0.3%
その他  14.9% 19.0% 18.4% 25.0% 29.1% 22.3% 5.6%

注)※構成比推移は需要分野別市場規模推移から算出している。

注)※分野ごとに算出しているので上表で数値を合計しても必ずしも100.0%にならない場合がある。

注)※上記はあくまでも全体市場に占める構成比の推移であり、経年において減少している需要分野についても成長は進展している。つまり、それぞれの需要分野において成長スピードが異なっていることが影響している。

国内RF-ID(無線ICタグ)の需要分野別構成比推移(数量ベース)
国内RF-ID(無線ICタグ)の需要分野別構成比推移(数量ベース)

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

■参入メーカー(調査企業)一覧 (RF-ID)
■参入メーカー(調査企業)の展開事業分野一覧
■主要上市製品とスペック一覧
■主要展開ソリューション一覧
■RF-ID(無線ICタグ)の市場規模推移
・総市場規模推移グラフ
・平均単価推移グラフ
・需要分野別市場規模推移グラフ(数量)
・需要分野別構成比推移グラフ(数量)
・アプリケーション別市場規模推移グラフ(数量)
・アプリケーション別構成比推移グラフ(数量)
■リーダ/ライタの市場規模推移
・総市場規模推移
・需要分野・アプリケーション別市場規模推移グラフ(数量)
・需要分野・アプリケーション別構成比推移グラフ(数量)
■電子マネー市場
・電子マネーブランド別一覧
・有力電子マネーの累積発行枚数(05,06,07年度実績08,09,10年度予測)
・有力電子マネーの一日当たりの平均取扱件数(05,06,07年度実績08,09,10年度予測) ・有力電子マネーの利用金額総市場規模
■非接触ICカード・RF-ID市場
・国内非接触ICカード・RF-IDの総市場規模推移と需要予測
・需要分野別構成比推移グラフ(数量ベース)

・・・ほか

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関連リンク

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調査要綱

調査対象 RF-ID(無線ICタグ)・関連機器ベンダー及びシステムインテグレーター
調査期間 2007年10月~2007年12月
調査方法  当研究所専門調査研究員による直接面接取材

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