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SNS市場の動向に関する調査2008

08/09/05
日本国内のSNS市場規模は、2009年度には504億4000万円まで拡大すると予測される。そんなSNS市場が今後さらに成長を続けるために乗り越えるべき「2つの課題」について解説する。
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国内SNS市場はさらに拡大、2009年度には544億4,000万円に

2006~08年度のSNS市場規模は、参入企業数の増加やユーザーの増加に加え、大手SNSを中心としたサービス売上高の向上により、大きく拡大した。国内SNS市場規模は、2006年度89億7,000万円(前年度比654.7%)、2007年度276億2,000万円(前年度比307.9%)で推移し、2008年度には413億8,000万円(前年度比149.8%)に達すると予測した。
今後もSNS市場は、伸張率は鈍化するものの、以下のような要因などにより、引き続き拡大傾向にあるとみられる。

【SNS市場規模が拡大する5つの理由】

1)ユーザーの利用頻度向上
本調査とともに実施したSNSユーザーアンケート調査において、SNS開始時期が古いユーザーほど利用頻度が高い傾向があるという結果が得られた。同結果から、今後さらにユーザーの利用頻度が高まることが予測でき、サービスのPV(Page View)増加による媒体価値の向上が考えられる。

2)ユーザー数の増加
昨今のSNSサービスの登録形態は、紹介登録制からオープン登録制主体へと移り変わっており、今後さらにオープン登録制のサービスが増加すると見られるため、さらなるユーザー数の増加が期待される。

3)多種多様なサービスの増加
OpenPNEなどのオープンソースの普及やSNSパッケージなど(価格も含めた)製品の充実を背景に、今後もさらに多種多様なサービスが増加すると予測する。

4)既存サービスにおける収益性の高いビジネスモデルのスタート
現在会員を保有していながら収益確保が十分でないサービスにおいて、今後は当該サービスの収益化を図ると予測する。

5)新たな広告モデルの採用
属性ターゲティング広告(インターネットユーザーの属性に応じて配信される広告)と他の広告(コンテンツ連動や検索連動など)との組み合わせにより、よりターゲットを絞った的確な配信が可能な広告の採用や、既存の新広告(地図連動広告、乗換え連動広告など)の深化の可能性がある。

上記1)~5)以外にも、現行サービスにおける当該市場は売上拡大傾向(とくに属性ターゲティング広告、タイアップ広告、デジタルアイテム販売、企業コミュニティなどの売上拡大)にあり、SNS市場規模は2009年度には544億4,000万円(前年度比131.5%)に達すると予測する。また、今回のSNS市場規模の算出には含まれていないが、ほかにもSNS派生関連事業(SNSの開発・運営のノウハウを活かしたコンサルティング/受託など)のような事業が拡大するものと考える。

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SNS市場拡大のための課題

今後のSNS市場拡大にあたっては、以下のような課題を乗り越える必要がある。

1) ユーザー増加に伴う設備投資や監視体制強化などによる経費増大

2) ROM(Read Only Member)が多いネットユーザーにとってのCGM(Consumer Generated Media)参加のハードルの高さ

ユーザー増加に伴うサーバーなど新たな設備投資や、書き込み・投稿に対する監視体制の強化経費負担増大については、いかにコストをかけずに効率よく対応するかが各事業者にとっての課題となってくる。また、サイト閲覧が主体のROM(Read Only Member)が多くを占めるインターネットユーザーにとって、日記の更新や記事の投稿などユーザーの能動的なアクションが必要なSNSへの参加のハードルは高いと考えられる。そのため、SNS各事業者はROM(Read Only Member)に対し、いかに簡単にサービスに参加してもらうか(たとえば、投稿に対するレスをクリックひとつで行える機能の提供など)を引き続き模索し続けること)が重要となってくる。こうした課題解決への各事業者の取り組みは、今後のSNS市場拡大のために重要であると考える。

また、API(Application Program Interface)の提供によるオープン化の普及もSNS市場拡大に結びつくと考えられる。オープン化により、さまざまな開発者による多種多様な機能の開発が可能となり、ユーザーの多様なニーズに合致したサービスが生まれることで、さらなるユーザーの獲得が可能となる。

(国内SNS市場規模の推移)

  2006年度
2006/4~2007/3
2007年度
2007/4~2008/3
2008年度見込
2008/4~2009/3
2009年度予測
2009/4~20010/3
広告売上(百万円) 7,300 19,760 26,920 35,620
その他売上(百万円)計 1,670 7,860 14,460 18,820
SNS市場規模(百万円) 8,970 27,620 41,380 54,440

注1: サービス事業者による売上金額ベース(ビジネス系売上、販売代理型EC手数料など広告以外の売上)
注2: 広告売上とは、バナー、メール、ターゲティング、タイアップ、検索連動企業コミュニティ、コンテンツ連動、などの広告売上とアフィリエイト売上
注3: その他売上とは、月額会費、オプション会員売上、デジタルアイテム売上、オフ会ビジネス、SNS内コンテンツ販売、リサーチ、人材紹介など
注4: 以下項目は算出対象より除外 ・会員囲込、商品プロモーション、クチコミ販売などを目的としたSNSや、イントラ、オンラインゲームなど ・サービス提供の為のソフト・構築市場や、物販の販売総額、ユーザー側の収入など ・他社へのシステム販売・ASP料金・OEMライセンスフィーなど
注5: 既存のコミュニティ事業で売上を上げており、その事業にSNS機能を付加した事業者については、機能を付加した時点からの売上を推計

国内SNS市場規模の推移
国内SNS市場規模の推移

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

■国内開設ブログ総数・投稿数の推移
■CGM利用者数の推移
■ブログサービス市場規模
■インターネット広告の分類と支払い形態
■アフィリエイトサービスの分類とビジネスモデル
■アフィリエイトサービス市場規模
■SNS主要参入企業一覧
■主要SNSの会員数推移
■SNS市場規模推移(2006年度~2008年度見込み)
■SNS市場規模予測(2006年度~2012年度予測)
■SNS提供企業アンケート調査

  1. SNSのサービス開始時期
  2. SNSの会員数
  3. SNSのビジネスモデル
  4. SNSでの会員ターゲット(性別・年代)
  5. SNSでの会員ターゲット(具体例)
  6. 今後SNSで有望なビジネスモデル

■SNS利用者アンケート調査

  1. インターネット利用機器
  2. SNSの認知度/利用度
  3. SNSを利用しなくなった理由
  4. 利用頻度(閲覧/書き込み・投稿)
  5. 登録/利用サイト数
  6. アバター・スキン・アイテムなどデジタルコンテンツに支払っても良い金額
  7. 有料オプションサービスに支払っても良い金額
  8. SNSに望まれる機能・サービス

・・・ほか

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関連リンク

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調査要綱

調査対象 SNS事業者約130社
調査期間 2008年6月~8月
調査方法  当社専門研究員による直接面談を基本とし、電話・メールによるヒアリング、各種文献調査を併用

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