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iPhoneがなんとなくほしくなる心理
2007年に初代iPhoneが登場し、瞬く間にワールドワイドで5,000万台を突破した。2010年に入ってからはiPhone4が出荷されるなど、アップル社の製品はスマートフォン市場を席巻し続けている。
こうした快進撃を続けるiPhoneについて、筆者含めiPhone未利用の消費者が「なんとなく欲しくなる心理」を紐解いていきながら、どうして売れていくのか考察していきたいと思う。
なんとなく楽しそうに見えるiPhone端末とそれを使っているユーザ
実際にiPhoneを持っていないユーザからすると、CMや雑誌の記事、使っている人を見ているだけで「なんとなく欲しくなる」というすごい商品である。
また、店頭で触る機会があるが、携帯電話の画面を指先でなぞって操作するのは快感である。しかもほぼ思ったとおりに動くところは他の端末とは異なる。今まで画面をタッチして操作するものは多くあったが、指先でなぞるとか広げて操作するといったものはなかった。
端末を振ったり、斜めにしたりして扱うアプリケーションの数々には、どうでもいいものから実用的なものまであるそうで、つかったら「きっと楽しいんだろう」と思う。
また、約4インチの画面も情報一覧性ということでは適切なサイズで、大きすぎず、小さすぎずの筐体でバランスをとっている。
私の周りも含めてiPhoneユーザが増えているが、操作している彼らの顔を見たとき、なんとなくにやけていたりするのを見ていると、「きっと楽しいんだろうな」と思える。
iPhoneを使っている風景が何ら違和感なく、普通であるというのは、すごいことである。
過去PDAの調査研究員兼ユーザである筆者からすると、端末をスタイラス(専用ペン)で操作する周りの風景との違和感に悩まされ経験がある(周りからは奇異の目で見られているのではないか?)。しかし、iPhoneをなぞる風景は市民権を得ている。
先日、ソフトバンクの方とお話しする機会があったが、iPhone普及のために「iPhoneエバンジェリスト(大使)」を任命したそうだ。これらエバンジェリストは会社からiPhoneを支給され、電車、飲食店などあらゆる場所で「iPhoneをなぞる風景」を作り出すように命じられた。こうした積み重ねも含めユーザの増加に伴って、iPhoneの風景は違和感なく、電車の中、街角、オフィスでも普通の風景なっていった。
端末購入価格実質0円 ソフトバンクの巧みさ
iPhoneの国内普及はソフトバンク社によるところも大きい。
携帯電話を機種変更するにしても最新のものであれば5万円台、型落ちのものであっても3万円程度はする。また、ナンバーポータビリティであっても一部0円端末があるが、数万円はかかる。こうしたタイミングの中で「端末購入価格0円」のiPhoneは大きな魅力である。
また、月額利用料金としてもデータ通信の上限が4,480円と他の事業者よりも500円から1,000円程度安価に設定されている。
個人的にはまる怖さがある
結局、iPhoneが売れているのは、
- 端末としての完成度
- 充実したアプリケーションと楽しむための敷居の低さ
- 端末購入コストと月額利用料金の負担の小ささ
にある。相対比較の中でも圧倒的な優位性がある。
この立場(情報通信・金融事業部)にいながら個人的に購入に踏み切っていないのは、
- アプリを選ぶのが面倒
- はまる怖さ
- みんなが使っているという安心感が逆に不安というものがある(天邪鬼)
とくに2番目のiPhoneにはまる怖さが最も大きい。時間的な消費(もしかすると浪費)、アプリにつぎ込むお金・・・本能の赴くままに動く性格の筆者、消費者には向かない「悪い商品」とも言えるiPhoneである。
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